SIGGRAPH2007 アニメーションフェスティバル受賞作発表(4/26)
コンピューターグラフィックスの世界的イベントであるSIGGRAPHを運営するACM SIGGRAPH は、2007年のコンピュターアニメーション・フェスティバルの受賞作品を発表した。
今年の賞はこれまでのベストショウ賞(Best of Show Award)と審査員賞に、優秀賞(Award of E
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今年の賞はこれまでのベストショウ賞(Best of Show Award)と審査員賞に、優秀賞(Award of Excellence)が加わった3部門から構成されている。このうちベストショウ賞には、ポーランドのGrzegorz JonkajtysさんとMarcin Kobyleckiさんによる『箱船:Ark』が、審査員賞にはドイツのLeszek Plichtaさんの『ドリームメーカー:Dreammaker』が、エクセレンス賞にはフランスのFrançois-Xavier Gobyさん、 Edouard Jouretさん、 Matthieu Landourさんらによる『あなたの腕で:En Tus Brazos』が選ばれた。
コンピュターアニメーション・フェスティバルは、コンピューターグラフィックの学術コンファレンスのSIGGRAPHと同時開催される主要イベントのひとつである。フェスティバルは、応募のあった作品のなかから選考を行いアニメーションシアターとエレクトロニクスシアターの2部門にわけて上映を行なう。
それとは別に応募作品のなかから今回選出された3つの賞を決定している。コンピュターアニメーション・フェスティバルは、イベントの大きさと応募数の多さ、応募作品のレベルの高さから専門家からの評価が高い。
また、コンピュターアニメーション・フェスティバルの審査基準は、テクノロジー重視と思われがちなSIGGRAPHとは裏腹に革新性を最も重視している。実際にフェスティバルの受賞作品は、その後、アカデミー賞を初めとする国際的なアニメーション映画祭で受賞するケースが多い。
そうした点でも、コンピューターアニメーションの最先端の動きを確認出来る場所として毎年注目を集めている。
ACM SIGGRAPHによると、今年のコンピュターアニメーション・フェティバルには過去最高の905作品という記録破りの応募総数となった。このなかから134作品がフェスティバルでの上映の機会を得ることになった。
上映資格を得るための競争率は7倍近くになっており、上映されること自体が高いプレステージを持つことになる。
応募作品の増加は、フェスティバルの認知度がさらに高くなってきていることや、コンピューターアニメーションの産業・教育の基盤が拡大している結果ともいえる。
応募作品の増加とレベルの上昇に加えて、近年は学生作品の応募増加とその作品のレベルの上昇も話題となっている。実際に今回の受賞作品も3つのうち審査員賞の『ドリームメーカー』、優秀賞の『あなたの腕で』のふたつが学生によるものであった。今後のCGアニメーション業界のさらなる進展を期待させる結果となっている。
SIGGRAPH2007 /http://www.siggraph.org/s2007/
コンピュターアニメーション・フェスティバル
/http://www.siggraph.org/s2007/attendees/caf/
/http://www.siggraph.org/s2007/presenters/caf/
■ ベストショウ賞(Best of Show Award)
『箱舟』(『Ark』)
Grzegorz Jonkajtys、 Marcin Kobylecki
www.thearkfilm.com (ポーランド)
■ 審査員賞
『ドリームメーカー』(『Dreammaker』)
Leszek Plichta
バーデン・ヴュルテンベルク映画学校 アニメーション研究所 ビジュアルエフェクト・デジタルポストプロダクション (ドイツ)
■ 優秀賞 (Award of Excellence)
『あなたの腕で』(『En Tus Brazos』)
François-Xavier Goby、Edouard Jouret、Matthieu Landour
Supinfocom Valenciennes (フランス)
《animeanime》