舞台『となりのトトロ』が、10月8日にイギリス・ロンドンのバービカン劇場で開幕を迎えた。このたび“ウェストエンドで最もチケットが売れている”という同公演より、その場面写真が公開された。
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『となりのトトロ』は1988年に公開された、宮崎駿監督によるスタジオジブリのアニメ映画だ。病気の治療で病院にいる母親の近くに住むため、郊外へ引っ越してきたサツキとメイの姉妹が、森で出会った不思議ないきものトトロと交流する姿を描く。
舞台化は、映画で音楽を手掛けた作曲家の久石譲が提案し、宮崎監督が快諾したことで始まったもの。エグゼクティブ・プロデューサーを務める久石のもと、イギリスの名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)と日本テレビが共同製作し、実現に至った。
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チケットは5月17日の発売初日に3万枚を販売し、ベネディクト・カンバーバッチが主演した『ハムレット』(2015年)の数字を抜いて、バービカン劇場の初日販売記録を更新したという同公演。その後もチケットが取りにくい状態が続いており、10月9日付けの「THE TIMES」によれば“ウェストエンドで最もチケットが売れている公演”となっているようだ。
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久石譲の音楽、原作を尊重した世界観、そしてRSCならではの作劇力で観客の心をつかみ、連日万雷の拍手とスタンディングオベーションで迎えられている舞台『となりのトトロ』。「BBC」の全国ニュースに取材を受ける(放送日未定)など、ロンドンでいま最も注目されている作品のさらなる盛り上がりに期待が膨らむばかりだ。
舞台『となりのトトロ』は、イギリス・ロンドンのバービカン劇場にて2023年1月21日まで上演される。
<メインスタッフ>
エグゼクティブ・プロデューサー:久石譲
原作:宮崎駿「となりのトトロ」
音楽:久石譲
脚本:トム・モートン=スミス
演出:フェリム・マクダーモット
製作:ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー/日本テレビ
シェイクスピア・カンパニー/日本テレビ
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