上海で日中アニメ文化シンポジウムなど開催(10/28)
11月9日から13日まで中国・上海で開催される「第7回中国上海国際芸術祭:アニメ文化芸術系列活動」において日中のアニメをテーマとした大規模なシンポジウムが予定されている。
「中国上海国際芸術祭:アニメ文化芸術系列活動」は、文匯新民聯合報業集団、日本貿易
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「中国上海国際芸術祭:アニメ文化芸術系列活動」は、文匯新民聯合報業集団、日本貿易振興機構上海代表処、上海炫動アニメ衛星テレビ、アジア音楽フェェスティバル組織委員会といった日中の主要機関が主催し、主にアニメ作品の展示と、日本アニメの上映会、シンポジウムで構成されている。協賛には電通、バンダイ、SONYといった中国市場の進出に力を入れている企業のほか、アミカ・ジャパン、コミック・ウェーブなども参加している。
アニメ作品の展示は主に一般のファン向けの催しで、日本アニメ作品の展示のほかアニメやマンガの制作教室など幾つもの交流イベントが行なわれる。そのほか森永卓郎氏や講談社の漫画局長によるセミナーや「映画イノセンスを語る」などのフォーラムが設けられる。上映会では、この『イノセンス』と『雲のむこう 約束の場所』の上映が予定されている。
注目されるのは10日と11日に開催されるシンポジウム企画である。講演会、ワークショップ、パネルディスカッションと3パートに分かれているが、いずれも日中のアニメ・マンガビジネスの専門家が多数参加し意義の深い内容になりそうである。
11日に開催されるテーマ講演では、(1)中国アニメ産業の現状、(2)中国漫画出版業の現状、(3)日本アニメ制作の現状、(4)日本アニメコンテンツのビジネスについて、(5)アニメ産業ビジネスとメディアの関連についての5つがテーマとなる。
また、10日のワークショップでは「面白いアニメをどう作るか」、「アニメコンテンツビジネスについて」、「メディアがアニメ産業に果たす役割」の3つのテーマが挙げられている。中国のアニメビジネスが中心課題となる予定である。
さらに11日のパネルディスカッションは、コンテンツビジネスにおける著作権の重要性、海賊版対策を中心に「著作権ビジネスの重要性と海賊版対策について」と題したパネルディスカッションが開催される。こうしたアニメ関連のイベントで、重要議題としてコンテンツの著作権に関するテーマがあがることは高く評価出来るのでないだろうか。
中国の著作権問題は一朝一夕に解決する問題ではない。しかし、少なくともこうした問題に関係機関が大きな関心を持っている姿勢は示すことで、日本企業にビジネスを進める際に安心感を与えるに違いないからだ。
中国・上海という少し遠い場所で開催されるが、機会があれば是非参加したいと思わせるイベントである。
詳細はJETRO上海のサイトを参照ください。
/JETRO上海
《animeanime》