オタワ国際アニメーション映画祭閉幕 日本からの受賞はなし | アニメ!アニメ!

オタワ国際アニメーション映画祭閉幕 日本からの受賞はなし

 9月17日から開催されていたオタワ国際アニメーション映画祭が、21日に閉幕した。主催者の発表によれば、期間中の人出は27000人となり、ビジネス関係者は1500人となった。また、上映会、ワークショップはいずれも盛況で大きな成功であったとしている。

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 9月17日から開催されていたオタワ国際アニメーション映画祭が、21日に閉幕した。主催者の発表によれば、期間中の人出は27000人となり、ビジネス関係者は1500人となった。また、上映会、ワークショップはいずれも盛況で大きな成功であったとしている。

 最終日にはグランプリを含む各賞が発表され、最も注目されるNELVANAインディペンデント短編アニメーションのグランプリをオーストラリアのDennis Tupicoff氏の『Chainsaw』が受賞した。この賞は昨年日本の山村浩二さんが受賞した賞である。
 長編アニメーション映画グランプリには、Aristomenis Tsirbas監督の『Terra』(米国)、長編アニメーション映画審査員特別賞にはNina Paley監督の『Sita Sings the Blues』(米国)が選ばれている。『Sita Sings the Blues』は、今年のアヌシー国際アニメーション映画祭でも、長編アニメーションのグランプリを受賞している。このほか学生賞など様々賞が発表された。

 映画祭期間中は、世界各国からおよそ2150本の応募の中から選りすぐられた130本余りが上映された。日本からも山村浩二氏の『こどもの形而上学』や加藤久仁生氏の『つみきのいえ』、新海誠氏の『猫の集会』など7作品が出品された。しかし、今年は日本からの受賞はなかった。
 また今回は作品出品だけでなく、国際審査委員として日本の若手アニメーション作家である久保亜美香氏が参加していたのも注目された。

 映画祭に合わせて、9月17日18日にはテレビアニメーションに特化したビジネスコンファレンス「テレビジョン・アニメーション・コンファレンス(television Animation conference:TAC)」も開催されている。 
 TACでは、ニコロデオンとMTVグループのアニメーション部門の社長であるブラウン・ジョンソン氏と『ロボットチキン』の監督、脚本、プロデュースを務めるセス・グリーン氏とマット・センリック氏が基調講演を行った。『ロボットチキン』はカートゥーンネットワークで放映中の人気アニメーション番組である。
 このほか7つのテーマパネルと4つのビジネスセミナーがあり、アニメーションの内容や技術、ファイナンス、オンラインまで幅広い分野に及んでいる。このなかには日本との共同製作の在り方についてをテーマとする「JAPAN IN FOUCUS」も含まれている。

オタワ国際アニメーション映画祭 /http://ottawa.awn.com/

Jungle Pictures(「Chainsaw」) /http://www.junglepictures.com.au/
MeniThings Productions(「Terra」) /http://www.menithings.com/
「Sita Sings the Blues」 /http://www.sitasingstheblues.com/

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