イベントは、毎年3月下旬に開催される東京国際アニメフェアと連動したものである。東京国際アニメフェアだけでなく、東京の広い地域でアニメを盛り上げる試みの一環である。
イベントでは区内にある杉並アニメーションミュージアムとも連携して、主に子供たちに向けたイベントを多数開催する。こどもアニメ絵画コンテストや上映会、ワークショップなどである。
また杉並区によれば、今年はアニメ制作にかかわるワークショップに力をいれている。アニメーション作家のこぐまあつこさんを迎え、コマ撮りアニメを制作する「なみすけクレイアニメをつくろう」や、区内のアニメスタジオの協力を得て行うパラパラアニメや動画トレースのアニメ制作体験コーナーである。
さらに本物のアニメを題材に、セル画づくりも行う。セル画は既にアニメの制作現場からは消えてしまった作業だが、それだけに貴重な経験となるだろう。
子供たち向けのイベント以外でも、杉並区のアニメ産業振興事業の紹介も行われる。杉並区は、現在アニメーター育成のためのインターシップ事業「杉並アニメ匠塾」を行っているが、この取り組みを映像で紹介する。杉並区は国内有数のアニメ制作の産業拠点だが、こうしたイベントは同区ならのものである。
東京国際アニメフェアとの連動イベントでは、杉並区のほかにもアニメに縁の深い練馬区、三鷹市、武蔵野市の1区2市が3月にアニメ関連イベントを開催する。ちょうど春休みシーズンとも重なることから、子供たちがアニメに触れ合う機会が多くなりそうだ。
アニメーションフェスティバル2008 in 杉並
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