ガンダムが義務教育に!?娘が学校から持ち帰ったガンプラに、"没収世代"の父が見た時代の激変 | アニメ!アニメ!

ガンダムが義務教育に!?娘が学校から持ち帰ったガンプラに、"没収世代"の父が見た時代の激変

ガンプラが小学校の教材として配布されたことが話題となった。バンダイが2021年から「ガンプラアカデミア」という無償教育プログラムを提供し、モノ造りについて学ぶ。かつてプラモデルが没収されていた世代の父親は時代の激変に驚きながら、ガンダムファンの娘がプラモを組み立てる姿を見守っている。

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プラモデルに興味津々な子ども ※イメージ画像(metamorworks/stock.adobe.com)
プラモデルに興味津々な子ども ※イメージ画像(metamorworks/stock.adobe.com) 全 2 枚 拡大写真

ついにガンダムが小学校の教材になった!?とXで話題になったのは「小学校で配布されたガンプラ(ガンダムのプラモデル)を娘が持ち帰ってきた」という、Xに投稿されたエピソードがきっかけだ。エピソードが一枚の写真とともにXに投稿され、話題となっている。

この投稿には「とうとうガンダムが義務教育に!」「80年代のブーム当時、勢い余って学校に持ってきた奴が没収されてたのに、まさかこんな時代になるとは」など、多くの大人から驚きの声が上がった。

投稿したのは、昭和の特撮やアニメといった趣味を楽しむバーを営む59歳のPAL(@bar_trek)さん。かつて「学校にプラモデルなど持って行けば没収されていた」というPALさんの目には、ガンプラが教材として配られることは新鮮に映ったという。

◆まさかの“ガンプラ教材”化に「今の小学生羨ましい」。ネットで驚きの声が殺到

娘さんが学校から持ち帰ったガンプラ/投稿主さん提供

実はガンプラが教材に2021年からのことで、もう5年もやっている。ガンプラの発売元である株式会社BANDAI SPIRITSは、ガンプラを題材にした無償の小学校向け授業「ガンプラアカデミア」という教育プログラムを無償で提供している。

これはガンプラを組み立てる授業ではなく、教室から配信動画でバンダイホビーセンターの工場見学を疑似体験することで、プラモデルの企画から設計・金型・生産までの工程や最新技術の紹介などモノ造りについて学ぶ。

娘さんが持ち帰ったガンプラは、恐らくガンプラアカデミアに参加した記念品として配られたものだろう。

娘さんによると、先生からは「転売禁止」と言われて配布されたとのこと。これにはPALさんも思わず「ワロタ」と反応。「『時代だな~』と思いました。しかも私の世代では、学校にプラモやおもちゃ類なんて持って行こうもんなら没収でしたし、教師はアニメの話など全然しない時代でした。世間では、『アニメを観る大人は幼稚』という風にとらえられていた傾向もありました」と当時を振り返る。

投稿には「学校でガンプラを配るなんて実に素晴らしい」「今の小学生羨ましい」などと多くの反響が寄せられたが、PALさんがとくに印象的だったのは幼少期からプラモデルを作り続けている人が予想以上に多かったことだそう。

「みなさんプラモデルに詳しくて、自分と同世代の方でも子どもの頃から組み立てている人が多いんだな~とビックリしました」。また、PALさんが営むお店の常連には、大人になった今もガンプラ愛好者という人も多く、ファンの層の厚さに驚いたと明かす。

◆「プラモデルは絶対に買わん」父が胸に秘めた誓いと、時を超えてガンプラを組み立てるガンダム女子の娘

今回配布されたガンプラは、11歳の娘さんがひとりで組み立てたそうだ。それもそのはず、PALさん自身も昔からのガンダムファンであり、娘さんへも幼い頃からガンダムを親しませてきたという。特に『機動戦士ガンダム』第14話「時間よ、止まれ」や映画『ククルス・ドアンの島』などを一緒に鑑賞してきたのだとか。そんな娘さんは、今『ユニコーンガンダム』と『∀(ターンエー)ガンダム』がお気に入りというから、立派なガンダム女子に育っている。

ちなみに、PALさん自身は意外にもプラモデルを買った経験が一度もないと言う。「私が子どもの頃は貧乏だったので、プラモデルは一度も購入したことがありませんし、組み立てたこともありません。一度、ガンプラブームの時代にお金を貯めてお店へ足を運んだことはあるんですが、抱き合わせ販売と言われて断念した思い出があります。そんな裏事情を知って、『プラモデルは大人になっても絶対に買わん』と決めました(笑)」と苦い思い出を語ってくれた。

では、なぜ彼はそこまでガンダムという作品に惹かれ続けるのだろうか。 「ファーストガンダムはリアルロボットアニメのパイオニアだと思っております。メカのデザインだけでなく、メカに専用機があったり、敵が人間だったり…とほかのロボットアニメ作品とはひと味違う。ガンダムが今でも愛される理由は、監督の富野御大による細かなキャラ・メカ設定が生かされた結果だと思います。今の子どもたちにも、ファーストガンダムをもっと知ってほしいですね。特に富野御大が力を入れたエピソード「時間よ、止まれ」などは、ぜひ観てほしいです」。

少年時代に諦めたガンプラを、時を超えて娘が組み立てる。ガンダムは、こうして新たな親子の物語を紡ぎ続けていく。ガンダムが世代を超えて愛されるのは、きっと、こうした何気ない親子の物語が、今日もどこかで生まれているからなのだろう。

《system》

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