［取材・文・撮影：塚越淳一］
ステージに、熱気バサラの歌担当、福山芳樹が登場すると会場から大きな拍手と歓声が起こる。そしていきなりの「FIRE！」「BOMBER！」のコール＆レスポンス。「ちゃんと言えるようになったね」と福山も漏らしていたが、今回発売されるBlu-rayに収録される公演は声出し不可だったので、喜びもひとしおだ。
まずは、FIRE BOMBERの「突撃ラブハート」がBGMで流れる中、ツアーの思い出を語るトークコーナーがスタート。途中「ちょっと音（ボリューム）を下げてもらっていいですか。熱い男が潜んでいるから、ついつい歌い出したくなっちゃうんで（笑）」と言って観客を笑わせる。この指摘の仕方も本当に紳士的で素敵だ。
「『BASARA EXPLOSION』としては3回目のライブで、前回クジラ（銀河クジラ）と歌った『ANGEL VOICE』がすごく良くて、3回目に何をやるかとなったとき、クジラをもう一度やりたいよねっていう話になったんです。その時は（コロナ禍で）お客さんに歌ってくれる望みがすでになかったので、クジラに歌ってもらうしかないだろうって（笑）。『マクロス7』って、お客さんに歌ってもらってなんぼの作品だし、お客さんと歌えない『ANGEL VOICE』ってどうなのかな？と思っていたんだけど、バンドメンバーのPONCHAN（Kb）、てつろう（Ba）が一緒にハモったらどうかという話にもなって。だから、みんなでアイデアを出し合って何とかなった『ANGEL VOICE』だったんです」と、ライブ秘話を語る。
いつも喉がキツくなる終盤に歌うこの曲で、お客さんの声に力をもらって復活することが多かったそうだが、このツアーでは、バンドメンバーのハモリとクジラの歌に力をもらい、何とか出るようになったと明かす。
東京公演は喉が本調子でない状態だったそうだが、「バサラも物語の中では調子が悪いこともあるので、そこまで再現したライブだったんじゃないかな」と笑う。当然、悔しさもあったのだろうが、それを受け入れて、こうやって前を見ている姿に感動した。
そしてこのツアーで大活躍だったF-BANDのメンバーを紹介していく。「てつろう（Ba）とは、出会って30年くらい経ちます。F-BANDになってからは23年くらいで、美声とひとりだけ痩せているというポジションにいてくれています。そしてベースもうまいけど、ギターも弾きます。麻生祥一郎は、HUMMING BIRDのメンバーなので、会ったときは19歳。ドラムブランドのラディックのカタログで、リンゴ・スターの下に写真があるくらいの出世頭です。PONCHANは出会って17～8年くらい。本来はベースを弾く人で歌がうまく、日本一のポール・マッカートニー大会で日本一になっちゃった人です（笑）。そんな3人に助けられてツアーができたなと思います」と、メンバーへの愛がひしひしと伝わってくるコメントをしていく。
さらに「SPIRAL ANSWER」のようなレア曲も含んだセットリストだったこと、そして「それぞれの『マクロス』シリーズに忖度をして（笑）」各地でアコギ弾き語りのカバーを披露したことなどを懐かしそうに話していく。
まだまだひとり語りが続きそうだったところで、スタッフから映像へいくよう指示が入り、慌てて「特典映像に入らなかった特典映像」を上映。メンバーのおちゃめなシーンや、ツアーに参加した熱気バサラ声担当の神奈延年が撮影したステージからのシーンを、観客と笑いながら鑑賞。
映像が終わると、「熱気バサラって一人では完結できないんです。神奈延年がいないときは『俺の歌を聞け！』って言ってますけど、いるときは言ったことはないと思います。彼と僕の声があって、あの絵がある。関わった人みんなが熱気バサラな気がします。河森正治さん（原作・スーパーバイザー）も熱気バサラだと思ったこともあるし、一番色濃く出ているのはアミノテツロー監督かな。そして作詞を担当していたK.INOJOさんの軽いラブソング。反戦曲ではない、ラブソングを歌って誰かの心を動かしていくのが良い。改めて、『マクロス７』って、すごく偉大で、本質を突く作品なんだなって思うし、熱気バサラは本当にいいミュージシャンだと思います」と、しみじみと語る。
その後は、弾き語りでのライブコーナーへ。まずは「HELLO」を爽やかに、そして軽やかに歌っていく。いつまでも変わらない優しい歌声に大きな拍手が起こる。
セットリストは決めていなかったらしく、スタッフにイベント時間を確認しながら「じゃあ、これを歌おうかな」とその場で決めていく。トークにも出ていた「SPIRAL ANSWER」では、ソウルフルな歌声を轟かせていたが、ショップのイベントスペースでありながら、広大な世界にいるかのような広がりを感じる歌声で、凄みを感じた。そしてカラッとしたアコギのストロークが心地良い「SUBMARINE STREET」でも、美しい高音を響かせる。
