この「ILLUST STUDIO」パッケージ版の希望小売価格は7980円となっている。これに先がけ4月24日よりダウンロード版の発売も開始しており、こちらは5980円である。
イラスト制作ツールとしては、アドビの「Photoshop」やコーレルの「Painter」、そしてSYSTEMAXの「ペイントツールSAI」などが広く使用されている。
セルシスが新規に「ILLUST STUDIO」を発売することになったのは、急速に成長したイラストSNS「Pixiv」の存在も無視出来なくなったことも理由に挙げられるだろう。
この「ILLUST STUDIO」が持つ特徴的な機能の1つに、3Dデータが数点プリセットされている点がある。そして「COMIC STUDIO」と同様に、LightWave、Shade、Metasequoiaなどで制作した3Dデータのインポートも可能となっている。3Dデータをデッサンモデルとして使用することにより、苦手な構図の克服や、描画に立体感を持たせるという使い方が可能になる。この点は、アドビの「Photoshop Extended」にも似ている。

セルシスは3月18日から21日まで開催された東京国際アニメフェア2009では、「RETAS STUDIO」に注力したブース展示となっていた。
また、3月29日には「デジタルイラストフェスタ」を開催し、ペンタブレットの「Intuos4」を発売したワコムと共同で「ILLUST STUDIO」のデモンストレーションを行った。一方、コーレルも最新バージョンとなる「PAINTER 11」を5月22日に発売する。
【真狩祐志】
セルシス /http://www.celsys.co.jp/
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