桃井はるこ アニメエキスポでファン交流イベント 最後には涙も
米国のアニメコンベンション・アニメエキスポ2007でのライブを翌日に控えた7月1日、桃井はるこさんが現地でフォーカスパネルを開催した。このイベントはコンベンション期間中に開催されるファンイベントの一つで、桃井さんが講演会場でファンからの質問に対話で答える
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桃井さんのファンが、マニアックなのは国内では知られているが、アメリカのファンは、どれほど詳しいのか、会場をレポートしてみたい。
桃井さんが会場に現れると会場は割れんばかりの拍手。前列には日本からのファンも数十人いる。挨拶の後の質問コーナーでは、行列ができ質問が続く。驚かされたのはほとんどのファンが挨拶と自己紹介を日本語で行うことだ。
さすが、普段からアニメで日本語に触れているだけはある。また、熱狂的なファンの少女や、来年に開催する別のアニメイベントに招待のオファーをする人、キャラクターボイスをリクエストする人も。
今回の会場はロサンゼルス近郊だが、ニューヨークからモモーイを見に来たという人、メキシコから来たという人もいる。
これまでずっと聞きたかった本人を前に、皆緊張気味でとっておきの質問をぶつけてきた。以下にその一部を紹介しよう。(彼女は翻訳しやすいように一文一文を区切って答えていた)
Q どうやってアニメ声優になったのですか?
A 私は皆さんと同じ“オタク”でした(会場笑)。私がやっているラジオを聞いていたタツノコプロの方が、『ソウルテイカー』に誘ってくれました。
それが私のデビューです。その後、この作品を見てくださった業界の人が、次の仕事に呼んでくださり、それが続いて今に至ります。
私は小さい頃からタイムボカンシリーズと魔法少女とくに「クリィミーマミ」が大好きでした。ですから、タツノコで魔法少女物の『小麦ちゃん』を演じられるとは夢みたいでした。今でも、朝目覚めると、全てが夢だったんじゃないかと思っています(笑)
Q 最も好きな自分のキャラクターのコスプレは何ですか?
A さいごのロックのジャケットは、『ときめきメモリアル』をモチーフにしたセーラー服にしたのでお気に入りです。
キャラクターでいうと「ナースウィッチ小麦ちゃん」ですね。
Q 最近はハードな曲が多いですが、どうしてですか?
A 元々、私はこういうハードな曲も好きでした。Under17としてステージをする時は、U17のメンバーとしてのアイデンティティを保つため、演じる必要がありました。
ですから、こういう曲をやる私も本当の私なので、これからも応援してください。
Q 初めてのアフレコの時の気持ちはどんなでしたか?
A 緊張していたけれども、周りの先輩たちが優しく助けてくれたので何とかできました。今、振り返って当時の芝居を聞くと、自分でも下手だと思うから、当時の周りのキャストには本当に感謝をしています。
私はオタクだから、好きなものを自分がどれだけ好きか表現したいと思っていました。私の場合それが歌でした。最初のライブの時と同じような気持ちで、明日のライブは全力で、絶対成功させたいと思う。
最後に彼女はファンに記帳用のノートを回した。この日予定されていたサイン会が、翌日開催予定となっているライブの打ち合わせの都合で中止になってしまったからである。
LA入りしてから数多くのトラブルを経験し、前日のミニライブも半端な出来で、相当フラストレーションが高まっているようである。そのため、それを反転させるべく、ステージングを徹底的に詰めるためだという。
ファンを大切にする彼女の姿勢に会場内は拍手。日本でライブの際に使うサイリュームを教えるなど、ファンと一緒に盛り上げる決起大会のようであった。
1時間のイベントはあっという間に過ぎ、ファンは思い思いのプレゼントを彼女に手渡していた。
その中には、10年前からeメールをやりとりし続けてきたアメリカ人の男性ファンもおり、彼が自己紹介をすると「アメリカに来てようやく会えたねー」と号泣して握手を交わした。
【日詰明嘉】
アニメエキスポ2007 /http://www.anime-expo.org/
《animeanime》