アニメフェア第5回功労賞 赤塚不二夫氏、小松原一男氏ら9名
12月9日、東京国際アニメフェア実行委員会は、東京国際アニメフェア2009 第5回功労賞の顕彰者9名を発表した。この功労賞はアニメーション産業の発展や文化、歴史に貢献した人たちの実績を広く顕彰するために2005年より行われている。
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毎年アニメ業界だけでなくその周辺、個人・企業の含めた広い範囲から選ばれている。今回の顕彰者もプロデューサー、原作者、監督、キャラクターデザイン・作画監督、美術監督、作曲家、音響効果、声優などからとなった。
プロデューサーからはテレビアニメ『鉄腕アトム』の放映に携わったフジテレビの別所孝治さん(故人)が選ばれた。功労賞にテレビ局のプロデューサーが選ばれたのは初めてである。別所孝治さんはフジテレビで、テレビアニメの基礎を築いたことが顕彰の理由として挙げられた。
また、原作者として藤子不二雄Aさんと今年8月に逝去された赤塚不二夫さんの名前があがった。藤子不二雄Aさんは 『忍者ハットリくん』、『怪物くん』など、赤塚不二夫さんは 『ひみつのアッコちゃん』や『天才バカボン』などの人気マンガをアニメの原作として提供し続けた。
アニメ制作の現場からは『タイムボカンシリーズ』、『新造人間キャシャーン』などの監督で知られる笹川ひろしさん、アニメーターの小松原一男さん(故人)、美術の小林七郎さんらが顕彰される。業界関係者だけでなく、アニメファンにも広く知られた名前ばかりである。
小松原さんは東映動画(現東映アニメーション)の『タイガーマスク』、『デビルマン』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』など多くの作品でキャラクターデザイン、作画監督として活躍している。日本のアニメのキャラクターの魅力を打ち立てた一人である。
小林七郎さんも美術監督として数え切れない作品に携わっている。『新・エースをねらえ!』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『あしたのジョー2』などの代表作がある。
音響に関係ある分野では、 『鉄腕アトム』のオープニング、・エンディングなど作曲した高井達雄さん、やはり『鉄腕アトム』の音響効果を担当し、アニメの音響開発に貢献した音響効果の大野松雄さんが選ばれている。
八奈見乗児さんは声優からの選出である。『ヤッターマン』のボヤッキーや『巨人の星』の伴宙太役などで、多くの作品で個性豊かなキャラクターを演じてきたことが評価された。
第5回功労賞の顕彰式は、来年3月に開催される東京国際アニメフェア2009の会期中3月20日に東京ビッグサイトのレセプションホールにて行われる。
東京国際アニメフェア2009 公式サイト /http://www.tokyoanime.jp/ja/
【第5回功労賞顕彰者】
■プロデューサー
別所孝治 (故人)
■原作者
赤塚不二夫 (故人)
藤子不二雄A
■監督
笹川ひろし
■キャラクターデザイン・作画監督
小松原一男 (故人)
■美術監督
小林七郎
■作曲家
高井達雄
■音響効果
大野松雄
■声優
八奈見乗児
《animeanime》