「すずめの戸締まり」作品の核を担う“音楽”を語る! 新海誠監督×野田洋次郎×陣内一真の鼎談が公開 | アニメ!アニメ!

「すずめの戸締まり」作品の核を担う“音楽”を語る! 新海誠監督×野田洋次郎×陣内一真の鼎談が公開

新海誠監督の最新作となる映画『すずめの戸締まり』が、2022年11月11日より公開中だ。このたび、新海監督と音楽を手掛けるRADWIMPSの野田洋次郎、映画音楽作曲家の陣内一真が集結し、本作の核を担っている「音楽」について語る鼎談が行われた。

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『すずめの戸締まり』鼎談 新海誠監督×野田洋次郎×陣内一真(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会
『すずめの戸締まり』鼎談 新海誠監督×野田洋次郎×陣内一真(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会 全 4 枚 拡大写真

新海誠監督の最新作となる映画『すずめの戸締まり』が、2022年11月11日より公開中だ。このたび、新海監督と音楽を手掛けたRADWIMPSの野田洋次郎、映画音楽作曲家の陣内一真が集結し、本作の核を担っている「音楽」について語る鼎談が行われた。

『すずめの戸締まり』本ビジュアル

『すずめの戸締まり』は、2016年公開の『君の名は。』、2019年公開の『天気の子』に続く、新海監督の3年ぶりとなる最新作だ。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・すずめの解放と成長を描く。九州で暮らす17歳の女子高生・岩戸鈴芽が、“災い”をもたらす扉を閉める「閉じ師」の青年・宗像草太と出会うところから物語が始まる。

11月21日までの公開11日間で観客動員数は300万人を数え、興行収入は43億円を突破した本作。圧倒的な映像美に豪華キャスト陣の熱演、目を見張るほどのアクションシーンなど、見どころにあふれている本作を彩るもうひとつの大きな要素が「音楽」だ。数々の楽曲たちは、新海作品と3作連続でタッグを組むことになったRADWIMPS が、世界で活躍する映画音楽作曲家・陣内一真と共作で音楽を担当するという、新たな座組で生み出された。


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新海監督は、彼らの紡ぐ音楽について「どの映画もそうかもしれませんけど、この映画に音楽がなかったとしたら観客は何を受け取ったのか、何を受け取っていい映画なのか整理がつかなかったかもしれないなと思いました。ポジティブにも取れるし、逆にすごく重いものとしても受け取ってしまうような内容も含んでいるから、僕たちが思っていること――出来れば世界をこういう風に感じてほしい、ということを音楽が伝えてくれているとは思います」と語っており、全幅の信頼を寄せていた様子をうかがわせる。

また、本作で主題歌「すずめ」を歌ったのは、オーディションで見出された十明(とあか)だ。彼女の魅力的な声について、野田は「インタビューで『なんで十明さんの声だったんですか?』って聞かれて思ったんですけど、(オーディションの時に)うまい人はいっぱいいたじゃないですか。こう歌ってと言われたら歌える器用な人もいっぱいいて。でも、十明はどっちかって言うとまったく器用ではなかった」とオーディション時を思い出す。
そして「それでも『なんで彼女だったんだろう』って思ったときに、たぶん探してた声って、時代性がない声というか、時代を超える声だったというか。100年前もこの人はたぶん歌ってたんじゃないかな、100年後もこの声がどっかで歌われてるんじゃないかと感じるような声だったんだと思います」と、新時代の歌姫についてコメントする。

さらに、楽曲制作から本編のダビング作業を経て、陣内は「監督がよく耳に届く音っておっしゃっていたのが印象的で、耳に届くものっていうのは面白い一音だったり、メロディーだったり、そこはコード進行ではなくて、主張のしっかりあるキャラクターになれるものということなんですよね。今までそこまで求められることが自分はなかったので、そういった意味で自分にとってはちょっと今までにない制作っていう感じでした」と述べ、本作ならではの制作を振り返った。

新海監督と野田洋次郎、陣内一真が集結して語るのは今回の鼎談が初めて。「音楽」に特化した3人の鼎談全文は、映画公式サイトで楽しみたい。鼎談は、映画公式Youtube「東宝 MOVIEチャンネル」にて映像でも公開中だ。

『すずめの戸締まり』
公開日:2022年11月11日(金)
原作・脚本・監督:新海誠
声の出演:原菜乃華 松村北斗
深津絵里 染谷将太 伊藤沙莉 花瀬琴音 花澤香菜 神木隆之介
松本白鸚
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:土屋堅一
美術監督:丹治匠
音楽:RADWIMPS 陣内一真
主題歌:「すずめ feat.十明」 「カナタハルカ」RADWIMPS
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
制作プロデュース:STORY inc.

(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

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《仲瀬 コウタロウ》

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