「きんいろモザイク」自宅で聖地巡礼!VRで再現されたアリスの村に行こう | アニメ!アニメ!

「きんいろモザイク」自宅で聖地巡礼!VRで再現されたアリスの村に行こう

TVアニメ放送から10年を経て、今なお根強い人気を誇る『きんいろモザイク』。その舞台のひとつとなったイギリスのバイブリー村が、公式にVRで美しく再現された。

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思い出の電話ボックスの前で記念撮影。 全 12 枚 拡大写真

TVアニメ放送から10年を経て、今なお根強い人気を誇る『きんいろモザイク』。その舞台のひとつとなったイギリスのバイブリー(Bibury)村が、VRで美しく再現された。しかも、公式だ。

劇場版アニメのスタッフによる監修入りで、さらにアリスとカレンのアバター衣装も販売。誰でもアリスやカレンのコスプレをして、アニメの名場面を体感できる。

8,000枚の写真で再現された、本物のバイブリー村

きんいろモザイクは、イギリスにホームステイした日本人の忍と、ホームステイ先の金髪の少女アリスの友情を軸にした青春ゆるふわコメディだ。本篇の舞台の多くは日本国内だが、2人が出会ったアリスの家は、「英国一美しい村」とも言われるイングランド中央部のコッツウォルズ(Cotswolds)地方の地域のひとつであるバイブリーがモデルだ。

このバイブリーの村がVR SNS「VRChat」上で「きんいろモザイク 聖地巡礼ワールド」として再現された。現地に行って撮影した8,000枚の写真を使い、フォトグラメトリという手法でリアルな3D空間ととして構築されたのだ。制作を担当したのは、スイス在住のワールド作家ノーベルチョコ(nobelchoco)氏だ。

VRChat内に再現された、きんいろモザイクの冒頭で忍とアリスが出会った地バイブリー。

このバイブリーの村をVR空間として自由に散策できるだけではない。きんいろモザイクの作品にちなんだサービスも用意されている。

そのひとつが村のマップを兼ねたタブレットだ。このワールドに入ると、入口の広場の空中にタブレットが浮かんでいて、それを手で掴んで利用できる(VRヘッドセットを使わない「デスクトップモード」では「M」キーを押すと出現)。画面にはバイブリーのマップが表示され、きんいろモザイクの各シーンの舞台となった場所には黄色いピンが表示されている。青い丸が現在地だ。

聖地巡礼のためのマップと移動機能を備えたタブレット。

黄色いピンをクリックすると、その場所を舞台に描かれたアニメのシーンがポップアップ表示される。

黄色いピンをクリックするとその場所のアニメの場面が表示される。

このポップアップをさらにクリックする。場面表示が拡大し、その下に離陸するUFOのようなアイコンが表示される。

場面をクリックすると、移動用のボタンが下に現れる。

発進するUFOアイコンをクリックすると実際にその場所へテレポートする。

作品内で描かれたカフェはちゃんと実在するのだ。

こんな風にアニメで見た思い出の場所を簡単に訪れることができる。

折角の聖地巡礼なのだから、歩くように楽しみたいという人もいるだろう。その場合も、タブレットの右下のアイコンで移動速度を2倍、3倍に早めることができるし、某セグウェイ風のアイコンを押すことで、一人乗りの小型モビリティで移動することもできる。

さらに、道ばたに止まっているペールグリーンのクルマに乗れば、最大4人がいっしょにドライブを楽しめる。

劇中のアリスのパパのクルマとは違うけど(色はちょっと近い)、村にあったシックなデザインのクルマでドライブできる。

誰でもアリスとカレンになれる!

この聖地巡礼ワールドの目玉とも言えるのは、アリスとその幼なじみのカレンの金髪美少女コンビの服やスカートとウィッグ、靴などがBOOTHで有料販売されることだ。購入したい衣装やウィッグを自分のアバターに着せることで、アリスやカレンになりきって、バイブリーの村を散策したり、写真や動画を撮ったりすることができる。

アリスの衣装セットには、彼女の特徴をよく表す高めツインテの金髪ウィッグ、ピンクのカーディガン、赤いリボンタイ、白いサイハイソックスなどが含まれる。

アリスの衣装セット。左の2人がアリスの着用モデルさん(右の1人はカレン)。小柄な美少女アバターに着せれば、かなりアリスそっくりになれる。

カレンの衣装にはロングの金髪ウィッグやトレードマークのユニオンジャックのジャケットで、活発なカレンの雰囲気を再現できる。

こちらはカレンの衣装セット。着用モデルの2人は左がカレン、右がアリスだが、ウィッグは別商品の既製品を組み合わせて使用している。

今回の衣装セットは、BOOTHで販売されている5種類の人気アバターに正式に対応している。

  • マヌカ(JINGO CHANNEL)

