ジブリ制作短編映画「魔女の谷の夜」上映開始! 宮崎駿が「作ってやる!」と言ってできた「パノラマボックス」の見どころは?【ジブリパーク】 | アニメ!アニメ!

ジブリ制作短編映画「魔女の谷の夜」上映開始! 宮崎駿が「作ってやる!」と言ってできた「パノラマボックス」の見どころは?【ジブリパーク】

スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設「ジブリパーク」のジブリの大倉庫にて、2026年7月8日より企画展示室で「パノラマボックス展」、映像展示室オリヲン座で『魔女の谷の夜』の上映が始まった。前日7月7日には記者会見が開催され、「パノラマボックス展」をテーマにした第1部は宮崎吾朗監督、『魔女の谷の夜』をテーマにした第2部は宮崎吾朗監督と山下明彦監督が登壇した。

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『風の谷のナウシカ』/ワァーごめん (C)1984 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, H
『風の谷のナウシカ』/ワァーごめん (C)1984 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, H 全 7 枚 拡大写真

スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設「ジブリパーク」のジブリの大倉庫にて、2026年7月8日より企画展示室で「パノラマボックス展」、映像展示室オリヲン座で『魔女の谷の夜』の上映が始まった。前日7月7日には記者会見が開催され、「パノラマボックス展」をテーマにした第1部は宮崎吾朗監督、『魔女の谷の夜』をテーマにした第2部は宮崎吾朗監督と山下明彦監督が登壇した。

「パノラマボックス展」ポスタービジュアル(C)Studio Ghibli

新企画展示の「パノラマボックス展」では、宮崎駿監督(崎は「たつさき」、以下同)がジブリパークのために手掛けた“パノラマボックス”が並ぶ。パノラマボックスとは、中をのぞくと奥行きのある仕掛け絵が広がる絵箱を指す。宮崎駿監督は、自身の監督作品である『風の谷のナウシカ』から『君たちはどう生きるか』までの長編アニメーション作品などを題材に、31点を描き下ろした。

『魔女の谷の夜』は、宮崎吾朗監督と山下監督のもとジブリがジブリパークのために新たに制作した、初のオリジナル短編アニメーション映画だ。魔女の谷を舞台に宮崎吾朗監督が原案を書き下ろした物語で、閉園後のジブリパークで起きる出来事が描かれていく。

『魔女の谷の夜』ポスタービジュアル(C)2026 Goro Miyazaki, Akihiko Yamashita/Studio Ghibli

記者会見では、宮崎吾朗監督はパノラマボックスの魅力について「のぞくと面白いんですよね。(パノラマボックスを手がけた宮崎駿は)映画もそうですが、平面の要素を重ね、実は立体の空間を作っているんだということがよくわかる展示になっています。絵そのものも面白いのですが、パノラマボックスの中をのぞいてみると、その面白さの理由がわかってくるという。意外に奥が深い展示になっている」と語る。

「パノラマボックス展」の展示空間(C) Studio Ghibli

また、「パノラマボックス展」を開催するに至った経緯については「宮崎駿はジブリパークの建設で、基本的にタッチしていなかったんです。そんな中で、何か自分の爪痕を残したいという気持ちがあったようで。『作ってやる!』とおっしゃいまして」と笑いながら振り返った。

『君たちはどう生きるか』/インコ帝国 (C)2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli
『風の谷のナウシカ』/ワァーごめん (C)1984 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, H

おすすめの鑑賞方法は「小さなお子さんや車いすの方でも見られるように(展示の高さを)低めに設定しています。大人が見ると、上から見下ろすような形になるのですが、本当に面白いのは窓の中に頭を突っ込むような見方をすると、空間が広がってくるところなんです。大人は中腰になったり、しゃがんだりしてのぞいていただけると楽しめます」だそうだ。

『魔女の谷の夜』については、宮崎吾朗監督は作品に込めた思いを「いわゆるテーマパークで乗って遊べるアトラクションがジブリパークにないので、何かあった方がいいのかなと。でも、ジブリが携わっているのでアトラクションを作るよりも、映画を作るというのが一番のアトラクションになるのではないかと考えました。短編作品を作ったというよりも、アトラクションを作ったという気持ちが大きいです」と明かす。続けて「『ハウルの動く城』って、“動く”城じゃないですか。でも、ジブリパークのお城(ハウルの城)はずっと座ったままで、たまに動かないと健康に悪いなと思ったのがきっかけでした」と記憶をたどった。

『魔女の谷の夜』の一場面(C)2026 Goro Miyazaki, Akihiko Yamashita/Studio Ghibli

山下監督は、宮崎吾朗監督から原案を渡されたときを回想し「この作品で動く前に、実は別の作品でやろうとしていたんです。でも、その作品は僕の中で絵が浮かばなかった。『難しいね…』と打ち合わせをした際、吾朗監督から「実はもう一案あるんです」と出てきたのがこの作品のスケッチでした。ひと目見て、『面白い!』と。すぐに絵が浮かんだので『これでいこう』と決まり、全てが順調に進みました。全てはミーティングで出てきたスケッチなんですね。すごくいい絵でした」と話す。
おすすめの鑑賞ポイントについては、山下監督は「『魔女の谷』という舞台が間近にあり、映画を見るのが先か後か、現地を見るのが後か先か、2通りどっちも楽しめますよね。ロケ地が近いのは一番の推しです」と述べる。宮崎吾朗監督は「山下監督が制作しただけあって“動き回り続ける”というのが特徴です。山下監督をはじめ、すごく上手なアニメーターたちが魅力的な映像を作っているので、そこを楽しんでいただきたいです」と胸を張った。

記者会見に登壇した宮崎吾朗監督(左)と山下明彦監督(右)

「ジブリパーク」ではこのほか、企画展示室の「ジブリがいっぱい展」も展示がリニューアルされた。高畑勲監督や宮崎駿監督とともにジブリの設立に参加し、数々の作品を世に送り出した鈴木敏夫プロデューサーにまつわる展示が新たに加わっているので、この機会にぜひ観覧してみたい。


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『魔女の谷の夜』について
・あらすじ
ジブリパークで働く“新人くん”。
今日はおかしなことに、あちこちの建物から修理の依頼が入ります。
それに、暖炉に勝手に火がついたり、蛇口から水が噴き出したり、不思議なことまで起こって。
「何かいろいろ変なんすよ!」
ビビりまくる新人くんですが、先輩のキクエさんは聞く耳を持ちません。
閉園後の深夜0時、はじめての夜番に魔女の谷へと向かった新人くん。そこには、マントを羽織ったキクエさんの姿が。
「あたし、魔女だから」
キクエさんが呪文を唱え始め、ランタンを振り下ろすと…!
ジブリパークを舞台にスタジオジブリが贈る、ジブリパーク初のオリジナル短編作品。

・作品情報
[上映時間]約14分
[原案]宮崎吾朗 
[監督]宮崎吾朗 山下明彦 
[声]ジェシー(SixTONES) アイナ・ジ・エンド
[音楽]武部聡志
[制作]スタジオジブリ

・上映施設
[場所]ジブリの大倉庫の映像展示室オリヲン座
[上映日]2026年7月8日(水)より当面の間
[チケット]ジブリの大倉庫に入場できるチケットをご予約・購入ください。
(C)Studio Ghibli
(C)2026 Goro Miyazaki, Akihiko Yamashita/Studio Ghibli
(C)2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli
(C)1984 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, H

《仲瀬 コウタロウ》

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