アニメ『ゆるキャン△』を通じて山梨やアウトドアの魅力を発信する総合イベント「第2回 やまなしアウトドアまつり ゆるフェス△」(以下「ゆるフェス」)が、2026年6月6日・7日の2日間にわたり山梨県甲府市のJR甲府駅北口「よっちゃばれ広場&歴史公園」で開催された。2日目が雨に降られながらも計1.3万人を集め、大盛況のまま終了した。
『ゆるキャン△』は、山梨県周辺を舞台に女子高生たちが本格的なキャンプを楽しむ姿を描くアウトドアアニメシリーズだ。自然の中で過ごす何気ない時間と、ゆるやかな日常のやりとりが心を癒すと話題を呼び、あfろによる原作マンガは累計1,000万部を突破する。
2018年のTVアニメ第1期の放送以来、映画化も果たすなど幅広く展開されてきた。2027年に、少女たちののびやかなアウトドアライフが再び描かれる最新作『ゆるキャン△ SEASON4』の放送が予定されている。
「ゆるフェス」は、山梨が誇る「食」や「観光」といった自然に育まれた魅力、そしてアウトドアの魅力をそんな『ゆるキャン△』がコーディネートしたお祭りとして開かれているもの。会場には山梨を代表する食の屋台が並び、ステージではアニメの声優やスタッフのトークショー、ミニライブなどが実施された。また焚き火や薪割りなどのアウトドア体験エリアも置かれるなど、アニメのファンからファミリーまで皆が楽しめる総合イベントだ。今回の第2回は、2024年以来2年振りの開催となった。


ステージイベントのうち「音楽トーク&ミニライブ」では、アニメの音楽を担当した立山秋航がキーボードを手掛ける形で、『ゆるキャン△』の主題歌や劇中曲が各日11曲披露された。キーボード、バイオリン、パーカッションという特殊な編成ながら、アコースティックにアレンジされた貴重で雰囲気のある演奏に参加者は聞き入った。
また1日目の合間のトークでは、アニメ最新作『ゆるキャン△ SEASON4』の監督を務める登坂晋が登場し、作品の音楽について立山とトークを展開した。作品の音楽の魅力や、新作の進捗状況について語った。


演奏の最後には、『ゆるキャン△ SEASON3』のオープニングテーマを担当したキミのねのボーカル・つむぎしゃちも登場し、オープニングテーマ「レイドバックジャーニー」を披露した。観客は手拍子で迎え、歌の終盤には着ぐるみリンちゃんこと「きぐリン」も登場し、大盛り上がりのまま終了した。


「キャストトークショー・点灯式」は6月6日の18時10分から開かれ、アニメからメインキャストの花守ゆみり(各務原なでしこ役)、東山奈央(志摩リン役)が登壇し会場を大いに沸かせた。花守は、実は前日から山梨に入り楽しんだことを明かす。東山は、このトークショーの前に薪割り体験や屋台のメニューを味わいイベントを楽しんだことを語り、参加者が驚く場面も見られた。


話題の中心は最新作『ゆるキャン△ SEASON4』のアフレコが始まっていることで、アニメが始まって約8年が経過していることにも触れつつ、その現場の雰囲気が語られた。また「ゆるフェスの屋台で出すメニューを考案したい!」といた、今後の「ゆるフェス」開催に向けての前向きな意見なども挙がった。
そして、夜も更けてきたタイミングで「点灯式」に移行した。「きぐリン」も登場し、参加者を巻き込んだカウントダウンののち、会場に飾られた約240個のちょうちんに明かりが灯ると、会場から大きな歓声が上がった。


「焚き火トーク」は同日、点灯式で大いに盛り上がった後に、ステージ上に設置された焚き火を囲んでまったりとした時間を過ごそうという試みとして開催された。すっかりあたりが暗くなった中、点灯されたちょうちんと焚き火を囲む雰囲気のあるトークショーが展開された。
登壇した登坂は『ゆるキャン△ SEASON3』から監督を務めるが、「作品に愛を持って作る」という信条のもと、作品に合わせて実際にキャンプを始めたり、2輪免許を取得したりといったエピソードを明かしたうえで、『SEASON4』での見どころなどを語った。

「スタッフトークショー」は6月7日の17時から、あいにくの雨の中となったが会場に残る約300人を前に開かれた。原作の編集担当を務める芳文社の黒田悠生は、昨年でマンガが連載10周年を迎えたことについてファンへの感謝を述べる。向こう10年の目標として「ファンの皆様のため、作品を最後までお届けすること」ということが語られると、会場からは大きな拍手が起こった。

そのトークの途中では「SEASON4 言える?言えない?限界ギリギリトーク」と題したテーマでの話も展開された。「アフレコが3話まで終了していて、アニメ制作も順調である」ことや、「SEASON4のアニメーション制作は(和田薫プロデューサーが所属する)フリュー・ピクチャーズ社自身が担当し、監督も同社に所属していてデスクも近いため、非常に密なコミュニケーションが取れている」ことなどが明かされた。
また和田プロデューサーからは「昔実施していた『全然ゆるくないスタンプラリー』を新たにやりたい」という展望も明かされた。あまりにスタンプの捺印ポイント間の距離が遠いという、当時の過酷さを知るファンからは笑いが起こる一幕もあった。


イベントではこのほか、甲府市内でアウトドアショップを構える「アウティングプロダクツ エルク」の全面協力のもと、手軽にアウトドアを体験できるエリアが「歴史公園」に展開された。1日目は17時から「きぐリン」が同エリアに登場し、様々なアクティビティに挑戦し会場を盛り上げた。2日目の午後からは、雨が降り出した中でも屋根が付いている空き缶アルコールストーブ作り体験やアロマキャンドル作り体験などに多くの参加者が勤しんだ。


またステージ上でも、「アウティングプロダクツ エルク」が中心となり、「かんたんテント設営競争」や「プロが教えるロープワーク体験」、「みんなでマシュマロ焚き火会」が開催された。ロープワーク体験はステージ前の100人にロープが配られた中で実演され、マシュマロ焚き火会では先着30名の参加者があっという間に埋まるなど、参加者は会場全体で様々なアウトドア体験を楽しんだ。


そして、山梨の食の魅力を届けるべく、様々な屋台の出店もあった。甲斐の銘菓として有名な「桔梗信玄餅」に、地元のクラフトビールやワインも並ぶ。ご当地グルメの「ほうとう」や「青春のトマト焼きそば」、山梨県のブランド豚「富士桜ポーク」を使ったメニュー、アニメにも登場するメンチカツなども用意され、豊富なラインナップで来場者を迎えた。

なお、「第2回 やまなしアウトドアまつり ゆるフェス△」のイベントオリジナルグッズは現在、「mirai things Online Store」にて取り扱い中なのでファンはぜひチェックしてみよう。
【イベント詳細】
イベント名:第2回やまなしアウトドアまつり ゆるフェス△
開催地:JR甲府駅北口 アシストエンジニアリングよっちゃばれ広場・歴史公園
開催日時:
2026年6月6日(土) 10:00~21:00
2026年6月7日(日) 10:00~18:00
主催:第2回やまなしアウトドアまつり ゆるフェス△実行委員会
協賛:味の素AGF/EPOS/桔梗屋/セルバみのぶ店/山梨スズキ販売
共同開催:YBS山梨放送
(C)あfろ・芳文社/野外活動プロジェクト



