「ヒロアカ」デクを一番理解しているのは、やっぱりかっちゃんだった!2人の幼馴染関係の変化【私のイケメン図鑑vol.10】 | アニメ!アニメ!

「ヒロアカ」デクを一番理解しているのは、やっぱりかっちゃんだった!2人の幼馴染関係の変化【私のイケメン図鑑vol.10】

マンガ『僕のヒーローアカデミア』がついに最終回。【私のイケメン図鑑vol.10】は、緑谷出久と爆豪勝己をピックアップ。

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『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』キービジュアル
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』キービジュアル 全 5 枚 拡大写真

アニメや漫画のキャラクターに恋したことはありますか?

私はあります。それも一度二度ではありません。なんなら触れた作品すべてに必ず“推し”を作り続けて早ウン十年……。その遍歴を語るのは、私の人生を語るのと一緒と言っていいくらいです。

それほどまでに、世の中には魅力的な作品、そしてキャラクターが溢れています。

そこでアニメ!アニメ!では、世間で話題になっている、または筆者の独断と偏見で見繕った作品やキャラクターの中から“イケメン”をピックアップして、その魅力を伝える企画「私のイケメン図鑑」を始動。

第10弾となる今回は、『僕のヒーローアカデミア』の緑谷出久と爆豪勝己をピックアップします。

※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。

■この夏の話題をかっさらう「ヒロアカ」


『僕のヒーローアカデミア』(通称:ヒロアカ)は、堀越耕平が「週刊少年ジャンプ」で連載し、コミックスのシリーズ世界累計発行部数1億部を突破した超人気漫画を原作とするヒーローアクションアニメ。
“個性”と呼ばれる超常能力を持つ人々の存在が当たり前の世界を舞台に、主人公の“デク”こと緑谷出久が、社会を守り、“個性”を悪用する犯罪者“敵<ヴィラン>”に立ち向かう“ヒーロー”になるべく、ヒーロー育成の名門・雄英高校で仲間たちと共に成長する物語が展開しました。

2024年7月をもって原作マンガが連載10周年を迎えており、8月5日に発売された「週刊少年ジャンプ」36・37合併号にて堂々完結。完結前夜となる8月4日夜から深夜にかけて、「ヒロアカ完結」「ヒロアカ最終回」「堀越先生」と関連ワードがトレンドを埋め尽くすほど話題となりました。

8月2日に劇場版最新作となる第4作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』が公開されたりと、この夏の話題をかっさらっている『ヒロアカ』。これに合わせて、8月11日に劇場版第3作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』の地上波放送も行われます。

ヒーローはもちろん、ヴィランにもしっかりとした“信念”があり、敵味方関係なく人気キャラクターが多いのが『ヒロアカ』の特徴。その中でなぜ今回デクとかっちゃんをピックアップしたかというと、筆者の隠し切れない“幼馴染フェチ”が関係しており……。


■生まれながらの生粋のヒーロー・デク


『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』場面写真

本作の主人公であるデクこと緑谷出久は、オールマイトからワン・フォー・オールを継承した少年。もともとは無個性であり、そのせいで過去に爆豪や同級生たちからバカにされていました。

それでも、憧れのオールマイトのようなヒーローになりたいと、夢を諦めなかったデク。爆豪がヴィランに襲われた際、個性がないにも関わらず助けに入ります。それを目撃したオールマイトは「君にはヒーローになる素質がある」と認め、脈々と受け継がれてきた個性“ワン・フォー・オール”を譲渡しました。

自身をいじめていた相手だとしても「危機にある誰かを救けること」へのこだわりを持ったデクは、無個性時代から“生粋のヒーロー”であると言えます。ワン・フォー・オールを身に着けるために誰よりも努力し、人の痛みに寄り添う優しさも持ち合わせているデク。誠実さや漢気も兼ね備えている彼は、本当にカッコいい! 

ただ、この強い思いがあるせいで、ここから始まっていくオール・フォー・ワン、死柄木弔との戦いで自己犠牲を厭わなくなってしまい……。

■プライドの塊!だけどしっかり過去と向き合うこともできる、かっちゃん


そんなデクの幼馴染である「かっちゃん」こと爆豪勝己は、“爆破”という強力な個性を持っています。その個性と比例するように粗暴で攻撃的な性格をしており、無個性であるデクを格下認定し、持ち物を爆破したり、暴言を吐いたりしていました。

そんな格下だと思っていた相手に助けに入られたということが、彼の地雷に。さらに、爆豪にとっても憧れの存在であるオールマイトにデクが贔屓されているように思い、デクの急成長にも危機感を持って強烈な嫉妬心や葛藤を抱くようになります。

“救ける”にこだわるデクに対して、“勝つ”ことにこだわる爆豪。最初の頃はその対比が多く描かれており、それが原因でぶつかり合うこともしばしば。しかし、そのぶつかり合いがいずれ“高め合い”へと変わり、爆豪の心境にも変化が現れます。

爆豪とオールマイトとの会話で、デクのそういった本質が理解できず「それが不気味で遠ざけたくて」「理解できない自分の弱さを棚上げしていじめた」と胸の内を明かすシーンが。そんな過去を反省し、のちにデクからオールマイトの個性を受け取ったと打ち明けられると、贖罪から彼の個性訓練に律儀に付き合うようになります。

傍若無人に見えて実は繊細な一面があるというギャップ。葛藤しながらも自分を見つめ直し、デクの強さも認めることができた爆豪。ジャンプ本誌で行われた『ヒロアカ』人気投票にて8回連続1位を獲得している理由も頷けますよね。

■デクの一番の理解者は…?


全面戦争で、オール・フォー・ワンと死柄木を倒すべく、デクは誰も傷つけさせないために単独行動に出ます。このデクの暴走にいち早く気付いたのが、爆豪。A組のみんなと一緒に彼を止めようとするのですが、それでもデクは止まらず……。

そんなデクに、爆豪は「てめーをずっと見下してた、無個性だったから。俺より遥か後ろにいるハズなのに、俺より遥か先にいるような気がして……嫌だった、認めたくなかった、だから遠ざけたくていじめた」「否定することで優位に立とうとしてたんだ、俺はずっと負けてた。雄英に入っててめーの強さと自分の弱さを理解していく日々だった」とついに本音を吐露。

そして「今までごめん」とデクに頭を下げ、これまでのことを謝罪。その言葉でデクはやっと正気を取り戻すのでした。

幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた幼馴染の2人だからこそ、爆豪は一番デクの性格を理解していたんですね。



原作は完結を迎えましたが、アニメは現在、クライマックスの最中。死柄木の一撃が爆豪の胸を貫き、心臓が停止してしまう……という衝撃の展開となっています。果たして、ヒーローとヴィランの戦いの結末とは――。引き続きアニメでの2人の動向も見逃せません。


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(C)2024 「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会(C)堀越耕平/集英社
(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

《米田果織》

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