広島国際アニメ グランプリに「田舎医者」、ヒロシマ賞「つみきのいえ」
8月11日、世界4大アニメーションフェスティバルのひとつ広島国際アニメーションフェスティバルの第12回の受賞作品と受賞者が発表された。また、同日その表彰式と閉会式が、広島市内のアステールプラザで行われた。
グランプリは、山村浩二氏の『カフカ 田舎医者』
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グランプリは、山村浩二氏の『カフカ 田舎医者』が受賞した。世界4大アニメーションフェスティバルにおける山村氏の『カフカ 田舎医者』のグランプリ受賞は、昨年のオタワ国際アニメーションフェスティバルに次ぐものである。また、広島国際アニメーションフェスティバルにおいては、第10回の『頭山』以来2度目の受賞となる。
山村氏は挨拶に立った壇上で、「素晴らしい作品が集まっていたので、この賞を取れたことにビックリしています。あと、この作品を作ることを実現出来たのは松竹さんのお陰なので、まずお礼をいいたいと思います。ショートフィルムなのですが、沢山のスタッフが助けて下さってます。声をやって頂けた茂山家の皆さん、金原ひとみさん、それから音楽を作ってくれた清水ひとみさん、効果音を作ってくれた笠松広司さん、作画を手伝ってくれた皆さん、そして制作を支えてくれたうちの奥さん、本当にありがとうございます」と受賞の喜びと感謝の意を表した。
また、グランプリと並ぶ主要な賞であるヒロシマ賞を、加藤久仁生氏の『つみきのいえ』が受賞した。加藤氏の『つみきのいえ』は、今年のアヌシー国際アニメーションフェスティバル短編部門でグランプリに当たるクリスタル賞を受賞している。
加藤氏は「先ほど広島平和記念資料館を見に行ったのですが、このヒロシマ賞というのは色々意味深くて有難い賞だと思います」と述べた。
今回、コンペティションに選出された76作品のうち日本からの作品は3作品のみだったが、結果はアニメーションフェスティバルの2大タイトルを日本のアーティストが分け合うかたちとなった。
アニメーションの世界における日本の存在感の高さをみせつけるかたちとなっている。また、この『つみきのいえ』は、観客賞にも選ばれている。
【真狩祐志】
広島国際アニメーションフェスティバル /http://hiroanim.org/
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【第12回広島国際アニメーションフェスティバル受賞作品一覧】
グランプリ
『カフカ 田舎医者』 山村浩二
ヒロシマ賞
『つみきのいえ』 加藤久仁生
デビュー賞
『ザ・ハート・イズ・ア・メトロノーム』
ジャン=シャルル・ムボッティ・マロロ(フランス)
木下蓮三賞
『ブレックファスト』 イザベラ・プルシンスカ(ポーランド)
ルネ・ラルー賞
『ア・リトル・ファーザー』 フランソワ=マルク・バイエ(フランス)
国際審査委員特別賞
『マダム・トゥトゥリ=プトゥリ』 クリス・ラヴィス/マチェック・シェバウスキ(カナダ)
『KJFG No.5』 アレクセイ・アレクセイエフ(ハンガリー)
『オクタポディ』 ジュリヤン・ボカビエル/フランソワ・ザビエ・シャニュー/オリビエ・デラバー/ティエリー・マショー/クエンティン・マミエー/エムド・モクベリ (フランス)
『ジハルカ』 オレグ・ウジノフ(ロシア)
『キャンディド』 ゼペ(ポルトガル)
『ドント・レット・イット・オール・アンラヴル』 サラ・コックス(イギリス)
優秀賞
『ジョン・アンド・カレン』 マシュー・ウォーカー(イギリス)
『ミナスキュル ‐ てんとう虫』 トマス・サボ(フランス)
『ラプサス』 ホワン・パブロ・ザラメラ(アルゼンチン)
『ラヴァトリー・ラヴストーリー』 コンスタンティン・ブロンジット(ロシア)
『ロスト・イン・スノー』 ウラディミール・レスチョフ(ラトビア)
観客賞
『つみきのいえ』 加藤久仁生
《animeanime》