小林千晃「クールドジ男子」に抱く印象は「戦わない戦隊もの」自身のドジエピソードも語る【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

小林千晃「クールドジ男子」に抱く印象は「戦わない戦隊もの」自身のドジエピソードも語る【インタビュー】

秋アニメ『クールドジ男子』より、一倉颯役・小林千晃さんのインタビューをお届け。

インタビュー 声優
注目記事
小林千晃
小林千晃 全 6 枚 拡大写真
ドジさえクールにキマる男子たちの日常コメディ『クールドジ男子』のTVアニメが、10月10日より放送スタートします。

『クールドジ男子』は「ガンガン pixiv」にて好評連載中の那多ここねによる日常コメディが原作。一際目を引くクールでかっこいいけど“ドジ”な4人の男子たちが繰り広げる、笑って癒されるドジコメディです。ドジを自覚している“羞恥心アリ反省タイプ”の一倉颯役を小林千晃さん、ドジを指摘されても認めない“強がりストイックタイプ”・二見瞬役を内山昂輝さん、ドジしても特に何も感じない様子“無自覚無痛タイプ”の三間貴之役を梅原裕一郎さん、自分のドジも自分で笑ってしまう“受け入れ前向きタイプ”の四季蒼真役を千葉翔也さんが演じます。

アニメ!アニメ!では、小林さんにインタビューを実施。作品に対する印象や、「クールドジ」という特性を持ったキャラクターたちの魅力、さらに自身のドジエピソードも語っていただきました。

[取材・文:米田果織 撮影:吉野庫之介]



本作の印象は「戦わない戦隊もの」


――原作ではクールドジな男子たちの日常を描き、コミックスは何度も重版されています。最初に作品に触れた際、どのような印象を受けましたか?

台本より先に原作を読んだのですが、第一印象は「戦わない戦隊ものみたい」。それぞれに個性やカラーリングがあって、最初はバラバラだったけど、最終的に一か所に集まって来るところが、戦隊ものをフラッシュバックさせました。

――戦隊ものにも、こういった日常シーンが含まれていますしね。

はい。それも相まって、戦隊ものを楽しんで見ていた頃を懐かしく思いました。戦闘シーンより、ヒーローたちがアジトでわちゃわちゃしているところが好きな子供だったんです(笑)。
また“懐かしい”という意味合いは、10年ほど前、僕が高校時代によく日常系アニメを見ていたことにも掛かってきます。大きな問題も起こらず、のんびり淡々と日常が進んで行くことによってキャラクターの魅力が活きる日常系アニメ。きっと、僕世代や少し上の世代の方も同じ感覚を抱いてもらえると思います。

――せっかく「戦隊もの」というワードが出たので、演じる一倉颯は何色だと思いますか?

戦隊ものにおいての“クール”といえば青! これは颯に限ったことではなくて、みんながブルー担当だと思います(笑)。その青の中でも薄かったり濃かったりというのがあり、「クールドジ」という同じ特性を持った4人でも個性があって面白いんじゃないかな。

――小林さんが思う青の中での配色が気になります。

颯は水色。それも、限りなく白に近い色だと思います。「クールドジ」の中でも恥じらいを持っていて、「次は絶対にドジしないようにしよう!」と意識したり、ドジしない人をかっこいいと思ったり、一番常識的な「ドジ」な気がしていて(笑)。そういう意味で、一番フラットな白に近い青色な気がします。



――他のキャラクターはいかがですか?

三間さんは間違いなく、濃い青。ブレないドジ性を持った、完成されたクールだと思います。蒼真は青というよりも、違う角度から見たら紫だったり、カラフルな印象を持ちました。ドジを受け入れて楽しんでいるので、色んな色が混ざり合ってできた青色という感じがします。瞬は一番年下で多感な時期なので、まだ青の中での配色が決まっていないかも。今のところの本当の青担当は瞬なのではないでしょうか(笑)。

――日常を淡々と描いている本作において、颯を演じる難しさはありますか?

あえて色を出さないことでしょうか。例えば、1話で颯は新歓の飲み会に行くのですが、音声だけだとモブの子たちの方が、声の色が濃いんです。なんなら、颯の声がかき消されるくらいのトーンで話している。しかし、それによって颯の“ロー”なところが活きて際立つんです。あえて色を出さずに訥々と話して違和感を生み出すことで、さらにドジに恥じらうシーンのギャップも感じますしね。そういった部分に注目していただきたいです。



内山昂輝のギャップにトキメキ!自身のドジエピソードも


――ちなみに、小林さんのドジエピソードはありますか?

割と僕は日常茶飯事(笑)。よくやっちゃうんですよね。それこそ原作に登場する、イヤホンが繋がっていないのに気付かずに電車内で音楽を垂れ流してしまったり。ワイヤレスにしてから本当に多くて…あいつ、全然接続してくれないんですよ! あとは洗顔するときに全く違うものを使ってしまったり、鼻スプレーと喉スプレーを間違えたり…。一番腹が立ったのは、半熟卵の入っているメンチカツを買って帰って温め直したら、ゆで卵になってしまったこと。「ゆで卵になってるやん!」と思わず口に出してしまいました(笑)。

――内山さん、梅原さん、千葉さんの中で一番「クールドジ」だと思う(キャラクターと共通点があると思う)人は?

ドジエピソードではないのですが、内山さんにギャップを感じたことはあります。内山さん、梅原さん、僕の3人で収録する機会があったのですが、休憩時間に雑談することなく、セリフ以外一言も話さなかった時があるんです。シーンとする時間が続いていたのですが、スタジオにワンちゃんが来た瞬間に内山さんが構いに行っていて、犬とは会話していて…「僕たちの前では一言も話さなかったのに!」というギャップに胸がトキメキました(笑)。

――内山さんはワンちゃんとどんな会話をされていましたか?

「良い子だね~」って(笑)。すごくクールな方という印象を持っていたので、「動物と会話するタイプなんだ!」という発見とギャップがあって、すごくほっこりしました。

――「クールドジ」という同じ特性を持っているメインキャラクター4人。その中で、他のキャラとは違う颯のアピールポイントはありますか?

颯は、一番共感を得られやすいキャラクターだと思っています。頭の良い大学に通っていますが、「高校の頃に特にすることがなかったから勉強して良い大学に入った」と三間さんに話していたり、ドジに動じない三間さんや瞬に憧れをいだいていたり…。僕たちと同じ感性を持っている普通のキャラクターだからこそ、魅力を感じると思います。

――最後に、放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

一重に「クールドジ」と言っても、いろんなパターンがあるんだなと感じてもらえると思います。これまであまりクールキャラに惹かれなかった人も、クールの可能性が広がって、誰か一人は応援したくなると思いますので、是非推しを見つけて楽しんでもらえたら幸いです。



(C)那多ここね/SQUARE ENIX・「クールドジ男子」製作委員会 (C)Kokone

《米田果織》

特集

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]