ロンドン・バービカンで日本アニメ上映シリーズ(12/30)
イギリス・ロンドンの美術活動拠点であるバービカンセンターで、「ジャパニメーション:japanimation」と題した日本アニメのシリーズ上映が2007年1月から3月の間行われる。
上映される作品は3本、『パーフェクトブルー』と『となりのトトロ』、『SAMURAI7』である。
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上映される作品は3本、『パーフェクトブルー』と『となりのトトロ』、『SAMURAI7』である。
特集は日本アニメを英語で紹介した本『The Anime Encyclopedia』の共同著者のヘレン・マッカーシーさんの講演を交えたものとなる。講演の内容は、日本アニメと西洋の映画における関連性である。
例えば『パーフェクトブルー』の上映は「今 敏のテキスト」と題した講演とセットで、ヒッチコックの『めまい』やフィンチャーの『Se7en』が作品に与えた影響を語る。
逆に『アート・オブ・ジブリ』の講演では、スタジオジブリがディズニーの『トレジャー・プラネット』や『リロ アンド スティッチ』などの西洋のアニメーションへの影響をテーマにする。
少し面白いのは今回の特集タイトルが、「ジャパニメーション」となっていることである。「ジャパニメーション」は北米や他のヨーロッパ諸国では現在ほとんど使われておらず、使用される場合もカッティングエッジな作品に限定されることが多い。
イギリスは世界主要国のなかでは、日本アニメが最も普及していない国のひとつとされている。他国では一般的な「Anime」の語句が、まだ一般的とは言えないことが理由にありそうだ。
一方で、イギリスは80年代に大友克洋監督の『AKIRA』など、日本の大人向けのアニメに真っ先に目をつけた国でもある。こうした時代の名残と自尊心もあるのかもしれない。
もっとも、ここ1、2年でイギリスにおける日本アニメの状況は大きく変わりつつある。テレビの日本アニメ特集が増え、他国に見られるようなアニメイベントも急増中である。
今回の日本アニメのシリーズ上映も、こうしたトレンドのなかで位置づけることが出来る。もともとイギリスはトラディショナルな日本文化に関心が高いだけに、2007年以降に日本のポップカルチャーがイギリスでどのように受容されていくのか注目である。
/バービカンセンター /ジャパニメーション:japanimation
《animeanime》