テレビアニメ『【推しの子】』第2期の第10話(通算第21話)「カイホウ」が、2024年9月11日に放送。気になる前回からの続きや久々のB小町の大活躍、そしてまたも衝撃のラストにネット上では「急にホラーだああああ」といった波乱万丈な声が多く集まった。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。

『【推しの子】』は累計発行部数が1800万部を突破した、赤坂アカと横槍メンゴの豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描くマンガを原作とするテレビアニメ。地方都市で働く産婦人科医・ゴローがある日、ある禁断の秘密を抱えた“推し”のアイドル「B小町」のアイと“最悪”の出会いを果たすところから運命が動き出していく。
テレビアニメ第1期は2023年4月から6月にかけて放送され、ブームを巻き起こした。作中作「東京ブレイド」の2.5次元舞台へ出演することが決定したアクア・有馬かな・黒川あかねのその後を中心とする物語が描かれる第2期が、7月3日よりスタートした。
先週放送された第20話は、アクアを中心にシリアスに、ときには穏やかに話が進み、衝撃のラストで「すげえ展開になってきた」など驚愕の声が溢れかえる内容となった。
今回の第21話は、そんな視聴者に衝撃を与えた姫川大輝とアクアが、実は異母兄弟ではないかという話の続きからスタート。

アクアは母が誰かと聞かれ「言えない」とハッキリ断るが、大輝はあっさりと自身の母が売れっ子女優だった姫川愛梨であることを告白。そしてアクアの父でもある人物は上原清十郎だとも言い切ってみせた。
ついに辿り着いたアクアの父の正体。しかし、妻である姫川愛梨と心中したことですでに他界しているという。アクアの復讐は物理的に果たせないものとなってしまった。

目的を見失いひとり路頭に迷うアクアだったが、「もう……良いのかな。幸せになっても」とスッキリした表情を見せる。「東京ブレイド」編では毎話ハラハラさせてくれたアクアだったが、ようやく安心して彼を見れる日がやってきた……のかもしれない。
一方、こつ然と飲み会から姿を消したアクアを心配していたかなからは電話、あかねからはメッセージが送られており、献身的な女子2人の姿に視聴者は「心配してるのかわええ~」と癒やされていた。

そして第2期に入ってからしばらく主だった出番のなかったB小町がいよいよ本格的に登場。MEMちょが頑張りを見せ、YouTubeチャンネル登録者数が2万人間近となっていた。
さらに活動を捗らせるため、各々はルームツアー動画を撮影することに。
映った私物は経費で落とせると知って張り切りまくるかなの部屋は、使わないハイスペックゲーミングPCやゲーミングチェアなど、とりあえず揃えたというゲーマー顔負けの設備がズラリ。これにはMEMちょや視聴者も「金のかかる女」と感想が一致、笑いの一幕となった。

そしていよいよ動き出すB小町初のオリジナル曲は、数々の名曲を生み出したヒットメーカー・ヒムラが担当するという。なおヒムラの声優は平川大輔である。
そして居合わせたアクアは、「ヒムラ」「アーティスト」のワードを聞いただけで解決したはずの“自分の父探し”を意識。彼がどれほど日常的に復讐に囚われてきたのかが、よく分かる描写といえる。
しかし、もう探す必要がなくなったことを思い出し、かなに優しくエールを送る。視聴者からは「復讐劇は終わった……と思って良いのか?」「毒気抜けたのかも」など、まだまだ気が抜けない声が寄せられている。かなにも雰囲気が柔らかくなったことを褒められていた。

そんなヒムラはかな曰く「大御所病」で燃え尽きており、新たな楽曲が生み出せる状態ではなかった。そんな彼を救ったのは、幼い頃から好きな楽曲を生み出した作曲家が、自身に関わることでウキウキのルビー。
ヒムラの元へルビーによる動画メッセージが送られるのだが、その内容はただただファンがクリエイターへ愛を伝えるものであった。これにはヒムラも一瞬でやる気を取り戻し、新曲制作が無事に進行することとなった。
ヒムラに熱が灯ったところで第22話は終了……といきや、突如場面は切り替わり、新キャラクターと思しき少女が登場。「フフッ」と一言だけ小さく喋るも、なんとEDクレジットでのキャスト欄は「???」表記。
これには視聴者も驚きで、「めちゃくちゃ不穏な登場の仕方してるけど誰!?」「急にホラーだああああ」「さあ、中の人当てゲームの開幕だ」など続きが気になって仕方がない様子。前回と同様に、次回が楽しみになる終わり方となった。
第21話「カイホウ」は、ABEMAにて配信中。その他配信プラットフォームも順次配信予定。放送終了後には「プライベート編ビジュアル」も公開された。次回第22話は、9月18日23時より全国35局にて放送予定だ。
(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会