実力派声優陣の“最強”演技が胸を鷲掴む!谷口悟朗監督が放つ“最狂”SF超大作『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』 | アニメ!アニメ!

実力派声優陣の“最強”演技が胸を鷲掴む!谷口悟朗監督が放つ“最狂”SF超大作『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』

谷口悟朗監督(『コードギアス』シリーズ、『ONE PIECE FILM RED』)が原案・脚本・監督を務めた劇場アニメ『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』が全国絶賛上映中。小野友樹、上田麗奈、斉藤壮馬、内田雄馬ら豪華声優陣が個性的なキャラクターを熱演しています。

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BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-
BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇- 全 8 枚 拡大写真

『コードギアス』シリーズや『ONE PIECE FILM RED』を世に送り出した谷口悟朗監督が原案・脚本・監督を務めた最新バイオレンス劇場アニメ『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』が全国絶賛上映中です。

遺伝子改造によって種の多様性が促進された未来の東京を舞台に、ヴァンパイアかつ改造人間である男・キサラギが「不滅騎士団」を名乗る吸血鬼軍団と新宿のヤクザたちと三つ巴の争いを繰り広げる壮絶なアクション超大作である本作。『シドニアの騎士』などで知られるポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作を担当し、いまだ誰も観たことのない未来世界を構築しています。

分断が進んだ未来の東京

©2024 BLOODY ESCAPE製作委員会

本作の舞台となるのは、遠い未来の東京。AIに管理され、遺伝子改造によって種の多様化がはかられた東京は、「クラスタ」と呼ばれる地域ごとに分断され、獣人や魔族などがそれぞれに分かれて暮らしています。各クラスタは独自の文化と生活圏を発展させており、他の種族との交わりは薄く、さらにクラスタ間の移動も認められていません。しかし、自分の生まれたクラスタに馴染めない人々もおり、そんな存在を逃がすためにテレビアニメ『エスタブライフ グレイトエスケープ』でも活躍した「逃がし屋」たちが暗躍しています。

主人公キサラギは、とある理由で人形町クラスタの不滅騎士団と新宿クラスタのヤクザの両方から追われる身。希望のない未来を生きざるを得ない新宿クラスタに暮らす少女・ルナルゥとともに、逃がし屋たちの力を借りつつ、新たな人生を求めて東京から命がけの脱出を計るのです。

この壮絶な逃走劇を全編、3DCGを活かしたダイナミックなアクションで彩っているのが本作の大きな見どころ。不死身の集団「不滅騎士団」との荒涼とした大地での戦いから始まり、犯罪多発地域の新宿クラスタではヤクザとの死闘を繰り広げます。そして、東京脱出の列車上ではヤクザとヴァンパイアに終われながらの大逃走劇と、世界観を活かしながらバラエティに富んだアクションが展開してきます。

©2024 BLOODY ESCAPE製作委員会

個性抜群のキャラクターたちを声優陣が熱演

そんな独特の世界観をもつ本作に登場するキャラクターたちはアクの強い個性を持った連中ばかり。主人公のキサラギは、元は普通の人間でしたが新宿クラスタでは下級奴隷として扱われていました。彼はとある理由でヴァンパイアとなり、さらに全身にギミックを仕込んだ改造人間へと変わってしまったのです。改造人間だけあって全身に特殊武器を仕込んでおり、腕が変形して自在に武器として扱え、時にはハングライダーになり飛行することも可能。さらには、特殊な「血」を体内に宿しており、全身を武器に戦う姿は圧巻。

そんなキサラギと相対するのは、不滅騎士団を率いる穏やかな男・転法輪。常に冷静かつ理知的で、その実力は底しれぬものがあります。不死身の集団を束ねるだけあって、圧倒的なカリスマ性を感じさせ、手ごわい強敵としてキサラギの前に立ちはだかります。

©2024 BLOODY ESCAPE製作委員会

キサラギを演じるのは、『ブルーロック』の國神錬介役などで知られる小野友樹。クールな装いの奥底に秘めた熱さを感じさせる芝居で、堂々たる演技をみせてくれます。今回は、収録前に谷口監督から手紙をもらい、キサラギはあらゆる意味で飢えているキャラクターであることを伝えられたよう。その想いに応えるため、そして実際に飢えを体感するために2日間の断食をして収録に望むという熱の入れようです。

そんな小野友樹扮するキサラギと因縁を持つ転法輪を演じるのは、名優・山寺宏一。謎に包まれたカリスマを威厳たっぷりに演じさすがの貫禄を感じさせます。二人の宿命の戦いが展開されるアクションでは、映像だけでなく演技合戦も見どころとなっています。

その他、上田麗奈演じるルナルゥは、将来を自ら切り開こうと通信学校に真面目に通う学生でありながら、逃走の中で戦う術を学び成長するヒロインを等身大で体現しています。さらに、兄のクルス役・斉藤壮馬や逃走をともにするジャミの内田雄馬ら、実力ある声優たちが脇を固め、高橋李依長縄まりあ三木眞一郎速水奨らが『エスタブライフ』で演じたキャラクターたちも続投し、作品を彩っています。

©2024 BLOODY ESCAPE製作委員会

ポリゴン・ピクチュアズのハイレベルなアニメーション

©2024 BLOODY ESCAPE製作委員会

ポリゴン・ピクチュアズの3DCGは、本作でも目を見張る進化を遂げています。3DCGの特性を生かした縦横無尽のカメラワークを駆使し、ギミック満載のキサラギの戦いを迫力描写で描ききっています。さらに、本作はアクション描写以外にもアニメーション的な魅力が満載。フェイシャルと呼ばれる表情の芝居も多彩で、きちんとキャラクターの質量を感じさせる動きが3DCGアニメーションによって表現されており、キャラクターに人間味を与えることに成功しています。繊細な感情描写も丁寧で、奇抜な設定の世界観の中に、確かにリアリティを感じさせる人間の息づかいを感じさせます。

強烈な世界観の中にもリアリティある人間がいるからこそ、ドラマも熱く感じられます。人間ドラマと迫力のアクションが融合した本作は、映画館で体感するべき作品と言えるでしょう。

映画『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』公式サイト

《杉本穂高》

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