東映アニメーションの新規事業「オナノンスタジオ」　ソニーとコラボし、オタク部屋をVRで再現

東映アニメーションが企画する新規事業で複数のワールドから構成されるVRChat上のバーチャル空間『ONN’ON STUDIOS（オナノンスタジオ）』は、新たなワールド「ノスタルジア1999」のオープンを発表した。

第一弾（初期企画展）では、現在の東映アニメーションの前型となる東映動画スタジオ（1期棟）のミニチュア展示とバーチャルワールド「東映動画1956」を展開した。今回の新ワールド「ノスタルジア1999」は、1999年7月のある日本の六畳一間をコンセプトにソニーとのコラボを実現。当時のソニー製品やアニメグッズが並ぶ雑多なオタク部屋は、まるであの頃の遊び場のような懐かしの空間を彷彿とさせる。

今回、制作を担当したソニー・ミュージックソリューソンズの松平恒幸氏は「90年代の東映アニメーションさんのアニメ作品群は、多くの30～40代にとって青春の思い出です。その頃ソニーのAV機器は、アニメや音楽を楽しむ『夢のある道具』として生活を彩っていたと思います。現物や資料など、ソニーの協力を得て、手ざわりのある『ほろ苦いあの頃』を仮想空間に再現できました。ぜひこの部屋で、仲間と昔楽しんだアニメを語り合っていただきたいです。今後、イベントも実施されるかもしれません。また、部屋の中には仕掛けがたくさんあります。過去を探検しているような不思議な気持ちを楽しんでいただきたいです」と制作経緯や新ワールドの今後についてコメントした。

ユーザーは小さくなって部屋の中を冒険する。手に取ると仕掛けが動き出すアイテムも。