アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズの30周年を飾るアニバーサリー企画の集大成として、初の30周年フェスイベント「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」が2026年2月21日より開催された。
様々な演目が盛りだくさんのステージタイム「DAY 1 UNION PART」では、「エヴァ30周年質問集」コーナーに『エヴァンゲリオン』シリーズを創り上げてきたレジェンドである庵野秀明、鶴巻和哉、前田真宏が登壇した。巨匠たちが一堂に会する奇跡の光景に、会場からは地鳴りのような拍手が巻き起こった。さらに、キャスト陣から山口由里子と長沢美樹も登壇した。

「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」DAY 1 UNION PART EVANGELION FASHION’S CARNIVAL
このコーナーは、事前に公式SNSでファンから募集した質問の数々を、時間の許す限り登壇者にぶつけていくというファン垂涎の企画だ。まずは「当時のアフレコエピソードを教えてください」という質問から始まった。
これには長沢が「実は私はこの『エヴァンゲリオン』が初レギュラー作品だったんですが、もう一本同時に受かった作品があって。なんとそちらにも子安(武人)さんと結城(比呂)さんが出ていらっしゃって、それが同じ月曜日の収録だったんですよ。朝に収録したのがさわやかな作品で、みんなでロボットに乗りながら戦って「イエーイ」という気分になっていたんですけど、その日の夕方から『エヴァンゲリオン』の世界に浸るというルーティンで。毎回3人で歩きながらスタジオに移動して、『今日はああだね、こうだね』『今日のこの後の話、辛いですね』などと言いながら、励まし合っていたのを覚えています(笑)。あまりにも世界観が違いすぎて、毎回気持ちを切り替えながら歩いていました」と述懐する。
さらに山口には、「長年にわたって同じキャラクターを演じ続ける中で、キャラクターの感情に影響を受けて、ご自身の中でセリフの受け取り方が変わったと感じた瞬間はありましたか?」という質問も寄せられた。山口はこれについて、『シン・エヴァンゲリオン』でリツコがゲンドウに銃を向けるシーンだと明かす。
「台本を読んで、あのシーンを自分で考えた時に、銃を撃った後のセリフがちゃんと言えるだろうかと思っていたんです。でも、(その後のショッキングなシーンに)ものすごく動揺してしまって……。動揺したまま平然とセリフを言おうとした結果、自分で考えていたことと違う感情が出てきてしまって、それが正解だったのか分からないまま公開されております」と話すと、「あそこ(の演出は)鶴巻です」と庵野監督が返答し会場は大笑いに包まれた。
また、そんな庵野監督の言葉を受けて、「(その後のショッキングなシーンについて)それを変えたのは前田さん!」と笑う鶴巻に、前田が「庵野さんも、本質的にはやさしくてかわいいところがある。でも僕は悪趣味なんで、変なもの、生々しいものをアクセントに入れるので、よく却下されます(笑)」と返し、そのアイデアについて明かすひと幕もあった。

「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」DAY 1 UNION PART EVANGELION FASHION’S CARNIVAL
さらに、「30歳までにやっておきたいこと、経験しておくべきことを教えてください」という質問も上がった。これには、前田が「その時、否応なくやらなきゃいけないものが向こうからやってくるものだと思う。だからその時頑張ればいいんじゃないの、くらいにしか思わないというか……。無理して背伸びしてこれをやらなきゃ、というのはあまりないかもしれません」と語る。
すると、鶴巻は「自分の今のスキルや実力も含めて、30歳どころか、25歳ぐらいまでの貯金で食ってるだけだなという気がするんです。今にして思うと、当時読んでいた本や小説、映画などがほぼ自分を形作ってるすべてだと思っていて。後になって見るものは、参考にしようとか次の仕事のために見ようとか、別の感覚が入ってくるので、それは全然身になってないんですよね。だから、自分の好きなことは全部やっておくべきかなと思います」とアドバイスを贈った。

「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」DAY 1 UNION PART EVANGELION FASHION’S CARNIVAL
さらに庵野監督も、「『宇宙戦艦ヤマト』のアニメーションディレクターをやってた石黒昇さんという方が言ってたんですけど、『クリエイターにはピークがあって、大体のピークは30歳前後だ』と言われて、確かにそうだなと思ったんです」と語る。
「僕が30歳前にやっていたのは『トップをねらえ!』と『ふしぎの海のナディア』なんですけど、とにかく30歳までに自分のピークをどこまで上げられるか、その時期までに頑張って、落ちる角度をなるべく緩やかにしてるだけなんですよ。運が良ければちょっとふわっと上がるようなこともあるのが、クリエイターの人生だと思う。そこで急降下しないためにも、30歳までにどれだけ高さを上げておくかというのが大事。クリエイティブの勝負ってやっぱり30ぐらいまでの蓄積だと思うので、30歳までに色々やった方がいいですよ。そこから下り坂ですから。それは宮さん(宮崎駿)も富野(由悠季)さんもそう。だいたい30歳のときにいいものをつくっています。だから学生の時にいろんな勉強をしておいた方がいいですよ」と、自身のキャリアを振り返りながら渾身のアドバイスをしていた。

「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」DAY 1 UNION PART EVANGELION FASHION’S CARNIVAL

「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」DAY 1 UNION PART EVANGELION FASHION’S CARNIVAL
なお、この「DAY 1 UNION PART」ではこのほか、ステージ一面がランウェイと化す、30 周年記念の初のファッションショー「EVANGELION FASHION'S CARNIVAL」も開催された。サプライズゲストとして登場した立木文彦(碇ゲンドウ役)と本ステージのスペシャルゲストである世界(EXILE/FANTASTICS)が魅せる、圧倒的オーラで会場は大熱狂となった。そして最後に「これまでの遊技機総まくり!」と題し、フィールズが提供するパチンコ・パチスロシリーズをフィーチャーするコーナーも届けた。
「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」DAY 1 UNION PART EVANGELION FASHION’S CARNIVAL
日程:2026年2月21日(土)~23日(月・祝)
オンライン配信チケットも発売中
(C)カラー (C)カラー/Project Eva. (C)カラー/ EVA製作委員会


