東映スパイダーマンが“本家”ピーター・パーカーと肩を並べた日…『スパイダーバース』原作コミックにレオパルドンが登場!【おすすめマンガ手帖】 | アニメ!アニメ!

東映スパイダーマンが“本家”ピーター・パーカーと肩を並べた日…『スパイダーバース』原作コミックにレオパルドンが登場!【おすすめマンガ手帖】

原作スパイダーバースの翻訳版が契約終了で今後入手困難に。東映スパイダーマンとレオパルドンを含む多様なスパイダーのクロスオーバーを紹介。2026年の実写新作と第3作情報も併記。

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東映スパイダーマンが“本家”ピーター・パーカーと肩を並べた日…『スパイダーバース』原作コミックにレオパルドンが登場!【おすすめマンガ手帖】
東映スパイダーマンが“本家”ピーター・パーカーと肩を並べた日…『スパイダーバース』原作コミックにレオパルドンが登場!【おすすめマンガ手帖】 全 8 枚 拡大写真

トム・ホランド主演の実写映画シリーズ最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が2026年7月31日に公開され、ソワソワ・ワクワクしている人も多いはず。なにしろ単独映画4作目となる今回は、歴代ソニー映画のスパイダーマン3名がひとつのスクリーンに集った『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から5年ぶりの新作となるタイトル。さらに「みんながスパイダーマンの正体を忘れた世界」を描く新たな門出です。

また来年6月18日にはCGアニメ映画『スパイダーバース』シリーズの第3作『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の公開も決定! マイルズ・モラレスを主人公に据えたあのストーリーの続きがようやく観られるということもあって注目度が上がっています。

さて、そんなスパイダーマンですが、これまで数々のマーベル・コミックス翻訳版を手がけてきた小学館集英社プロダクションが、2026年3月31日をもってマーベル・コミックスとの出版契約を終了。これに伴い、電子書籍で配信されてきたマーベル・コミックスの翻訳版も、2026年9月30日(水)をもって全電子書籍ストアでの配信が終了します。
※配信終了までに購入したアメコミ翻訳本は、それ以降も問題なく読めます。

映画以上にユニークな原作アメコミをさまざま出版してくれたのに、なんと残念なこと! そこで今回の【おすすめマンガ手帖】では、今からなら間に合う翻訳アメコミの世界をお届け! とくにオススメしたいスパイダーマン関連コミックの中から『スパイダーバース』シリーズを紹介したいと思います!!

◆東映スパイダーマンも参戦!スパイダー大戦勃発!!

シリーズ第2弾『スパイダーゲドン』の特製ボックスセット。一般販売されなかった『スパイダーゲドン:カバート・オプス』が付属しました。

原作アメコミ『Spider-Verse』は2014年から2015年にかけて展開された一大クロスオーバータイトルです。多次元宇宙のスパイダーたちが何者かに襲われ、次々と命を奪われる事件が発生したことで、アース616(本家世界)のピーター・パーカーたちが次元の壁を越えて共闘するという夢のような企画でした。

登場するのは、もちろん“全部”のスパイダーたち。

過去に登場したスパイダーマンやスパイダーウーマンだけでなく、今作で誕生した新たなスパイダー、歴代アニメ版のスパイダーマン、アメリカの新聞マンガに登場したスパイダーマン、お菓子の広告に描かれたスパイダーマン、さらには東映版のスパイダーマンまで! これまで東映版のスパイダーマンは切り離された存在として語られることもなかったのですが、なんと本作でついに本家マーベル・コミックスに主要キャラクターとして本格参戦! 以後、フィギュアやトイまで展開が広がるという奇跡の大復活を遂げました。ディズニー+では、東映版スパイダーマンの撮影当時を振り返るドキュメンタリー番組も配信され、その影響力の大きさを感じました。

さらに、池上遼一氏が1970年に「月刊別冊少年マガジン」で連載した漫画版のスパイダーマンや、サム・ライミ版や『アメイジング・スパイダーマン』を思わせる言及もあり、世界中のスパイダーマン・ファンを虜にしたのです。

なお本作で初登場となった“もうひとりの日本版スパイダーマン”であるペニー・パーカーは、アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』とは異なる、『新世紀エヴァンゲリオン』をイメージしたような世界観で活躍。さらに続編の『エンド・オブ・ザ・スパイダーバース』には、見切れ登場ではあるものの、『デッドプール:SAMURAI』のサクラスパイダーの姿まで!!

PS4のゲーム『Marvel's Spider-Man』に登場したスパイダーマンも、シリーズ第2弾『スパイダーゲドン』にて準レギュラー的な立ち位置で活躍しましたし、別世界では、いじめや家庭環境によって怪物化したパットン・パーネル版スパイダーマンまで登場、さまざまなパターンのスパイダーマンが楽しめるところが魅力でした。

またマイルズ・モラレスを主人公にしたCGアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』のシリーズも、そのアメコミ原作のアイデアを活かす形でスタートしたオリジナルストーリーです。原作よりもスケールは小さいながらも人気を獲得しました。実写映画の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』も同様に、本作からインスパイアされたタイトルです。

その後、本作のヒットを受けてシリーズ第2弾『スパイダーゲドン』、完結編(?)の『エンド・オブ・ザ・スパイダーバース』が制作されたほか、コンセプトを発展させた『ヴェノムバース』や、新衣装の東映スパイダーマンが戦隊風のヴェノムとともに登場した『スパイダーバースvs.ヴェノムバース』なども展開。いまだに続編が制作されるあたり、いかに人気だったのかがうかがえます。

