米国OTAKON 2007年の参加者23000人で横ばいに(8/9)
7月20日から22日まで米国のボルチモア市で開催されていたアニメコンベンションのOTAKONは、期間中の参加者数が実数で22852人であると発表した。
昨年の参加者数22302人から550人増えたもので、前年比で2.5%の低い伸びにとどまった。
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昨年の参加者数22302人から550人増えたもので、前年比で2.5%の低い伸びにとどまった。
OTAKONは、毎年カリフォルニア州で開催されるアニメエキスポに次ぐ全米第2位、東海岸最大のアニメコンベンションとして知られている。OTAKONの参加者数は、昨年まで参加者数の上限規制が設けられていた。今年はそれが撤廃されたことから、どの程度の参加者があるか注目されていたが、予想外に低い伸び率にとどまった。
昨年の参加者も参加者上限数の25000人に届かない22302人で、伸び率が1%となっていただけに、OTAKONの参加者の伸び率が当面は止まったと考えられる。
一方、先に開催されたアニメエキスポ2007は、暫定的な集計として参加者44000人を発表している。OTAKONが純粋な入場者を発表しているに対して、アニメエキスポはスタッフや企業参加者、プレスも集計に含むが、実質的なコンベンションの1位、2位は変わらないと見られる。
しかし、アニメエキスポの参加者の伸び率も今年は10%を割ったとみられ、これまで年平均29%成長を続けてきたアニメエキスポの急成長も落ち着きをみせたてきたと言えるだろう。
こうした参加者の伸び率の鈍化は、参加人数の母数が拡大し実数の伸びが、伸び率に反映されていない面もあるかもしれない。また、米国で開催されるアニメコンベンションの数が増えており、参加者の分散化が進んでいることなども理由に挙げられる。
さらにOTKONについては、今年は開催が例年より前倒しされ、アニメエキスポとコミコンの間にはさまり、注目度や関連企業の参加で存在感がやや薄くなった面もある。
OTAKONは来年の開催予定を8月8日から10日にすることを発表し、再び8月開催に戻すことを明らかにしている。
アニメエキスポとOTAKONという米国を代表する2大アニメイベントの参加者数の伸びに翳りが見えたことで、破竹の勢いで成長してきたアニメコンベンションの成長神話もそろそろ終わるかもしれない。
OTAKON 2007 /http://www.otakon.com/
《animeanime》