ライトノベル、小説が原作のアニメは、文字で紡がれた世界を映像で楽しめるのが魅力です。
2023年は『スパイ教室』や『とんでもスキルで異世界放浪メシ』、『火狩りの王』など、さまざまなタイトルがアニメ化されています。
そこでアニメ!アニメ!では、2022年下半期に引き続き「アニメ化してほしいライトノベル・小説は?(2023年上半期)」と題した読者アンケートを実施しました。6月10日から6月17日までのアンケート期間中に493人から回答を得ました。
男女比は男性約35パーセント、女性約65パーセントで、女性が多め。年齢層は19歳以下が約25パーセント、20代が約20パーセント、30代が約25パーセントでした。
目次
■「アニメ化してほしい」シリーズ <2023上半期>
アプリゲーム部門の結果:
https://animeanime.jp/article/2023/06/20/78037.html
コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)の結果:
https://animeanime.jp/article/2023/06/21/78065.html
■異世界転生やミステリーなど多ジャンルのタイトルがランクイン!
第1位
1位は『乙女ゲーのモブですらないんだが』。支持率は約8パーセントでした。
本作は乙女ゲームの世界へ転生して、公爵家の庭師見習いとして働くことになった主人公による恋愛ファンタジーです。「登場人物たちの感情表現がとても豊かなので、表情がどう変わっていくのかが映像で見たい。心温まるエピソードも多く、何度見ても飽きないアニメになると思う」や「主人公の素直な性格に好感が持てます。根っからの悪人がいない爽やかなストーリーで、老若男女誰にでもオススメできる作品だから」とキャラクターやストーリーの魅力に触れたファンが多かったです。「季節ごとに咲く色とりどりの花はアニメ映えすること間違いなし」と植物の描写に注目しているコメントもありました。
第2位
2位は『京都府警あやかし課の事件簿』。2位との差はごくわずかでした。
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「京都府警あやかし課の事件簿」天花寺 さやか(著/文) PHP研究所
京都府警の人外特別警戒隊・通称あやかし課が、人智を越えた事件に挑む現代ファンタジー。「謎解きと妖怪という誰もが興味を持ちやすいテーマに加えて、作者自身も京都出身のため取材に基づいたディープな京都も発見できるから」や「京都の街並み、ダイナミックなアクション、個性的な隊員たち恋愛など、アニメにしなきゃもったいない要素がてんこ盛り!」と物語の舞台や題材がアニメ向きだというコメントが多数。「京都の地名も詳しく書かれているので、アニメで見ることができたら綺麗だろうなと思ったから」と作品の京都愛も読者を魅了しています。
第3位
3位は『純黒の執行者』。支持率は約5パーセントでした。
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「純黒の執行者 正しい悪魔の殺しかた」青木杏樹(著/文) KADOKAWA
本作は妻子を殺された過去を持つ刑事と、彼の前に現れた悪魔がバディを組むダークサスペンスです。読者からは「刑事と悪魔という現実にはありえない組み合わせの二人が、アニメでどのように表現されるのか。とくに刑事でありながら私怨を抱える主人公の描写や、悪魔とのやり取りが気になります」や「残忍な犯罪者を自ら裁きたいという気持ちを正当化することはできませんが、もし被害者になれば誰もが一度は私刑を考えるのではないでしょうか。登場人物の揺れ動く心境が切なかった」、「バディものの連作短編集で全2巻というボリュームが1クールアニメに向いていると感じました」とストーリーや心理表現に関してのコメントが届きました。
■そのほかのコメントをご紹介!
『おまわりさんと招き猫』には「山と海に囲まれた港町の日常のほのぼの感が最高。人間関係に疲れた人たちに癒しを与えてくれます」。
『烏に単は似合わない』には「4人の女性たちによる若宮の妃の座を狙う争い。だけど話が進むごとにどこか絆を感じさせます。小説では情景がとても綺麗に記述されていたので、アニメでも美しい絵で見てみたい!」。
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烏に単は似合わない 阿部 智里(著/文) - 文藝春秋
『レプリカだって、恋をする。』には「静岡県が舞台の恋愛小説。自分が生み出したもう一人の自分と向き合うことで、思春期特有の心の揺れと向き合っていくストーリーは共感できる部分が多いから。PVではすでに声も付いています」。
『不死探偵・冷堂紅葉』には「第15回GA文庫大賞の銀賞受賞作。まだ発売前ですが試し読みの時点で面白く、ヒロインの冷堂さんが可愛すぎます。期待を込めて!」と幅広いタイトルに投票がありました。
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「レプリカだって、恋をする。」榛名丼(著/文) KADOKAWA
今回のアンケートでは過去作でも上位に入った作品が複数ランクイン。ジャンルとしてはミステリーやファンタジーが人気を集めています。
次ページのトップ20もぜひご覧ください!
■ランキングトップ10
[アニメ化してほしいライトノベル・小説は? 2023年上半期版]
1位 『乙女ゲーのモブですらないんだが』 玉露
2位 『京都府警あやかし課の事件簿』 天花寺さやか
3位 『純黒の執行者』 青木杏樹
4位 『おまわりさんと招き猫』 植原翠
5位 『薬の魔物の解雇理由』 桜瀬彩香
6位 『鏡の国のアイリス -SCP Foundation-』 日日日
7位 『陰陽師と天狗眼』 歌峰由子
8位 『レプリカだって、恋をする。』 榛名丼
9位 『千歳くんはラムネ瓶のなか』 裕夢
10位 『穏やか貴族の休暇のすすめ。』 岬
10位 『死神ラスカは謎を解く』 植原翠
10位 『聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ?』 渡邊香梨
(回答期間:2023年6月10日~6月17日)
次ページ:ランキング20位まで公開
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※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。