【翻訳版『スパイダーバース』シリーズ】

・スパイダーバース(物語本編)

・ワールド・オブ・スパイダーバース(本編の間を埋める物語)

・エッジ・オブ・スパイダーバース(前日譚にあたる物語)

【翻訳版『スパイダーゲドン』シリーズ】

・スパイダーゲドン(物語本編)

・エッジ・オブ・スパイダーゲドン(前日譚や関連エピソード)

【翻訳版『エンド・オブ・ザ・スパイダーバース』シリーズ】

・エンド・オブ・ザ・スパイダーバース(物語本編)

・スパイダーバース:スパイダーゼロ(『スパイダーゲドン』と本作をつなぐ「2.5」的な物語)

『スパイダーバース』の翻訳版カバーアート。

◆もうひとりの主人公はドクター・オクトパス版のスパイダーマン

さて記念すべき第1弾『スパイダーバース』は、そのスタートから読者をグイグイと引き込む衝撃のエピソードでした。まず登場したのはドクター・オクトパス(オットー・オクタビアス)のスパイダーマン。実は『スパイダーバース』シリーズがスタートする以前、死の間際にあったオットーがピーター・パーカーの肉体を乗っ取り、新たなスパイダーマンとなる展開がありました。その名も「スーペリア・スパイダーマン(Superior Spider-Man)」!(「より優れたスパイダーマン」)

乗っ取った当初はヴィランのオットーでしたが、ピーターの記憶に触れたことでスーパーヒーローになることを決意。傲慢な性格はそのままでありつつ、卓越した頭脳を駆使して新たなスパイダーマンとなり主役の座に就くのです。

その後オットーは、自分では“スパイダーマン”になれないことを自覚して肉体をピーターに返すことになるのですが、『スパイダーバース』では復活したピーターと、まだスーペリア・スパイダーマンとして活躍していた頃のオットーが過去世界からやって来て共闘を果たします。

スーペリア・スパイダーマンはラボの爆発で未来に飛ばされた際、元の次元に戻ろうとして多次元宇宙を渡り歩き、そこで「インヘリターズ」と呼ばれるスパイダー専門の吸血鬼のような一族を察知。独自に多次元宇宙のスパイダーたちを集め、インヘリターズに対抗するための軍隊「スパイダーアーミー」を結成しました。

集められたのは、さまざまな次元のピーター・パーカー、そしてピーターのクローンとして誕生したベン・ライリーたち、未来世界でスパイダーマンを名乗った「スパイダーマン2099」ことミゲル・オハラ、さらにスパイダーガールやスパイダーウーマンらも加わります。

『エッジ・オブ・スパイダーバース』の翻訳版カバーアート。

アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』に登場したスパイダー・グウェンもこのシリーズがデビュー作。いわゆる「アルティメット・ユニバース」出身のマイルズ・モラレスも、少ない出番ながら本作の戦列に加わりました。

ちなみにマイルズがいた「アルティメット・ユニバース」とは2000年代頭にスタートしたシリーズのこと。40年以上続いた本家スパイダーマンでは新規読者が追い付けないからと、マーベルヒーローたちの誕生から描く、アップデートした物語として立ち上げられたのが「アルティメット・ユニバース」でした。

『アルティメット・スパイダーマン』も本家シリーズと並行して連載された新シリーズだったのですが、連載から10年も経てばさすがに「アルティメット・ユニバース」立ち上げ当時の本家と変わらない存在となってしまいます。そこで世代交代の意味を込めてアルティメットのピーターを退場させ、アルティメットにおける2代目スパイダーマンとして誕生したのがマイルズです。

このように、さまざまなスパイダーがスパイダーアーミーを結成し、インヘリターズと“戦争”を始めたわけですが、敵は強大でスパイダーたちは防戦一方に。新たな仲間を集めつつ、過去世界や終末世界など各マルチユニバースに散って反撃の機会をうかがいます。

『ワールド・オブ・スパイダーバース』の翻訳版カバーアート。

東映スパイダーマンこと山城拓也が登場するのはその中盤パート。レオパルドンとともに参戦するのですが、その圧倒的な戦闘力を警戒した敵によって、必殺剣「ソードビッカー」を放つ直前で一旦レオパルドンが破壊される展開に! なおその結末には触れませんが、様々なスパイダーがいるなかで“最終兵器”扱いになるのは美味しい役どころだったとしか言いようがありません。

レオパルドンは巨大ロボットであると同時に巨大メカにも変形しますから、そのたびにスパイダーたちは「なんだあいつは!?」と身構えます。それでもソードビッカーの破壊力は侮れず、逆転劇の場面では必ず顔を出すようになりました。

そのほか『スパイダーゲドン』では単独の主役エピソードまで与えられた東映スパイダーマン。『エンド・オブ・ザ・スパイダーバース』では東映スパイダーマンが戦った怪人軍団「マシーンベム」まで登場しましたから、当初はネタで言ったような「レオパルドンは出ないの?」が現実のものとなり嬉しかったファンも多かったのではないでしょうか。

アメコミ翻訳本はフルカラーということもあって一冊ごとが高価ではあるものの、今後翻訳本として入手できる機会も不明ですし、手に入る今のうちに確保することをおススメします。

『スパイダーゲドン:カバート・オプス』を含む『スパイダーゲドン』シリーズ。

◆『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』

7月31日(金)全国の映画館で公開
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
(C)&TM2026MARVEL

《気賀沢 昌志》

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