米国で広がる女性マンガ市場
米国の日刊紙The New York Timesは、12月28日の記事“Girl Power Fuels Manga Boom in U.S.”(『少女パワーが米国マンガブームを押し上げる』)の中で、米国市場で拡大する日本のマンガビジネスの拡大に貢献する女性読者の増加を取り上げている。
記事によると米
ニュース
海外
注目記事
-
“金持ち”キャラといえば? 3位「名探偵コナン」鈴木園子、2位「ブルーロック」御影玲王、1位は…<25年版>
-
「アイナナ」頼れるリーダー・二階堂大和をお祝い♪ バースデーストアに潜入!【16 STAR SIGNS】
記事によると米国市場における日本マンガ市場は、女性読者の獲得により新たな局面をみせているという。少女マンガという分野の開拓もあり、日本マンガの米国における売上げが2002年には5000万ドルから6000万ドル、2003年には9000万ドルから1億1000万ドルになり、2004年にはさらに2桁成長を遂げていると紹介している。こうした、ビジネスの拡大は、これまで日本マンガの出版を手掛けてきたVizやTokyopopに加えて、Del ReyやHyperion Books for Children 、Penguin Group USAといった老舗出版社の日本マンガへの進出を促しているという。さらに、Dark Horse やDC Comicsといったアメリカンコミックの出版社もマンガの取扱いを始めている。
米国のコミック市場は、大ヒットを続けるスーパーヒーロー映画からは比較出来ないほど小さな市場であることはあまり知られていない。2003年の経済産業省調べによると米国のコミック市場は2002年で約360億円とされている。一方で、日本のコミック市場は年間約5000~6000億円である。2004年の予想される米国の日本マンガ市場1億ドル(約108億円)以上は、日本市場から見ればまだまだ小さい。しかし、2002年の市場規模で考えると、1億ドル(約108億円)を越える売上げは、米国市場の成長を考慮しても日本マンガの市場占有率を20%の後半から30%を越えさせている可能性が高い。既に、米国のコミック市場では日本マンガは無視できない規模に成長している。
コミック市場は米国の中では、極めてマイナーで閉ざされた市場とみなされて来た。こうした、状況を打破するには、全く異なるイメージを持った日本マンガは、女性市場でだけでなくより幅広い市場にアプローチ出来る優れた手段であろう。そして、大手出版社も含めたマンガビジネスの拡大と進出は、市場拡大の大きなチャンスと写っている結果に違いない。
The New York Times の記事(英語) /“Girl Power Fuels Manga Boom in U.S.”
/Viz
/TOKYOPOP(日本語)
/Del ReyガンダムSEEDのコミック取扱い有
/Hyperion Books for Children
/Penguin Group USA
/Dark Horse
/DC Comics
《animeanime》