集英社 携帯で少女マンガ発信(5/1)
マンガ出版で日本有数の集英社は、5月1日から携帯電話でマンガを読める新サービス「集英マンガカプセル」を始める。スタート開始時は少女マンガ、女性マンガの配信に集中し、『NANA』、『花より男子』、『有閑倶楽部』、『ラブ★コン』、『ハチミツとクローバー』とい
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現在のマンガ作品と80年代、90年代のヒット作を並べることで、幅広い女性層を顧客ターゲットにする。今後は、青年コミックや少年コミックにも進出する予定だという。
利用価格は月額315円(税込)と525円(税込)の月額課金コースのほかに、個別に購読料を課金する個別課金コースのモノクロ版1ファイル31円(税込)とカラー版1ファイル105円(税込)とからなっている。
集英社によれば、同社は2005年からヤングジャンプの作品を販売し大きな成果をあげている。今回の携帯マンガ配信ビジネスは、そうした成功をもとにした本格参入となる。
ネットにおけるマンガ配信は、先日も講談社がPCでマンガを提供する新リニューアルサイト「MiChio!」を開始するなど、大手各社が力を入れている。
こうしたネット配信マンガの盛況は、現在のマンガ購読者のトレンドとも関係があるだろう。現在、マンガ雑誌の売上は長期低落傾向が続いている。その理由として、雑誌連載でいろいろな作品を観るのでなく、自分の好きな作品だけを単行本で読みたいという利用者の意識の変化もあるとされている。
自分の好きな個別の作品だけに、お金を払う携帯配信やネット配信は、意外に利用者にとって馴染みやすい。いずれにしても、ネットでのマンガ公開が今後も増加傾向が続く一方で、紙媒体の魅力をネット上に完全に再現出来ないこともまた事実である。
今後は、作品の見せ方と同時に、ネット特有のマンガ表現の発達がどこまで進んで行くかが、ネット上のマンガ配信の鍵になるだろう。
/集英マンガカプセル
/集英社
《animeanime》