40万円超！「ベルセルク」ガッツとキャスカの過酷な旅路を表現…深まる冬に想いを馳せるスタチューが再登場

マンガ『ベルセルク』を題材にした、日本の美術ブランド「ART OF WAR」によるスタチュー「冬の旅路 2025」が登場。粉雪舞い散る旅路を進む、主人公ガッツとキャスカの足跡を追ったもので、2025年12月19日17時より「ART OF WAR」の公式ウェブショップにて受注が開始される。

『ベルセルク』は、「月刊アニマルハウス」にて1989年に連載が開始され、その後「ヤングアニマル」に連載の舞台を移した、三浦建太郎によるダークファンタジー。剣と魔法、そして魔物が存在する世界を舞台に、主人公・ガッツの壮絶なる生きざまを描く。重厚なストーリーに魅力あるキャラクター、圧倒的で緻密な作画、そして何者にも追随を許さぬ創造力で、日本の読者だけでなく世界の読者をも魅了する。

海外では延べ20の国と地域で翻訳されており、全世界でのシリーズ累計発行部数は紙と電子をあわせて6000万部を数える。1997年～1998年にテレビアニメ化されたことを皮切りに、2012年～2013年に3部作で劇場アニメ化、2016年に～2017年に再度のテレビアニメ化を果たした。「黄金時代篇」を描いた劇場アニメは公開から10年の時を経て、2022年にメモリアル・エディションとしてTVシリーズも放送されている。

このたびの「冬の旅路2025」はそんな本作より、主人公ガッツとキャスカの過酷な旅路をスタチュー作品として描いたもの。蝕の饗宴後、自我を失い足取りの覚束ないかつての恋人キャスカを抱きかかえ、凍える雪道を死に物狂いで突き進むガッツが立体化された。生気を失った虚ろな眼差しのキャスカと、死に物狂いで生きようとするガッツの対比がなされている。2人の向く先は同じだが、互いの視線は全く異なる方向を向く。

ガッツは襲い掛かるモンスターたちを斬り捨て、キャスカを守ろうとする。それと裏腹に記憶の無いキャスカは、獣の如く奮戦し段々と獣の心に飲み込まれそうになるガッツを恐れ、不信感を募らせていく。かつて想いを重ねた2人の気持ちは、寄り添うように歩いていても今は噛み合わない。交わることのない2人の想いや背景が、視線ひとつで表現された造形が見どころだ。

また、そんな2人の対比はその彩色表現にも取り入れられており、ガッツの甲冑表現とキャスカの布の衣服の表現の差も注目となる。特に甲冑は、本物の金属を打ち叩いて作られたかのようなリアルさを誇る。「ART OF WAR」が甲冑の研究や復元企画などに取り組み、本物を知っているからこそ表現できる領域だ。材質には全てポリストーンが使用されているため、作品における質感の差をはっきりさせるには、造形だけでなく彩色が特に重要となるのだ。

この「冬の旅路」は、初版が2015年に発表され、ファンの間でも密かな人気を見せていた。このたびの本商品は2025年の「ART OF WAR」最後のリリースとして、冬の寒さ強まりゆく12月の再販となる。初版と異なり、「冬の旅路」のテーマをより感じられる雪塗装が施されていることも目を引く。
粉雪の降りしきる中、守りながら戦うことの厳しさを肌で感じながらキャスカを支え、歩を進めるガッツ。顔や服には雪が積もり、より一層寒さを感じさせる。その雪も固まりつつあり、2人はどれだけ歩を進めてきたのか。ぜひ、今冬に発売された意味を感じつつ、彼らの足跡を追ってみたい。

マンガ『ベルセルク』を題材にした、日本の美術ブランド「ART OF WAR」によるスタチュー「冬の旅路2025」の価格は税込みで41万8000円。受注生産品として、12月19日17時より「ART OF WAR」の公式ウェブショップにて受注が開始され、50体限定の取り扱いとなる。発売時期は2026年6月以降の予定だ。詳細は公式サイトまで。

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