東京コンテンツプロデューサーズ・ラボは、コンテンツビジネスの専門家の人材育成を目指し来、年4月に開講する新しい教育機関である。
今回のセミナーはその開講記念の一環で、当日は『お笑いコンテンツとWeb2.0~吉本興業のネットメディア展開』(よしもとファンダンゴ中井秀範代表取締役)と合わせて開催された。
専門家を目指す人を対象にしていることもあり、12月15日にはコンテンツビジネスの最前線となりつつあるインターネットが中心となった。そこで登場したのが手塚プロダクションの著作権事業局局長の清水義裕さんとファンワークス代表取締役社長の高山晃さんである。
今回トークのテーマになったのは、現在ファンワークスと手塚プロダクションがネット上でコラボレーションする『やわらかアトム』とOpen Postの試みである。
2人によれば長年の国民的なキャラクター『鉄腕アトム』とネット初のウェブアニメ、キャラクターとして大きな話題を呼んだ『やわらか戦車』のコラボレーション『やわらかアトム』は、単なる話題性を超えた意義があるという。
それは人気コンテンツを、若いクリエイターに開放すれば、何か新しいものが生まれるかもしれないという手塚プロダクションのアイディアがきっかけになっていることだ。それは、同プロが現在ネットで手がけるOpen Postの考え方である。Open Postはネット上で、人気キャラクターの利用を開放するもので、『やわらかアトム』は、そのフラッグシップ的なものとなっている。
長年人気のキャラクターと作品が、新しい才能とぶつかると何か全く新しいものが生まれという、クリエイティブとビジネスの壮大な実験である。
誰でも知っている『鉄腕アトム』、会場でも知名度のかなり高かった『やわらか戦車』だが、こうした実験の隠れた目的はあまり知られてなかったのではないだろうか。
こうした通常と異なった発想も、優れたプロデューサーならではのものと言えるだろう。そうした意味で、今回のセミナーはまさにコンテンツビジネスの専門家を目指す人のためのものである。
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東京コンテンツプロデューサーズ・ラボ /http://www.tcpl.jp/
開校記念特別セミナー
2007年12月15日(土)
『“やわらかアトム”ができるまで~ネット発アニメキャラとOpen Post』
手塚プロダクション 著作権事業局 局長 清水義裕
ファンワークス 代表取締役社長 高山晃
手塚プロダクション /http://www.tezuka.co.jp/
ファンワークス /http://www.fanworks.co.jp/
Open Post / http://openpost.jp/
やわらかアトム /http://anime.livedoor.com/yawaraka_atom/