そして「DVDに入っていない曲なんですけど……」と言うと、観客から「Blu-rayです」とツッコミが。「違った、レーザーディスクに…」とすかさず笑いに変えるところもさすがだ。最後は自身が作曲をした「ビッグバン」。バンドサウンドが似合うロックチューンだが、弾き語りと熱い歌声で、会場をライブハウスにしてしまうところは最高にカッコ良かったし、改めて、映像だけでなく、ライブをまた見たい！と感じてしまった。最後に少しだけ時間が余ったから「一緒に歌いましょうか」と言って、「ANGEL VOICE」の「WOW OH OH WOW OH OH・・・」を一緒に歌い、ライブツアーではできなかったシンガロングをここで実現させ、ライブを締めくくった。
最後に撮影会と、集まってくれた観客全員とハイタッチお見送り会をし、最高の笑顔でイベントを終えた。2022年1月28日に開催されたライブの模様を収めたBlu-ray『MACROSS 7 BASARA EXPLOSION 2022 from FIRE BOMBER at Zepp DiverCity（TOKYO）』は絶賛発売中！ ぜひその熱い歌声と演奏を映像で体感してほしい。
「MACROSS 7 BASARA EXPLOSION 2022 from FIRE BOMBER at Zepp DiverCity（TOKYO）」Blu-ray（完全生産限定盤）発売中
2023年夏、再び俺の歌を聞け！
2022年1月に横浜、大阪、東京で開催されたLIVE「MACROSS７ BASARA EXPLOSION 2022 from FIRE BOMBER」のBlu-rayが発売中!!
熱気バサラ単独LIVE初Blu-ray化となる本商品には、2022年1月28日のZepp DiverCity （TOKYO）千秋楽のLIVE本編映像ほか、ツアー中の密着映像、バックステージ映像なども収録!
★MOJOSTOREにて特典(オリジナルステッカー)付きで受付中!
※特典はなくなり次第終了
◎各販売店、各販売サイトでも絶賛受付中!
※一般流通には特典はつきません。
※一般流通でご受付に関しては、各店舗にお問い合わせください。
トレーラームービー公開中
【商品概要】
「MACROSS 7 BASARA EXPLOSION 2022 from FIRE BOMBER at Zepp DiverCity (TOKYO)」(完全生産限定盤)
仕様：1枚組 4Pブックレット
発売日：2023年7月15日 (土)
価格：8,800円(税込)
Blu-ray Disc / SPXF-0002
《出演》
福山芳樹（熱気バサラ 歌担当）
＜ゲスト出演＞
神奈延年（熱気バサラ役）
＜サポートバンド＞
F-BAND(Dr.麻生祥一郎/Ba.てつろう/Key.PONCHAN）)
【収録内容】
Opening Movie
突撃ラブハート
HOLY LONELY LIGHT
PLANET DANCE
SUBMARINE STREET
NEW FRONTIER
FEEL UNIVERSE
夢の道～ON THE ZOLA ROAD
SPIRAL ANSWER
SEVENTH MOON
愛・おぼえていますか cover（『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』より）
クジラギター参上（with神奈延年）
REMEMBER 16（with 神奈延年）
MY SOUL FOR YOU
HELLO
GOOD-BYE
LIGHT THE LIGHT
POWER TO THE DREAM
TRY AGAIN
DYNAMITE EXPLOSION
ANGEL VOICE
《ボーナストラック》
日替わりで披露した、「マクロスシ」ーズカバー楽曲
◎いけないボーダーライン（『マクロスΔ』より） － 1.9[Sun] KT Zepp Yokohama
◎星間飛行（『マクロスF』より） － 1.21[Fri] Zepp Namba (OSAKA)
◎ダイアモンド クレバス（『マクロスF』より） － 1.22[Sat] Zepp Namba (OSAKA)
《特典映像》
「BASARA EXPLOSION 2022」バックステージ・オフショット密着映像+スペシャル映像
（C）1994 BIGWEST/MACROSS 7 PROJECT ©️1997 BIGWEST/OVA MACROSS 7 PROJECT
「MACROSS７ BASARA EXPLOSION 2022 from FIRE BOMBER at Zepp DiverCity (TOKYO)」 [Blu-ray]
￥6,783
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
￥6,783
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
