劇場版「攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間」キャラデザ担当が想い明かす「攻殻シリーズに救われた」 設定画もお披露目 | アニメ!アニメ!

劇場版「攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間」キャラデザ担当が想い明かす「攻殻シリーズに救われた」 設定画もお披露目

劇場版『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』が、11月23日より3週間限定で劇場公開される。このたび、本作でキャラクターデザインを務め、本人も『攻殻機動隊』シリーズの大ファンというイリヤ・クブシノブからコメントが到着した。さらに設定画もお披露目となった。

ニュース アニメ
注目記事
『攻殻機動隊 SAC_2045』設定画(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
『攻殻機動隊 SAC_2045』設定画(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会 全 8 枚 拡大写真

『攻殻機動隊 SAC_2045』のシーズン2に新たなシーンと視点を加えて再構成した劇場版『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』が、11月23日より3週間限定で劇場公開される。このたび、本作でキャラクターデザインを務め、本人も『攻殻機動隊』シリーズの大ファンというイリヤ・クブシノブからコメントが到着した。さらに設定画もお披露目となった。

設定画

『攻殻機動隊』は、人々の意思が“電脳”に繋がれた近未来を舞台に、全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる攻性の組織・公安9課が電脳犯罪に立ち向かう姿を描く、サイバーパンクSFの金字塔だ。1989年に「ヤングマガジン増刊 海賊版」にて士郎正宗が原作コミックを発表して以来、押井守監督による『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』をはじめ、アニメーション、ハリウッド実写映画など様々な作品群を展開し、世界中に驚きと刺激を与え続けてきた。

『攻殻機動隊 SAC_2045』はその最新作として、『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズの神山健治と『APPLESEED』シリーズの荒牧伸志のダブル監督のもと、Production I.GとSOLA DIGITAL ARTSが共同制作したアニメシリーズだ。シーズン1が2020年4月より、シーズン2が2022年5月よりNetflixにて世界独占配信された。

設定画

そんな同シリーズに新たなシーンを加えて再構成した劇場版は、『新聞記者』や『余命10年』など実写映画で活躍する藤井道人を監督に迎え制作されている。シーズン1を再構成した『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』は2021年11月より全国劇場公開され、それに続く『攻殻機動隊SAC_2045 最後の人間』ではシリーズ集大成となるラストが描かれる。

設定画

自身が担当した『攻殻機動隊SAC_2045』がついに完結を迎えたことについて、イリヤは「やっぱりすごいです。泣いてしまいました。もう一度みます。何度も見たいです」とコメントする。また、特にキャラクターデザインを務める前から大好きだった『攻殻』のキャラクターたちを描くにあたっては、「私の中で親しい友達のような存在になっている既存のキャラクター達にふさわしい、世界観にも合う新しい仲間や敵を描けたことは、とても嬉しい経験でした。キャラクターの外見、衣服、細かいことをいろいろ考えることも、描くことも、バリエーションを作ることも、何もかもとても楽しかったです」と当時の想いを語るとともに、本シリーズから新たに登場したキャラクターを生み出すにあたり、神山健治・荒牧伸志両監督とも何度も話し合ったことも振り返った。

設定画

かつて『攻殻』シリーズに“救われた”と語るイリヤだが、このたび自身が手掛けたことにより「人々を励ます作品を作れるクリエイターになりたかった私が、まさにそのクリエイター達と組んで、一緒に作品を作ることができたことは、夢を叶えられたと言えます」とも話す。本作に携わることで、自身の夢も達成できたことへの喜びも明かしてくれた。

設定画

あわせてお披露目となった設定画では、これまでのシリーズをベースにしつつ、多くの作品を手掛けてきたイリヤらしい要素も加えられている素子を確認できる。さらに、本シリーズから新たに描かれた江崎プリンとシマムラタカシは、『攻殻』独自の世界観にまるで昔からいたかのような雰囲気を匂わせる。

設定画

『攻殻機動隊 SAC_2045』のシーズン2に新たなシーンと視点を加えて再構成した劇場版『攻殻機動隊SAC_2045 最後の人間』は、11月23日より3週間限定で劇場公開される。

