2024年4月7日（日）より、CBC／TBS系全国28局ネット「アガルアニメ」枠にて放送を開始するTVアニメ『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』。未来人A氏が講談社「Kラノベブックス」より刊行中のライトノベル『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる～弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた～』を原作とする本作は、異世界に転生した主人公アルス・ローベントが、人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を活かして隠れた「逸材」を見出し、最強領地へ共に突き進む姿を描く“異世界統一記”です。
「小説家になろう」では累計PV数が1億回を超える大人気作で、講談社のマンガアプリ「マガジンポケット」にて、井上菜摘によるコミカライズも連載中。累計発行部数は350万部を突破しています。
そんな話題作がアニメ化。いよいよ放送がスタートするということで、本作の魅力を深堀り。これまでの“なろう系”とはまた違った設定に、人気の秘密が詰まっていました。
無双しない平凡主人公だからこそ、成長過程が面白い
異世界に転生した主人公のアルスは、もともとは日本に生きる平凡な会社員でした。しかし、35歳という若さで突然死。次に目を覚ますと赤ん坊の姿に。なんと、小さな領地を持つ弱小貴族の子、アルス・ローベントに転生していたのです。転生したからといって、チート能力は得られず。転生前と同じく、体力・知力ともに平凡。ただ“鑑定スキル”という、他人の能力やステータスを測るスキルを生まれつき所持していました。
上記からわかる通り、本作の主人公・アルスは、これまでの“なろう系”によくある「俺TSUEEEEE」系無双主人公ではありません。
しかし、鑑定スキルを持って転生したアルスは、ローベント家に仕える兵士が槍の訓練をしているところを見て、彼は槍より弓を扱うスキルの方が優れていると一瞬にして見抜きます。
その才能を見抜いたことで、父レイヴン・ローベントから「人の才を見抜く力は、領主として非常に重要な事の一つ」と言われたアルス。アルスの暮らすサマフォース帝国の政権は腐敗しており、各地で内乱が起こっていることから、いずれ自分も戦場に立たねばならないと悟り、「優秀な人材を家臣にして、この領地の力を強くしよう」と決意します。
置かれている状況・問題と向き合い、解決法を探るアルス。村に繰り出し鑑定スキルで1人1人の能力を見て、説得して仲間になってもらう。そして徐々に信頼関係を築き、良き領土を築き上げていく……。この泥臭くも一生懸命な姿に勇気をもらえます。
また「鑑定スキルで有能な人材を発掘していく」という、これまでになかった設定も斬新で面白い。まるで育成ゲームをしているような、これまでにない不思議な感覚になりました。『信長の野望』シリーズなどの戦略シミュレーションゲームがお好きな方には、特にオススメしたいです。
仲間との出会い、絆を築くまでのストーリーに泣かされる
人のスキルを見抜くという斬新な設定はもちろん、本作の最大の魅力は、アルスが仲間を集めるところにあります。
アルスは領主の息子という権力を持っていますが、家臣に欲しいと思った人物を無理やり仲間にすることはありません。相手の考えや状況を配慮し、また相手が抱えている問題に一緒に向き合い、解決しようとします。そのため、仲間となる人物とアルスとの信頼感は抜群。そして、仲間となるまでのストーリーが胸を熱くさせてくれます。
1人目の仲間となるリーツ・ミューセスは、差別を受ける「マルカ人」という人種の少年です。アルスが家臣を見つけようと村に出たところ、誰からも助けを得られず路頭に迷っているのを発見。彼に“織田信長に匹敵するほど”のスキルがあると見抜いたアルスは、「家臣になってくれませんか？」と勧誘。最初は断られるものの、リーツのお腹が鳴ったことで一緒に食事をしようと誘い、家へと招き入れます。
しかし、リーツの前に出された食事はスープのみ。この世界にとってのマルカ人差別は、それほどまでに根が深いのです。ですがアルスは「この人は僕の大事なお客様なんです」と言って、「一緒に食べましょう」と自らの料理をリーツへ。さらに、彼を家臣にするためレイヴンを説得。「マルカ人は劣っている」と決めつけるレイヴンは、自身との模擬戦に勝利したら雑兵として雇うことを提案します。
剣術に優れたレイヴン相手に、一太刀浴びせることに成功したリーツ。約束通り、リーツはローベント家に仕えることになるのでした。
これからもどんどん仲間が増えていくのですが、上述の通り、出会いから関係を結ぶまでのストーリーに毎回感動。回を追うごとに物語に惹きこまれていきます。見続けることで、気付いたら『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』の世界にどっぷりとハマっていることでしょう。
現代人に必要なメッセージが込められた、これまでにない異世界転生作品
“鑑定スキル”を活かして日々努力し、壁にぶち当たっても仲間と共に乗り越え成長していくアルス。これは、現代を生きる私たちにも共通することだと思います。自身の長所・個性を活かし、他の誰かの役に立ち、働きを全うする。そうすることでより良い環境が築けていくという、今を生きる現代人にも必要なメッセージが込められていると感じました。
最強のスキルや天才的な頭脳を持っていない、ごく平凡な主人公が、努力を積み重ね自らの未来を切り拓いていく要素が１つの魅力となっています。これまでの“なろう系”にはなかった、心温まる等身大の成長の物語に、きっとあなたも共感できるはず。
なお、アルスの鑑定スキルは自分には使えません。もしかすると今後、自覚していない新たな能力が開花するかも……？ アルスと仲間との関係性に加え、アルス自身のさらなる成長にも、是非注目してください。
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』は、2024年4月7日（日）よりCBC／TBS系全国28局ネット「アガルアニメ」枠にてよる11時30分放送スタート。
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』
放送情報
4月7日（日）よる11時30分～CBC／TBS系全国28局ネット「アガルアニメ」枠にて放送開始！
CBC／TBS系：4月7日（日）より、毎週日曜よる11時30分～
ＢＳ日テレ：4月13日（土）より、毎週土曜よる0時30分～
AT-X：4月9日（火）より、毎週火曜よる11時～
※リピート放送：毎週木曜11時～／毎週月曜夕方5時～
※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。
STAFF原作：未来人A『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる～弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた～』(講談社「Kラノベブックス」刊)
キャラクター原案：jimmy
漫画：井上菜摘(講談社「マガジンポケット」連載)
監督：加戸誉夫
シリーズ構成：中西やすひろ
キャラクターデザイン：八尋裕子
サブキャラクターデザイン：坂崎 忠、堀 たえ子、山岡信一
色彩設計：田中美穂
美術監督：瀬川孟彦（クリープ）
撮影監督：山越康司
編集：野川 仁
音楽：夢見クジラ
音響監督：亀山俊樹
アニメーション制作：studio MOTHER
CASTアルス・ローベント：藤原夏海
リーツ・ミューセス：坂 泰斗
シャーロット・レイス：佳穂成美
ロセル・キーシャ：岡咲美保
リシア・プレイド：花澤香菜
レイヴン・ローベント：東地宏樹
ミレーユ・グランジオン：生天目仁美
ファム：戸松 遥
OP主題歌「ブルーデイズ」
作詞：唐沢美帆 作曲：堀江晶太 編曲：岡村大輔・堀江晶太
歌：TRUE
(C)未来人A・講談社／鑑定スキルで成り上がる製作委員会
