浪川大輔が語る“声優界で生き抜くコツ”とは? ヒューマンアカデミー特別講義で声優志望者に真剣アドバイス | アニメ!アニメ!

浪川大輔が語る“声優界で生き抜くコツ”とは? ヒューマンアカデミー特別講義で声優志望者に真剣アドバイス

2022年8月7日、浪川大輔さんが講師となり、総合学園ヒューマンアカデミー大阪校にて『声優業界で生き抜くための3つのコツ』と題した特別講義を実施。競争率の高い声優業界で生き抜いていくための3つのコツを語った。

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2022年8月7日、浪川大輔さんが講師となり、総合学園ヒューマンアカデミー大阪校にて『声優業界で生き抜くための3つのコツ』と題した特別講義を実施。声優を志す若い人に向けて、競争率の高い声優業界で生き抜いていくための3つのコツが語られた。浪川さんが声優になるまでの経緯や、仕事をする上で大切にしていることなど貴重な話が多数飛び出した講演内容をレポートする。

[取材・文・撮影=米田果織]

■「子役」から始まった浪川大輔の声優人生…挫折した過去も


声優として数多くの人気作品に出演し、第一線を走り続けている浪川さん。だが、彼の声優人生は「子役」という肩書きから始まった。

親の友人の紹介で9歳の時に児童劇団に入ったことがこの世界の入口だったという浪川さんだが、「(入口は)なんでもいいと思います」とのこと。「アニメが好き、キャラクターが好きなどのきっかけで声優を志したと思いますが、きっかけよりもその後に“どうすればプロになれるのか”と考えることが大事」と自身の経験を語り出す。浪川さんも、プロになるまでの道のりは大変だったと言うのだ。

舞台・映像の仕事のほか、『E.T.』や『ネバーエンディング・ストーリー』など数々の話題作で吹き替えを務め、声優として好スタートを切った浪川さん。しかし、仕事の都合で学校を早退したり遅刻したりするのが嫌になり、だんだんと仕事に行かなくなってしまう。その結果、仕事が全く来なくなってしまったのだとか。「一度信用がなくなるとなかなか戻ってこないということは、その時に知りました」と当時を振り返る。

また、劇団で演技を学んでいる時も「他のことに興味を持ってしまったり、“本当にこれでいいんだろうか”と不安になってしまったり、精神面を保つのが本当に大変でした」と、悩んでいた模様。その時に興味を持った“他のこと”とは、ハンドボール。高校時代はハンドボール部の部長まで務め、大学時代は自身でハンドボールチームを作り、プロ選手を目指すほどだったという。

そんな中、大きな怪我を経験。夢が途絶えてしまった時に「役者をやるか」と脳裏によぎるも覚悟がなく、通っていた大学で学んでいた心理学を活かした進路に進もうとするも、「学校の相談員かFBI(心理捜査官)」など選択肢が少なく、一般企業に入社。会社員として働きながら少しずつ声優の仕事も学び、30歳でようやく声優一本で食べていけるようになったという過去を明かした。

■浪川大輔が語る「声優業界で生き抜くための3つのコツ」とは


そしていよいよ、今回の特別講義のタイトルにもなっている「声優業界で生き抜くための3つのコツ」を語ってもらうことに。浪川さんが思う「3つのコツ」に関わる3つのワードが用意されており、1つずつ順を追って説明された。

王道

最初のコツとして紹介されたワードは「王道」。声優としての活動と並行して、声優事務所「ステイラック」の社長を務める浪川さん。付属する声優養成所の特別講師も務めており、そこでよく「どうしたら声優になれますか」「どうしたらオーディションに受かりますか」と聞かれるのだとか。

その質問の裏に「声優になる近道が知りたい」という意図を感じた浪川さんは、その声優になる「近道」こそが「王道」だと言う。声優のレッスンを積むこと、活舌を良くすること、お腹から声を出すこと……今アカデミーに通う生徒たちがやっていることが「王道」であり声優への「近道」と話し、「毎日繰り返し練習するのは面倒くさいと思います。僕も面倒くさかった(笑)。でも、その地道な努力こそが一番の実りになる」と経験者ゆえのアドバイスを送った。

人生

続いてのワードは「人生」。ここで浪川さんは、これから先のことを考えるということは「人生設計」であって「人生」ではない、と自論を展開。学んだり、遊んだり、経験を積んだりする普段の日常を「人生」だと言い、「その何気ない人生で感じた表現を使って心の機微を表わすのが声優の仕事」だとズバリ。

そして、声優として歩む人生の中で何が必要になってくるかというと、“人との出会い”だと語る。色々な人と出会って友人になり、その人の話し方・話す間・仕草などを研究することで役幅も自然と広がっていくと言い、「演技において一番の教科書は友人」「出会う人が宝物になっていく」という心理学を学んだ浪川さんらしい考えを述べた。

価値

最後に「身に付けるのが一番難しいこと」として挙げられたワードが「価値」。声優は資格があるわけでもなく、技術を証明するのが難しい職業だ。そんな中で、浪川さんが養成所の生徒たちによく言っているのが「“あなたのセリフがほしい”と思われることで価値が生まれ、オファーが来る」ということ。

「声優としての勉強をせずとも台本は読める。しかし、なぜ声優という仕事があるのかというと、僕たちの演技や声に価値があるから」と語った浪川さんは、その価値を高める一番の方法を“自信をつけること”とし、「自信を持ったパフォーマンスに、あなたにしか出せないとても良い価値がついてくる」と真剣なまなざしで生徒たちに伝えていた。

■浪川流!分散収録でも先輩の演技を学ぶ方法


講義の後半は、参加者からの質問タイムに。演技以外の技術も必要になってきている声優業界において、自身の「価値」となる魅力をどう相手に伝えれば良いか。人生の岐路に立った時の乗り越え方などの質問が寄せられ、「自分の好きなものをどれだけ見つけられるか、それにのめり込んでどんどん発信することが大事」「間違えない選択を選ぶのではなく、選択した道でどうするかを考えることが重要」と、浪川さんは誠心誠意答えていく。

また、アフレコ中の失敗談を聞かれると「マイクワーク(※人数が多い収録でも、数本のマイクを代わる代わる使わなければならないこと)ではよくあるかもしれない」と言いつつも、最近は新型コロナウイルス感染症の影響により分散収録となっており、「なかなか失敗しない状況になっている」と現状を明かす。

しかし、これまでのアフレコ現場では、先輩の演技や音響監督からのダメ出しで学ぶことがたくさんあったと言い、「新人声優にとってすごく残念な状況」だとも語った。

そんな状況でも先輩の演技を学べるのは、やはり先輩たちの出ている映像作品。「繰り返し見てセリフを書き出した後、無音状態にしてその口パクに合わせてしゃべってみてください。OKテイクの演技と自分流の演技の2パターンが身に付けられます」と裏技を紹介した。

子役からデビューし、一度仕事を失い、そこから奮起して人気声優へと駆け上がり、今では社長も務める浪川さんだからこそ語れる貴重な話が多数飛び出した今回の特別講義。ステージをはける際、生徒たちからは大きな拍手が送られていた。

★総合学園ヒューマンアカデミー イベント情報


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《米田果織》

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