今回発売が決定したのは、1978年に公開された劇場第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』と第2作『ルパン三世 カリオストロの城』、さらに旧ルパンと呼ばれることの多いテレビシリーズの第1作、それにセカンドシーズンのテレビシリーズである。
『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は一般にはマモー編と呼ばれる作品で、神を自称する不死の男 マモーとの戦い、謎のお宝「賢者の石」を巡る話だ。時にはクールに、時には軽くなるルパン三世像の原型がある。作品の評価も高く、今でもファンから支持が厚い傑作映画である。
『ルパン三世 カリオストロの城』は、1979年の劇場映画である。世界的に知られた宮崎駿監督の劇場映画初監督作品としてあまりにも有名である。そして作画監督に大塚康生氏、『ルパン三世』シリーズ、劇場アニメを超えて、日本映画界の代表作と言える。未だ根強い人気を誇る作品だけに、今回のBD化は話題を集めそうだ。
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原作:モンキー・パンチ(C)TMS
テレビシリーズ第1作は全23話からなる作品で、1971年に放映された。こちらにも宮崎駿、大塚康生の両氏が制作に参加する。
シリーズ前半のハードボイルドのタッチから後半のスラップステックな雰囲気まで、番組の幅の広さも特徴になっている。『7番目の橋が落ちるとき』、『魔術師と呼ばれた男』など、名作エピソードが続出している。
『ルパン三世 ルパンVS複製人間』と『ルパン三世 カリオストロの城』は、12月12日にバップから発売される。共に価格は税込み5040円、名作アニメ映画がBDで蘇る。
一方、テレビシリーズ旧ルパン三世は、『ルパン三世 first TV. BD-BOX(仮)』として12月21日に発売される。こちらは全23話をディスク4枚に収録、税込み18900円となる。さらに、2009年2月からはセカンドシーズン『ルパン三世 second TV. BD-BOX(仮)』の順次発売も予定されており、こちらも目を離せない。
HD‐DVDの市場撤退をきっかけに、2008年に入りアニメ作品のBD化が急激に増えている。これまでの映画に加えて、下半期からは新作テレビシリーズ、旧作テレビシリーズと発売されるジャンルもどんどん拡大している。
今回の初期『ルパン三世』シリーズのように、往年の人気作品のBDでの再販は今後もまだまだ増えそうだ。初期『ルパン三世』シリーズのBD化は、2008年の終わりに相応しい大型BD作品である。
ルパンネットワーク /http://www.lupin-3rd.net/
ルパン三世 ルパンVS複製人間
12月3日発売
5040円(税込) 発売元: バップ
102分/オリジナル音声:リニアPCM(モノラル)、擬似5.1ch:dts-Master Audio&Dolby-TrueHD/MPEG-4 AVC/16:9<1080p High-Definition>
ルパン三世 カリオストロの城
12月3日発売
5040円(税込) 発売元: バップ
100分/オリジナル音声:リニアPCM(モノラル)、擬似5.1ch:dts-Master Audio &Dolby-TrueHD/MPEG-4 AVC/16:9<1080i High-Definition>
ルパン三世 first TV. BD-BOX(仮)
12月21日発売
18900円(税込) 全23話収録・4枚組
発売元:バップ
約564分/オリジナル音声:リニアPCM(モノラル)、擬似5.1ch:dts-Master Audio&Dolby-TrueHD/MPEG-4 AVC/4:3<1080p High-Definition>
ルパン三世 second TV. BD-BOX(仮)
2009年2月より順次発売