「崖の上のポニョ」 本年8月14日米国公開決定
日本では昨年7月19日に劇場公開され、興収155億円を叩き出した『崖の上のポニョ』が、いよいよ米国公開される。映画の配給を行なうウォルト・ディズニーが、2009年8月14日に全国公開をすることが明らかになった。
米国でスタジオジブリの劇場映画、宮崎作品が本格的
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米国でスタジオジブリの劇場映画、宮崎作品が本格的に公開されるのは、1999年の『もののけ姫』、2002年『千と千尋の神隠し』、2005年『ハウルの動く城』に次いで4作品目である。日本では賛否両論を巻き起こしたシンプルかつ先鋭的な宮崎駿監督の最新作が米国のファンの前にいよいよ姿を見せる。
米国版の公開にあたっては、米国の大物映画プロデューサー夫妻であるフランク・マーシャルさんとキャサリン・ケネディさんがプロデュースする。また、『カーズ』や『トイ・ストーリー』といった3Dアニメーションの監督で知られたジョン・ラセターさんもプロデュースに加わるなど、大掛かりなプロモーションが期待される。
劇場公開の際のスクリーン数は、現在明らかにされていない。宮崎監督作品ではこれまで714館で公開された『千と千尋の神隠し』が最高である。今回は、これと同程度もしくはこれを上回る規模の公開が期待したところだ。
また、現地の吹替えは既報どおり、ケイト・ブランシェットさん、マット・ディモンさん、ティナ・フェイといった人気俳優、タレントが行う。
2003年に『千と千尋の神隠し』が米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞したように、宮崎駿監督の評価は米国でも高い。しかし、映画興行では、これまで必ずしもビッグヒットになっていない。
宮崎監督の作品でこれまで米国で一番ヒットしたのは、前記の『千と千尋の神隠し』である。アカデミー賞受賞後に客足が伸びたこともあり、米国での日本アニメの歴代興収第5位にあたる1000万ドル強を稼ぎ出した。しかし、これは日本の興行収入の300分の1である。
2005年の『ハウルの動く城』の興収は470万ドル、1999年の『もののけ姫』は240万ドルとなっている。これはオープニングの劇場数が、それぞれ202スクリーン、129スクリーンといった比較的規模の小さな公開になったことも影響しているとみられる。
米国では通常子供向けの大作ファミリー映画の多くは、5月、6月、7月の独立記念日までに公開されることが多い。8月14日は夏休みシーズンも終盤となり、やや時期はずれとなる。
その一方で、『崖の上のポニョ』公開前後にはファミリー映画含めて大作映画は数が少なく、興行面では有利な公開時期とみられる。今回は作品の対する反響と同時に、興行面でこれまでの作品を上回れるかどうか注目である。
『崖の上のポニョ』 /http://www.ghibli.jp/ponyo/
《animeanime》
