イギリスのゲーマーの素顔 BBCの調査から(12/1)
イギリスのテレビ放送局BBCは、ゲーム新時代にいかにゲームが人々の生活にマッチするかを知るためとしてイギリスのテレビゲームファンの概略を知るための幅広い調査を行っている。
この調査の結果は、イギリスにおけるテレビゲームの普及が予想以上に広がっている点
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この調査の結果は、イギリスにおけるテレビゲームの普及が予想以上に広がっている点を中心に意外な面が多い。例えば、過去半年にテレビゲームをやったことのある人は、6歳から65歳のイギリス国民のうち実に6割にも達する。
勿論、年齢による違いは大きく、51歳から65歳が18%なのに対して6歳から10歳では100%がゲームをしている。しかし、驚くべきは36歳から50歳までの調査結果で、この層のテレビゲームの経験者は51%と過半数を超えている。ゲームに縁遠いと考えられがちな中高年は実は大きなテレビゲームのファン層である。
さらに、イギリスのテレビゲームファンのうち48%が女性であり、テレビゲームの好き嫌いに男女差がほとんどないのも特徴である。
ゲームを楽しむ方法では35歳以下ではコンソールゲーム機、35歳以上ではPCゲームが支持されている。オンラインゲームのファンには、男女の差は見られないとしている。
しかし、最も興味深いのは、よく遊ぶゲームの種類の1位がパズル・クイズ(63%)とされていることである。2位にはアクションアドベンチャー(43%)、3位はレーシングゲーム(40%)である。
これは、11月30日発表された日本の社団法人コンピュータエンターテイメント協会(CESA)による「東京ゲームショウ2005来場調査報告書」の好きなゲームタイプの回答結果と対応させるとその違いがよく判る。イギリスで2位のアクションゲームこそ、日本でも2位となっているが、日本で圧倒的な人気で1位のロールプレイングゲームはイギリスでは26%で9番目である。逆にイギリスで圧倒的な人気を誇るパズル・クイズゲームはは日本では8番目に過ぎない。
この結果は、欧米ではロールプレイングゲームは人気がなく、より単純なゲームに人気があるといった通説を実証している。
今回の調査で浮かび上がって来たのは、テレビゲームが予想以上にイギリス国民に根づいた文化であるという点だ。この結果は、ゲーム大国だとされる日本以上と言っていいだろう。つまり、イギリスにおいてテレビゲームは、より一般向けの娯楽として考えられている。また、こうした一般層でのゲーム人気が、近年ヨーロッパ市場で急成長しているテレビゲームマーケットの原動力だともいえるだろう。
そして、そうした一般層が好むのは、より簡単で手軽なパズルやクイズ、アクションゲームやレースゲームであるとも言える。
/BBC
BBCの調査結果 /Snapshot of UK gamers
/「東京ゲームショウ2005来場調査報告書」
《animeanime》