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作品はロボット型携帯のバディケータイ「フォンブレイバー」と高校生一年生の主人公ケイタの交流を中心に、派手なアクション、サスペンスを描き出す。ゴールデンタイムに登場するVFXを盛り込んだ大型テレビシリーズだ。
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番組は子供たちのゴールデンタイムにあたる夜7時、テレビ東京の水曜日となる。さらに番組を超えて「ケータイ捜査官7」を楽しめる試みとして、ソフトバンクモバイルが番組に登場する「フォンブレイバー」と同様の携帯を発売、モバイルでもコンテンツを提供する。
また、バンダイがより低年齢向けの変形する携帯電話玩具「DXフォンブレイバー7」を発売する。
『ケータイ捜査官7』は実写番組ではあるが、原作のウィズ、プロダクション I.Gをはじめ、さらにOLM、ADKと、ソフトバンクモバイル以外はこれまでアニメ番組に深く関わってきた企業ばかりである。実際に放送予定枠は、現在TVアニメ『アイシールド21』が放映されている水曜7時の時間帯である。
この時間帯は『アイシールド21』以前は『テニスの王子様』と、長年スポーツアニメが放映されてきた。今回、同じ男児向けではあるが実写VFXを放映することで、夕方から夜のゴールデンタイムのアニメ放映枠が減る。
一方、総監督の三池崇史さん、さらに押井守監督、金子修介監督など青年層にも人気のあるクリエイター陣を並べることで視聴者の拡大が狙える。今回の『ケータイ捜査官7』は、過激に言えばあたかもアニメ界の実写映像の世界への殴り込みの様にすら映る。
そして番組は玩具連動、SF、VFXといったこれまでアニメが得意としてきた要素を全て実写という枠のなかに置き換えている。
今回番組には新しい試みが数々盛り込まれ見所の多いが、特に大きな注目はこれまでアニメ制作で高く評価されてきたプロダクション I.Gが実写VFXに乗り出すことだ。同社はこれまで度々実写に進出しないと述べてきた。
それだけに、今回なぜI.Gが実写番組を制作するのか大きな注目を集めるに違いない。同様にこれまで、ヤングアダルトを得意としてきた同社が、キッズを中心に幅広い層を巻き込んだ番組を手掛けることも興味深い。
ケータイ捜査官7
/公式サイト http://ani.tv/k-tai7/
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2008年4月2日(水)夜7時スタート
テレビ東京系6局ネット
[原作] ウィズ/プロダクション・アイジー
[シリーズ監督] 三池崇史
[シリーズ構成] 冨岡淳広
[監修] 苫米地英人
[監督] 麻生学/押井守/金子修介/小中和哉/辻裕之/鶴田法男/渡辺武/湯山邦彦 ほか(50音順)
[音楽] 池頼広
[制作] テレビ東京/プロダクション・アイジー/オー・エル・エム
[製作] バディ携帯プロジェクト
[キャスト] 窪田正孝/津田寛治/伊藤裕子/松田悟志/三津谷葉子/長澤奈央/田口浩正/渡辺典子/ミッキー・カーチス/勝野洋 他
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