<以下、コメント全文掲載>


【イリヤ・クブシノブ(Ilya Kuvshinov)】


・「攻殻機動隊 SAC_2045」完結を見届けた感想

やっぱりすごいです。泣いてしまいました。もう一度みます。何度も見たいです。

・キャラクターをデザインするうえで、気を付けたことや難しかったポイント

私の中で親しい友達のような存在になっている既存のキャラクター達にふさわしい、世界観にも合う新しい仲間や敵を描けたことは、とても嬉しい経験でした。キャラクターの外見、衣服、細かいことをいろいろ考えることも、描くことも、バリエーションを作ることも、何もかもとても楽しかったです。監督達と雑談まじりに話す中で、相談し、意見を交換しながら、目の前でキャラクターたちが生まれていくことを見ることができたのは、感動的でした。
『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』 劇場予告編|2023年11月23日(木・祝)劇場公開

SAC_2045の巧妙なストーリーの中のキャラクターそれぞれについて、「そういう性格、そういう気持ち、そういう考え方、あるね!わかる!私にそっくり!」というような共感できる部分がありました。どのキャラクターの中にも少しでも自分に近いところを感じられたおかげで、デザインが自然に進んだことが多かったと思います。たとえば、プリンの気持ちはとてもよく理解できます。
『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』 特報|2023年11月23日(木・祝)劇場公開
私は過去に偉大なクリエイターの素晴らしい作品のおかげで救われたひとりですが、そうやって人々を励ます作品を作れるクリエイターになりたかった私が、まさにそのクリエイター達と組んで、一緒に作品を作ることができたことは、夢を叶えられたと言えます。
SAC_2045のキャラクターデザインを任せていただけたことにとても感謝し、光栄です。もちろん、映像の仕事について未熟な部分はあったと思いますが、攻殻機動隊へのパッションや個人的に重要な思いを持ってることに関しては、誰にも負けないです。
攻殻機動隊 SAC_2045 Season 2 Blu-ray BOX (特装限定版)
¥29,749
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
Chapter.4  
dアニメストア for Prime Videoで観る/今すぐ30日間無料体験
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

■タイトル
攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間
■劇場公開日
2023年11月23日(木・祝)[3週間限定]
■キャスト
草薙素子:田中敦子/荒巻大輔:中 博史/バトー:大塚明夫/トグサ:山寺宏一/イシカワ:仲野 裕/サイトー:大川 透/パズ:小野塚貴志/ボーマ:山口太郎/タチコマ:玉川砂記子/江崎プリン:潘めぐみ/スタンダード:津田健次郎/ジョン・スミス:曽世海司/久利須・大友・帝都:喜山茂雄/シマムラタカシ:林原めぐみ
■モーションアクター
草薙素子:川渕かおり/荒巻大輔、イシカワ:曽世海司/バトー:笠原紳司/トグサ:岡田地平/サイトー:武井秀哲/江崎プリン:山城屋理紗
■スタッフ
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)/総監督:神山健治 × 荒牧伸志/監督:藤井道人/演出&編集:古川達馬/脚本:神山健治、檜垣 亮、砂山蔵澄、土城温美、佐藤 大、大東大介/キャラクターデザイン:Ilya Kuvshinov/CGディレクター:松本 勝/3Dキャラクタースーパーバイザー:松重宏美/プロダクションデザイナー:臼井伸二、寺岡賢司、松田大介/モデリングスーパーバイザー:田崎真允/バックグラウンドモデリングスーパーバイザー:市川 聡/リギング&キャラクターFXスーパーバイザー:錦織洋介/リギングスーパーバイザー:井上暢三/モーションキャプチャディレクター:宇土澤秀公/レイアウトスーパーバイザー:崔 佑碩/アニメーションスーパーバイザー:山口雄也/エフェクトスーパーバイザー:清塚拓也/ライティング&コンポジットスーパーバイザー:高橋孝弥/テクニカルスーパーバイザー:大桃雅寛/音楽:戸田信子 × 陣内一真/サウンドデザイナー:高木 創/主題歌:「Secret Ceremony」「No Time to Cast Anchor」millennium parade/音楽制作:フライングドッグ/主題歌協力:ソニー・ミュージックレーベルズ/制作:Production I.G ×SOLA DIGITAL ARTS/製作:攻殻機動隊2045製作委員会/配給:バンダイナムコフィルムワークス

(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

《仲瀬 コウタロウ》

特集

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]