サイバーエージェント子会社、「MyAnimeList」と戦略的パートナーシップ締結 アニメのグローバルマーケティング推進

サイバーエージェントの子会社でアニメのグローバルマーケティングを手掛ける米国法人CyberAgent America（以下「CA America」）が、世界最大級の日本のアニメ・マンガの英語圏コミュニティ＆データベース「MyAnimeList」を運営するMyAnimeList（以下「MyAnimeList社」）と戦略的パートナーシップを締結した。独自のアニメデータベースを構築・活用したアニメのグローバルマーケティングを推進していく。

CA Americaは、サイバーエージェントが手掛けるアニメに特化したグローバルマーケティング組織として、国内外のマーケティング戦略設計、全世界を対象にローカライズしたコミュニケーション設計とプロモーションを展開している。

「MyAnimeList」は2004年に誕生し、会員数は1,950万人（海外利用率99%）を数える。英語圏の20-30代の男性利用者を中心に、世界240以上の国と地域のユーザーが利用する、日本のアニメとマンガに特化した世界最大級のコミュニティ＆データベースサイトだ。32万件を超える日本のアニメ・マンガに関する情報や口コミ、ランキングなどがユーザーにより投稿され、アニメ・マンガの最新情報の入手や新たな作品との出会いの場として、ファンにとって重要なコミュニティとなっている。

このたびのパートナーシップ締結により、CA AmericaはMyAnimeList社が保有する世界最大級のアニメファンデータを活用した、アニメのグローバルマーケティング、プロモーションを推進していく。

「MyAnimeList」が保有するアニメ・マンガ作品ごとの「Score」「Rank」の推移をはじめ、ユーザーが追加する「List」の実績といった定量データ、ユーザーが投稿したコメントなどの定性情報と、CA Americaが保有するSNSの各種データを掛け合わせ、複合的に分析することで独自のデータベースを構築する。このデータベースを活用し、アニメコンテンツごとの傾向にあわせたマーケティング戦略策定とプロモーションを実行する。多角的に取得した独自のデータを活用することで、ユーザーの嗜好を深く、精度高く分析することが可能となり、新たなアニメ作品との出会いのきっかけとなるコミュニケーションを展開していく。

また「MyAnimeList」のタイトル単位の定性情報（キャラクター・声優名などの作品固有の情報）を元に、精度の高い翻訳システムを独自に構築し、各国言語での情報発信に活用することも見据える。さらに、「MyAnimeList」のアニメ・マンガ作品ごとにつく「Score」など各指標の推移を定常的にモニタリング。指標の推移と、施策を統合的に俯瞰することでマーケティング施策の効果を的確に把握する。より深い分析と考察から、新たな効果の高いマーケティング・プロモーションの展開につなげていくとした。

両社はこれらの取り組みをはじめ、世界のアニメファンをつなげる新しい様々なマーケティング手法を共同で展開していくとする。戦略的パートナーシップの締結にあたり、CA Americaの吉田将太CEO & Director、MyAnimeList社の溝口敦代表取締役からコメントも到着した。両社の取り組みによって日本発アニメコンテンツの発信がますます充実することに期待がかかる。

＜以下、コメント全文掲載＞

CyberAgent America CEO & Director 吉田将太

MyAnimeList 代表取締役 溝口 敦