マンガ全巻販売の9月1位に20世紀少年、SLAM DUNKが2位、3位

　マンガのまとめ買いの売上げランキングを毎月発表する漫画全巻ドットコムによれば、2008年9月のマンガ全巻セットの売上1位は『20世紀少年』（浦沢直樹著）だった。『20世紀少年』は、8月30日に同作を原作とする堤幸彦監督による大作映画が公開され、大ヒットとなった影響が強いようだ。
　さらに新書版が第2位、完全版が第3位となった『SLAM DUNK スラムダンク』（井上雄彦著）が好調だった。これはテレビ朝日系列の人気芸人番組「アメトーク!」で、「スラムダンク芸人」が放映された影響が大きかったと漫画全巻ドットコムは解説している。

　また、著者多田かおるさんの急逝によって未完に終わった『イタズラなKiss』が19位となった。作品はこの春アニメ化され、9月にアニメ作品の中で物語が完結したことが話題を呼んだ。
　甲斐谷忍さんの『ONE OUTS』も、アニメ化発表で急伸した作品である。69位に登場している。アニメ制作は、マンガ原作の人気が高い『闘牌伝説アカギ』、『逆境無頼カイジ』（原作：『賭博黙示録カイジ』）の主力スタッフとなるため、両作品のファンの関心も集めたとみられる。

　このほか『SLAM DUNK』以外にも、5位『ONE PIECE』、7位『ドラゴンボール』、9位『キン肉マン』、11位『北斗の拳』、12位『NARUTO』、13位『銀魂』と、週刊少年ジャンプで長期連載をされた作品が並んでいる。相変わらずのジャンプ銘柄の強さを感じさせる。

　漫画全巻ドットコムは株式会社TORICOが運営するマンガ販売サイトで、マンガを全巻揃いで発売することが目玉となっている。
　漫画全巻セットランキングは、2008年9月1日～2008年9月30日までサイト内で発売された作品をベスト300まで発表している。ランキングは新刊ベストセラーに較べて往年の作品のランクインが多く、また映像化などのメディアミックスなどの動向に強く影響される傾向がある。

【2008年9月漫画全巻ドットコム売上ランキング】
1.　20世紀少年（1-22巻＋21世紀少年上下　全巻）
2.　SLAM DUNK スラムダンク［新書版］（1-31巻　全巻）
3.　SLAM DUNK スラムダンク［完全版］（1-24巻　全巻）
4.　花の慶次［完全版］（1-15巻　全巻）
5.　ONE PIECE ワンピース（1-51巻　続巻）
6.　クローズ　（1-26巻　全巻）
7.　ドラゴンボール [新書版] （1-42巻　全巻）
8.　デトロイトメタルシティ（1-6巻続巻)
9.　キン肉マン［文庫版］（1-18巻全巻）
10.　神の雫（1-17巻　続巻）
11.　北斗の拳［新書版］ (1-27巻　全巻)
12.　NARUTO ナルト（1-43巻　続巻）
13.　銀魂　ぎんたま（1-25巻続巻）
14.　ROOKIES ルーキーズ（1-24巻全巻）
15.　COBRA コブラ［完全版］（1-12巻全巻）
16.　のだめカンタービレ（1-21巻　続巻）
17.　聖☆おにいさん (1-2巻続巻)
18.　ソウルイーター（1-12巻続巻）
19.　イタズラなKiss [文庫版] （1-14巻全巻）
20.　MONSTER モンスター（1-18巻全巻）
＊21位以下は下記売上ランキングベスト300で
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