ハウルの動く城 米国で順調な出足
6月10日に米国公開になった『ハウルの動く城』が出足順調な興行になっている。米国の映画興行情報サイトBOX OFFICE Mojoの発表した6月10日から12日までの金曜日から日曜日の興行成績(暫定)は、36館スタートで興行ランキング14位であった。週末の興収は40万1千ドルと
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1館ごとの平均売上高は11,138ドルで、この数字は現在公表されている先週末公開映画21作品の中では、初登場1位になった『Mr. and Mrs. Smith』の14,909ドルに次ぐものである。さらに、ここ1年で公開された日本アニメ『スチームボーイ』の3,940ドル、『アップルシード』2,574ドルを上回っているおり、単館あたりの売上げが好調であった『イノセンス』6,760ドルも大きく越えている。一方、現在大ヒットを続けているドリームワークスの3Dアニメ『マダガスカル』の初登場の際の14,769ドルよりは、25%程度下回っている。
しかし、この数字は2002年9月20日の当初26館で公開された『千と千尋の神隠し』の週末興行約45万ドル、1館平均17,301ドルを大きく下回っている。翌週から拡大公開の予定が決まっている『ハウルの動く城』と当初は限定公開のみとされていた『千と千尋の神隠し』との比較は難しいが不安な要素ではある。
17日から『ハウルの動く城』は、全米各都市に拡大上映されるが仮に劇場数を『千と千尋の神隠し』並みの700館とすると最初の週末で700万ドルを越える興収が期待できる。この数字は、『もののけ姫』や『イノセンス』、『カウボーイビバップ 天国の扉』を大きく上回り、日本アニメの歴代ランキング7位以上は確実といって良いだろう。さらに、興収960万ドルの『デジモンアドベンチャー』や1000万ドルの『千と千尋の神隠し』も射程圏に入っている。
しかし、『ハウルの動く城』に求められているのは、上位4つを占める3つの『ポケットモンスター』の映画と『遊戯王』の一角を崩すこと、また、TV発以外の日本アニメも劇場で観客を動員出来るという存在感を示せることである。今後、どの程度の観客が伸びるか注目される。
/ハウルの動く城公式サイト(米国)
/BOX OFFICE Mojo
《追記 6月14日》
BOX OFFICE Mojoより週末の確定値が発表されましたが週末興行3日間の興収は427,897ドル、1館あたり11,888㌦とやや上方修正されました。ランキング順位、1館あたりの興行順位は変わりません。
AnimeNewsNetworkによると拡大公開は200館とされており、当初目指した700~800館は確保出来ていないようです。今後の情報待ちですが、そうであれば『千と千尋の神隠し』を抜くのは厳しくなります。
《animeanime》