また、既に明らかにされているこのテレビ放映と連動する劇場映画は、今冬に劇場公開する予定だ。『東のエデン』は4月から始まり、年末まで続くロングのプロジェクトとして、今年の一年の注目を集めることになる。
作品は監督の神山健治さんが、原作、脚本も務める完全オリジナル企画作品だ。これは今回『東のエデン』を放映するフジテレビの「ノイタミナ」でも、初の試みである。数々のヒットアニメを生み出してきた 「ノイタミナ」の大きな挑戦となる。
神山健治監督は、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、『精霊の守り人』などの作品で、高い評価を受けている。それだけに、今回ノイタミナという枠でどのような作品を送り届けるのかが、注目される。
さらに注目を浴びているのが、登場キャラクターの原案を『ハチミツとクローバー』や『3 月のライオン』などで知られるマンガ家羽海野チカさんが行なうことだ。
今回発表されたキャラクターデザインからは、羽海野チカさんの持ち味である若い男女の持つ初々しさが漂ってくる。一方で、物語は近未来に展開するSFストーリー、これまでにないコラボレーションが、作品の魅力となる。
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(c)東のエデン製作委員会
登場人物の中心は20代前後の男女、両親を亡くし、アメリカで謎の男 滝沢朗と出会うヒロイン森美咲は大学2年生。そして、その謎の男、滝沢朗も22歳、80億円の残金のある携帯電話を持ち、記憶をなくしたまま、全裸姿でニューヨークに出現する。
何でも願いが叶う携帯電話ノブレス携帯を与えられた12 人の日本代表、それとは対照的に咲のリサイクルコミュニティをささえる大学のサークル「東のエデン」。緻密な伏線が張り巡らされた壮大なストーリーが4月に始まる。そしてその謎は全11話のテレビシリーズで完結を見た後、さらに今冬の劇場版へと引き継がれる。
スタッフはこのほか音楽のアニメ音楽、映画音楽の大物川井憲次さん、キャラクターデザインに森川聡子さん、 副監督は吉原正行さん、総作画監督を中村悟さんが行なう。
そして、アニメ制作を高品質の作品づくりに定評のあるプロダクション I.Gが担当する。プロダクション I.Gによる力の入った作品が期待出来そうだ。
『東のエデン』 /http://www.juiz.jp
4月9日放送スタート 今冬劇場公開
毎週木曜24時45分~ フジテレビ ノイタミナほか
原作・脚本・監督: 神山健治
キャラクター原案: 羽海野チカ
音楽: 川井憲次
キャラクターデザイン: 森川聡子
副監督: 吉原正行
総作画監督: 中村 悟
美術監督: 竹田悠介
色彩設計: 片山由美子
CGI監督: 遠藤 誠
撮影監督: 田中宏侍
アニメーション制作: プロダクション I.G
TVシリーズ:30分×全11話
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(c)東のエデン製作委員会
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(c)東のエデン製作委員会