  • 萌(キュビクローゼット)

  • カリン(あまとうさぎ)

  • ミルク(あまとうさぎ)

  • 桔梗(ポンデロニウム研究所)

アリスの衣装の各対応アバターでの着用例。
カレンの衣装の各対応アバターでの着用例。

今回のプレス向けお披露目会で着用モデルを務めたのは、アバターアイドルグループ「SugaryRabbit」のメンバーだ。小柄な美少女アバターの制作者として人気のこまど(komado)さんによる「あまとうさぎ」ショップのアバターを使うメンバーが集まっており、今回の企画にピッタリだったからだそうだ。

クルマの前でアリスとカレンになりきった2人をパシャリ。モデルが可愛いとシャッターを押す指が止まらないのは、現実もVRも同じ(筆者はこの日の日中は幕張メッセの東京オートサロン2024でクルマの前に立ったコンパニオンさんたちの写真を撮りまくっていました)。

衣装改変も商用配信もOK!

非常に画期的なのは、劇場アニメの公式ワールドと公式衣装であるにも関わらず、ワールド内での撮影や生配信もOKで、商用配信も可能としているところ。さらに衣装の方もウィッグの髪色を変えるなど、自分好みの改変もOKとしている。ただし、公序良俗を乱すようなものや原作イメージを損なうようなものはNGだ。

きんいろモザイクは、TV放送開始から10年たっても根強い人気があり、いまだにバイブリーを始めとする英国コッツウォルズ地方への聖地巡礼が続いている。それがこのワールドを企画した理由だと、制作も行った株式会社Vの代表取締役兼CEO藤原光汰氏は語った。現地に行けない人もVRなら行ける可能性がぐっと高まる。今回の衣装販売はアリスとカレンだけだが、売れ行きが好調なら、忍、陽子、綾の衣装も検討するという。

アリスの家のモデルとして有名な「フォス・ファームハウス」(Fosse Farmhouse)は、実際にはバイブリーからクルマで50分以上かかる遠方にあり、今回は3D化の対象外となっている。こちらも、実際に泊まれる聖地巡礼の場所として人気なので、今後の展開を期待したいところだ。

自分には美少女アバターなど縁がないと思っている男性ファンもいるだろうが、VRChatでは男性が美少女アバターを使い、可愛く飾り立てるのは、珍しくないことだ。今回の衣装製作をしたアバター作家のワタリノさんは、「男性ユーザーにとって、自分の美少女アバターは“推し”なのかもしれません。誰でも推しに使うお金は糸目を付けませんものね」と語っていた。

きんいろモザイクの世界をより身近に感じるために、男性ファンもアリスやカレンのコスプレをすると良いかもしれない。BOOTHに行けば、可愛い美少女アバターが買い放題だ。

利用方法

今回の「きんいろモザイク 聖地巡礼ワールド」を利用するためには、3Dゲームが快適に遊べる程度のWindows PCとVRChatのソフトウェアが必要だ。さらにMeta Quest 3やMeta Quest 2、PICO 4などのVRヘッドセットがあれば、VR空間に没入して聖地巡礼ができる。

残念ながらWindows PCなしのVRヘッドセット単体版VRChatやAndroid版のVRChatでは利用できない。

VRChatにログインしたら、「メニュー」→「World」→「Search World」で、「きんいろモザイク 聖地巡礼」を検索すれば見つけられるだろう。

アリスのカレンの衣装はBOOTHに行って、「きんいろモザイク」で検索すると出てくる。

衣装販売価格

©原悠衣・芳文社/劇場版きんいろモザイクThank you!!製作委員会

《根岸智幸》

根岸智幸

編集者、ライター、ソフトウェアエンジニア、メディアビジネス企画開発
・インターネットアスキー編集長(1997-1999)
・アスキーPC Explorer編集長(2002-2004)
・東京グルメ/ライブドアグルメ企画開発運営(2000-2008)
・本が好き!企画開発運営(2008-2013)
・BWインディーズ企画運営(2015-2017)
・Webメディア運営&グロース(2017-)
著書
・Twitter使いこなし術(2010)
・facebook使いこなし術(2011)
・ほんの1秒もムダなく片づく情報整理術の教科書(2015)
など

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