3-Dアニメ日本初のTV放送 BS11で「アルトとふしぎな海の森」
ウェルツアニメーションスタジオが製作したオリジナル立体フルCG アニメーション(3-DCGアニメーション)『アルトとふしぎな海の森 ~パイロット版~』が、12月29日からBS11でテレビ放映されることになった。
『アルトとふしぎな海の森 ~パイロット版~』は、国内
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『アルトとふしぎな海の森 ~パイロット版~』は、国内ではまだほとんど例がない映像が立体的に観えるオリジナルの3-DCGアニメーションである。今回は国内で3-DCGアニメーション放映される初のケースとなり、アニメーション技術の新たな時代を感じさせるものとなる。
BS11は『3Dプラネット』と『3D立体革命』の2つの番組の中で、3ヶ月にわたり『アルトとふしぎな海の森 ~パイロット版~』放映する。2つの番組は、BS11がテレビで鑑賞出来る3D立体放送の普及を目指して放映している。
番組は3‐Dの最新情報と3-D映像の実際の紹介である。3-D映像は、市販されている3-D対応テレビと専用メガネを使うことで楽しむことが可能になる。
『アルトとふしぎな海の森 ~パイロット版~』は、3DCGと2Dモーショングラフィックを得意とするデジタル映像会社ウェルツアニメーションスタジオが開発・製作を行っている。物語は「海の環境」をテーマにした6分間の冒険ファンタジーストーリーだ。
作品は日本初のオリジナル立体アニメーションとして、東京国際アニメフェア2008の特設3D シアターでも上映されている。また、広島国際アニメーションフェスティバル2008やDIGITAL CONTENT EXPO 2008、立体映像産業展立体Expo’08でも紹介上映された。日本の新しいアニメーション技術として今後も関心を集めそうだ。
3-D映画はテレビやDVDとは異なる体験で劇場に観客を惹きつける目的で、現在米国の映画産業で積極的に導入され始めている。特にCGアニメーションの分野では、技術との相性がよいことから活発である。
米国の劇場アニメーションでの本格的導入も進んでいる。『ベオウルフ/呪われし勇者』が大きな話題を呼んだほか、『ルイスと未来泥棒』、『Bolt』なども3-Dバージョンの上映が行われた。また、ドリームワークスアニメーションは、2009年公開予定の『モンスターvs.エイリアン:Monsters vs. Aliens』以降は、全て3-Dアニメーションで作品制作をする方針を明らかにしている。
日本ではまだ3-D映画が観られる劇場環境の不足していることや、商業作品の主流が依然2Dアニメであることから、本格的な取り組みはほとんど行われていない。
しかし国内でも過去1、2年で3Dアニメへの取り組みが急激増えている。3Dアニメがさらに増えれば、米国と同様に3-Dアニメーションへの取り組みも始まる可能性が強い。そうした際に、ウェルツアニメーションスタジオの現在の取り組みが、さらに注目されることになるだろう。
* デジタル技術を使用して映像を立体的に見せる3D立体映像と、2Dセルアニメーションに対する3DCGアニメーションの区別は現在「語句」の明確な定義がない。
「アニメ!アニメ!」では、一般的な3Dアニメーションを「3Dアニメーション」と、3D立体映像アニメーションを「3-Dアニメーション」として区別している。
BS11デジタル /http://www.bs11.jp/
『3Dプラネット』/『3D立体革命』 /http://www.bs11.jp/3d/105/
ウェルツアニメーションスタジオ /http://www.welzanimation.com/
『アルトとふしぎな海の森』 /http://www.welzanimation.com/contents/
《animeanime》