SIGGRAPH2005 基調講演にルーカス
世界最大のコンピュターグラフィックの会議・イベントとして知られるSIGGRAPHが今年もロサンゼルスで7月31日から8月4日まで開催された。このイベントのために世界81カ国から集まった研究者、開発者の数は29,000人を越え、出展企業は250社以上となり高い成功を収めた。
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今回、特に注目を集めたのがハリウッドの大物監督・プロデューサーであるジョージ・ルーカスによる基調講演会であった。ルーカスは講演の中で人工知能の発展がテクノロジーとゲーム業界に大きな変化を与えるに違いないと述べた。また、自身の会社であるルーカス・フィルムは今後テレビの分野を開拓するつもりだが、それはウォルト・ディズニーとは異なったものになるとしている。
また、SIGGRAPH2005はコンピュターアニメーションフィスティバルの受賞者とコンピュターグラフィック部門で特別な貢献をした人物に対する特別賞を発表している。
フィスティバルのベスト作品賞は米国作品でShane Acker監督の『9』が選ばれた。さらに作品賞は、ポーランドのPlatige Image社のTomek Baginski氏による『Fallen Art』とフランスのレコール・ド・リマージュのEric Castaing氏、Alexandre Heboyan氏、Fafah Togora氏らによる『La Migration Bigoudenn』の2作品が受賞した。
特別賞の中で、東京大学大学院新領域創生科学研究科の西田友是教授がコンピュターグラッフィック技術への多大な貢献によりスティーブン・アンソン・クーン賞を受賞した。このほか、コンピュターグラフィック達成賞にはエイリアスの研究者Jos Stam氏が、最重要新研究賞にはスタンフォード大学のRonald Fedkiw氏が選ばれた。
来年のSIGGRAPH2006は久々にロサンゼルスを離れ東海岸のボストンのコンベンション・エキビションセンターで8月3日から7月30日まで開催される予定になっている。
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