シリーズ累計470万部突破の人気児童書シリーズが、アニメ映画『映画ざんねんないきもの事典』となり2022年7月8日より全国公開となる。
今回、オーストラリア編「リロイのホームツリー」に登場する、コアラのリロイ役を演じる花江夏樹のインタビューが到着した。
■『映画ざんねんないきもの事典』とは?
『映画ざんねんないきもの事典』は、いきものに少しでも興味と愛情を持ってもらえるように、あえて“残念”という言葉を使ってこれまであまり語られてこなかったいきものの“意外な一面”を紹介する児童書シリーズのアニメーション映画化作品。オーストラリア・南極・日本(長野県安曇野)の3か所を舞台に、3つのオリジナルストーリーが展開される。
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■リロイは「見ていてすごく応援したくなるような子」
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――まず本作へのご出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
花江:僕自身に対してあんまりコアラのイメージはないと思うのですが、出演のオファーをいただけてすごく光栄ですし、子どもも楽しめるアニメということで、幅広い人たちに見てもらいたいなと思ったので、嬉しかったです。
――コアラであるリロイを演じるとき、どのようなことを意識されましたか?
花江:コアラからイメージされる“おっとりした感じ”は取り入れて、「人間だったらコアラってこうなのかな?」と考えながら演じました。
――動物の本来のイメージに、擬人化したイメージもプラスされているのですね。
花江:そうですね。
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――現実では「親」という側面も持つ花江さん。リロイという「子ども」のキャラクターを演じるにあたり、ご自身のお子さんを参考にされた部分もあるのでしょうか?
花江:リロイのお父さんお母さんに対して甘えん坊なところは、僕自身が子どもたちから感じる部分を参考にしました。
――リロイはどんなところが魅力的なキャラクターでしょうか?
花江:誰に対しても優しいところでしょうか。また、リロイは物語のなかで危険な目や痛い目に遭ってしまうのですが、本人は必死で……。それがかわいいというか、愛らしいような、見ていてすごく応援したくなるような子だと思いました。
――確かに、リロイを親目線で見ると心配だなと思いますよね。そんなリロイと一緒に旅をするアオバネワライカワセミのクーカ、ウォンバットのワンダ、ディプロトドンのディプロ……もし花江さんが一緒に旅をするならどのいきものがいいですか?
花江:ワンダは一緒に居ていちばん居心地がいいかなと思います。ウォンバット可愛いですよね。うんちの形が四角いと知り驚きました。あと、コアラには「兄弟ができたらホームツリーを探さないといけない」というシステムがあるのも、すごくびっくりしましたね。
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――花江さんご自身の旅のエピソードはありますか?
花江:サウナに入るために名古屋へ日帰りで出かけ、おいしいものも食べたりしましたね。昔は年末年始で温泉旅行に行ったりもしていました。
――続いて、アフレコについてもお聞かせください。監督やスタッフからどんなご指示がありましたか?
花江:序盤はちょっと幼くママっ子な感じで、後半は自立していく工程を見せられるようにしたいとお話したと思います。
――成長の表現は、どのように意識して演技に挑まれたのでしょうか?
花江:音の高さ、喋り方のたどたどしさだったり、言葉を覚えたてな様子だったり……そういった若さゆえの部分から年齢をプラスして表現をしていきました。
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――本作の公開タイミングは夏休みでもあり、多くのお子さんがご来場されるかと思います。どんなところに注目してほしいですか?
花江:いきものっていろいろな特徴がありますが、生きるために備わっているものばかりなので、その特徴を見たり調べたりして、どんどん知っていくと面白いんじゃないかと思いますし、これを機会にさまざまな動物に興味を持ってもらえたら嬉しいなと思います。
――作品にちなんで、ここ最近の残念だったエピソードがあれば教えてください。
花江:完結済みだと思って買ったマンガがまだ全然連載をしていて(笑)。僕はわりと完結済みを読むのが好きなので、ちょっともどかしい気持ちになりました……。
――最後に、皆さんにメッセージをお願いします。
花江:今まで知らなかったいきものたちの生きる術や、どういうことを考えながら暮らしているのかなど、さまざまなことが知れるので、動物をより好きになれる作品だと思います。大人も考えられさせるようなテーマがあるので、ご家族で楽しんでいただけると思います。ぜひ皆さん映画館に足を運んでいただければと思います!
映画ざんねんないきもの事典
2022年7月8日(金)全国ロードショー
原作:「ざんねんないきもの事典」シリーズ(高橋書店刊)
監修:今泉忠明
キャスト:花江夏樹 内田真礼 下野紘
榎木淳弥 松岡禎丞 小松未可子 沢城みゆき 釘宮理恵 佐藤利奈 玄田哲章 日高のり子
椿鬼奴 斎藤司(トレンディエンジェル)昴生(ミキ)
ムロツヨシ 伊藤沙莉
主題歌:秦 基博「サイダー」(AUGUSTA RECORDS/UNIVERSAL MUSIC LLC)
<南極編「ペンたび」>
監督・脚本・すべての声:ウチヤマユウジ
<オーストラリア編「リロイのホームツリー」>
監督:イワタナオミ 脚本:加藤陽一
<日本編「はちあわせの森」>
監督:由水桂 脚本:細川徹
アニメーション制作:ファンワークス
配給:イオンエンターテイメント
製作:「映画ざんねんないきもの事典」製作委員会
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