少年の痛みと愛を描く短編アニメーション映画『しらぬひ』が8月21日に劇場公開されることが決定。ティザーポスターと特報が公開された。
『君の名は。』『すずめの戸締まり』など、社会現象化する大ヒット作を生み出し、国内外から熱い注目を浴びているアニメーションスタジオ、コミックス・ウェーブ・フィルム。このたび、最新作となる短篇アニメーション映画『しらぬひ』(読み:しらぬい)が8月21日(金)新宿バルト9ほかにて全国順次公開されることが決定した。
監督は、商業アニメーション映画初挑戦となる新鋭、片野坂 亮。スーパーの鮮魚コーナーで働く傍ら、フリーの映像作家として自主制作を続けてきた実写映画やアニメーション作品の手腕が認められ大抜擢された新たな才能だ。コミックス・ウェーブ・フィルムが培ってきた繊細な映像表現と、片野坂監督の鋭利な感性が交差し、美しさの奥に残酷さが潜む物語が誕生した。
物語の舞台は1996年、夏の終わり。熊本の海辺の町で暮らす10歳の少年・湊(みなと)は、酒に溺れる父とふたりきりで、息をひそめるように生きていた。 湊の唯一の心の拠り所は、弁天島に現れる少女の神さま“べんちゃん”。 彼女と過ごすひとときだけが、湊にとって自分を取り戻せる時間だった。しかし児童養護施設への入所が決まり、べんちゃんとの別れの時が迫る。 湊は、ひとつだけ願いを叶えてくれるという、海に浮かぶ不思議な光<しらぬひ>に祈りを捧げるが、 父への憎しみが募るにつれ、その“祈り”は取り返しのつかない“呪い”へと姿を変えていく。 喪失と赦しの果てに、湊が辿り着く「ほんとうの願い」とは――。
愛されることなく育った少年が、次第に自分の存在と引き換えに破滅を願ってしまう――そんな憎しみの奥底で消え入りそうな少年の心をそっと抱きしめる、愛の物語。
音楽には作曲家、編曲家の梅林太郎。東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業後、国内外のアーティストのプロデュースやコラボレーション、また『ユーリ!!! on ICE』をはじめとする映画、アニメの劇伴音楽、CMなどを手掛ける。近年は、青葉市子のアルバム『アダンの風』、『Luminescent Creatures』の共同作編曲を担っている。
主題歌は国内外で高い評価を受ける音楽家、青葉市子に決定。映画『こちらあみ子』では劇中音楽と主題歌を担当し、第77回毎日映画コンクールにおいて音楽賞を受賞。現在もワールドツアーを行うなど、その透明感溢れる歌声と独自の音楽スタイルに国内外で非常に高い評価が集まっている。
梅林と青葉が再びタッグを組み、神秘と痛みを描く本作の世界に、より深い余韻を刻み込んでいく。
このたび『しらぬひ』のティザーポスター&特報予告が公開となった。
ティザーポスターは、昼と夜が溶け合う空の下、海を駆ける主人公の少年・湊の姿。その表情は切実で、光の先を求めているのか、それとも何かから逃れようとしているのか。添えられたコピーは「その祈りは、呪いに変わる――」。希望と絶望の狭間で、揺れ動く少年の心情が、コミックス・ウェーブ・フィルムならではの美しい背景描写によって彩られた日本的原風景の中で表現されていく。
特報予告は、幻想的に海に揺らめく光<しらぬひ>から始まる。ひとつだけ願いを叶えてくれるという神様の光だ。幼い湊がクジラのピアスをした母を見上げ、母は<しらぬひ>に “クジラになりたい”と願う。一転して、10歳になった湊が暮らしているのは荒れ果てた家の中。そこに母の姿はなく、残されたクジラのピアスを大切そうに眺める湊が願うのは―― “父の死”。憎しみに呑まれ感情を爆発させる湊の願いは、いったい何を引き起こすのか。
そして予告のラストシーンでは、夏の終わりのひぐらしの鳴き声とともに、木々が鬱蒼と生い茂る島へ向かう湊の姿が映し出される。哀しい程に美しい郷愁の風景と、胸を締め付ける不穏さ。対照的な感情が交錯する、鬼気迫る映像となっている。
『しらぬひ』は、8月21日(金)新宿バルト9ほか全国順次ロードショー。
『しらぬひ』作品情報
タイトル:『しらぬひ』(読み:しらぬい)
原作・脚本・監督:片野坂 亮
音楽:梅林太郎
主題歌:青葉市子
アニメーション制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
製作:しらぬひ製作委員会
配給:ギャガ
公開日: 8月21日(金)新宿バルト9ほか全国順次ロードショー
35分(予定)
©2026 片野坂亮/しらぬひ製作委員会



