まもなく2025年が終わり、2026年が幕開けます。新年最初に行うことといえば「初詣」。新年が明けてから初めて神社やお寺に参拝し、旧年への感謝を伝え、新年の無病息災や家内安全、幸福などを祈願する日本の伝統行事です。
アニメファンとしては、せっかくならアニメの“聖地”となっている場所に行ってみたい! 今回、アニメ!アニメ!編集部がおすすめする東京の神社・お寺をご紹介しましょう。また、初詣でなくとも、推し活などで東京に来たときは、ぜひ参拝されてはいかがでしょうか?
ゆかりの作品が多すぎ!神田明神(千代田区):『ラブライブ!』『薬屋のひとりごと』『STEINS;GATE』ほか
アニメの聖地となった神社といえば、ここは欠かせない。秋葉原に近く、また『ラブライブ!』や『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』など多くの作品の聖地となっている「神田明神」です。『ラブライブ!』では登場キャラクター・東條希の実家として描かれ、『シュタインズ・ゲート』にいたっては正式な聖地認定され、2019年に認定プレートの授与式まで行われました。
作品の聖地もさることながら、立地柄、多くのアニメ作品とコラボレーション。最近では『薬屋のひとりごと』と日本三大祭りである「神田祭」がコラボし、描き下ろしビジュアル、コラボ御朱印帳、アクリルスタンドなどのグッズを販売。さらに原作イラスト展の開催と関連資料の展示などが行われました。
新海誠作品に登場!代々木八幡宮(渋谷区):『秒速5センチメートル』
東京都渋谷区にある歴史ある神社「代々木八幡宮」は、今年実写映画化もされて話題となった『秒速5センチメートル』の聖地です。渋谷という都心にありながら森に囲まれ、静かで落ち着いた雰囲気のこの神社は、パワースポットとしても有名。八幡神を祀っており、勝負運や仕事運、厄除けなどのご利益があるとされています。
『秒速5センチメートル』の中では、貴樹と明里の幼少期の回想シーンに登場。2人が鳥居の前を駆け抜けたり、明里が猫に話しかけたりしています。アニメだけでなく実写映画のロケ地としても使用されたので、熱冷めやらぬ今、初詣で行ってみることをおすすめします。
ただ、春になると桜が咲き誇り、本当に『秒速5センチメートル』の世界の中にいるような気分が味わえるので、春先に行ってみても良いかもしれません。
声優たちも参拝!花園神社(新宿区):『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』
新宿歌舞伎町のすぐそばにある「花園神社」は、その立地から、芸能・商売繁盛・縁結びのご利益で信仰を集めています。芸事・芸能の成功やオーディション合格祈願で有名で、参拝者の絵馬には声優やアイドルの合格祈願が多数! 現在活躍中の芸能関係者やクリエイターの参拝者も多く、境内の「芸能浅間神社」には多くの有名芸能人の名前が書かれた「玉垣」がズラリと並んでいます。
そんな花園神社は、アニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の聖地。劇中ではシンジュクディビジョン<麻天狼>の3人がここでラップバトルを繰り広げており、今年1月には麻天狼声優の速水奨さん、木島隆一さん、伊東健人さんが実際に初詣に訪れた様子をSNSに掲載されていました。
関係者も続々訪れる!須賀神社(新宿区):『君の名は。』
四谷の住宅街に佇む「須賀神社」へは、長く続く石段を登っていかなければなりません。本来なら通ることをためらってしまう階段ですが、この神社はこの階段こそが聖地。映画『君の名は。』のラストシーンで瀧と三葉が再会するのがこの場所「男坂」です。キービジュアルにも使用されているので、印象に残っている人は多いはず。映画公開から約10年経った今でも、日本のみならず海外からファンが訪れる人気スポットです。そんな場所だからか、アニメスタジオが「作品がヒットしますように」と祈願した絵馬も見られました。
そんな須賀神社は商売繁盛はもちろん、厄除け・方位除け、縁結び(復縁含む)、家内安全、安産祈願(子授け・子育て)、病気平癒、交通安全など、ご利益は多岐にわたります。「男坂」の絵が描かれた絵馬や御朱印などもあるので、参拝の記念に手に入れてみてはいかがでしょうか。
がっつりコラボ!中野沼袋氷川神社(中野区):『東京リベンジャーズ』
「中野沼袋氷川神社」は素盞嗚尊(すさのおのみこと)を主祭神とする氷川信仰の神社で、古くから厄除け・災難除け・家内安全の守り神として信仰されてきました。そしてここは、『東京リベンジャーズ』で東京卍會が結成された神社のモデルとなった場所。卍會のみんなでお守りも買っていましたよね。
そんな中野沼袋氷川神社も、『東京リベンジャーズ』と正式なコラボレーションを実施。コラボしたお守り、御朱印帳、御朱印などを頒布しています。
なお「氷川神社」は関東(特に武蔵国)に分布する系統の神社を指すことが多く、関西ではなかなか見かけることが少ないように思います。関東方面に旅行に来た際は、足を運んでみてはどうでしょう。
神社か鬼太郎が棲む森か! 布田天神社(調布市):『ゲゲゲの鬼太郎』
『ゲゲゲの鬼太郎』といえば鳥取の「水木しげるロード」を聖地にあげる方もいると思いますが、作者の水木しげる先生といえば調布市出身。『ゲゲゲの鬼太郎』はこの地で生まれました。
そんな調布にあるのが「布田天神社」。学問・知恵・文化芸能にゆかりの深い由緒ある神社で、武蔵国でも特に古い歴史をもつ天神信仰の神社として知られています。本殿の奥にある森は「ゲゲゲの鬼太郎が棲む森」と呼ばれ、実際に水木先生が『ゲゲゲの鬼太郎』を描くにあたり参考としていたとの話も。また、アニメ第6期オープニングにも登場しました。
このほかにも、調布には水木先生ゆかりのスポットがたくさん。街中いたるところに水木作品のキャラクターがいるので、初詣に訪れた際は調布という街自体を楽しんでみるのもおすすめします!
今回は編集部が実際に足を運び、印象に残った神社をピックアップしましたが、他にもアニメの聖地となった神社はたくさん。次回は関東・関西以外の場所も紹介できるように多くの神社を巡ってみようと思います。
ぜひ聖地で初詣をして、良い年を迎えてくださいね♪

