5月17日よりサービスが開始されたDMM GAMES・f4samuraiが手掛けるスマートフォン・PC向け新作ゲーム「コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ」。配信前日には「コードギアス 反逆のルルーシュ リリース直前 生配信 & FLOW ライブスペシャル!」が開催された。
配信では「コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ」の詳細や、主題歌を担当するFLOWのライブが行われた。セットリストは「COLORS」、「WORLD END」、「DICE」とアニメ版『コードギアス 反逆のルルーシュ』を彩る名曲を演奏するとともに、本作の主題歌でもある「PENDULUM」を披露した。
アニメ!アニメ!ではイベント終了後にFLOWのメンバーに独占インタビューを実施。『コードギアス 反逆のルルーシュ』の楽曲や作品に対する想いを訊いた。
――まずはライブの感想をお聞かせください。
改めて『コードギアス 反逆のルルーシュ』の人気はすごいと感じました。ゲーム自体もアニメの世界をしっかりと踏襲していましたね。新しい登場人物も出てくるということで、視聴してくれていたユーザーの方々の期待感がコメントを見ていてもすごく伝わってきましたし、FLOWが携わってきた『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主題歌を全曲ライブでできたのは本当に嬉しかったです。
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――配信の同時接続もライブ中が一番多かったみたいです。『コードギアス 反逆のルルーシュ』のライブを20カ国以上で開催したと配信の中でも仰っていました。
「COLORS」を中心に独特の文化が各国で生まれているみたいです。南米などでは、歌い出しの歌詞の「自分を~♪」という部分を観客のみなさんがプラカードで掲げてくれたりします。アニメ自体の人気がそもそもすごいですね。ゼロのコスプレなどもみんながしていたりしていて。
――FLOWのみなさんは『コードギアス 反逆のルルーシュ』と16年間もの時間を携わっていますよね。
16年かぁ…と思いました。いろいろなところで『コードギアス 反逆のルルーシュ』の曲を披露することがあったので、そんなに時間が経っている感じがあまりしないです。作品自体も全然色褪せないなぁという印象です。
――動画配信の影響もあり、若い世代も今でも楽しんでいる作品ですよね。
再放送や新型コロナウイルスの影響などもあって、作品に触れられる機会が増えていると思います。今回のゲームも本来であれば、もっと前にローンチされる予定でしたが、それも込みでこのタイミングでファンのみなさまにお届けできるのはすごいことだな、と思います。2018年の東京ゲームショウでゲームが発表されて期間は空いてしまいましたが、これだけ多くのファンが多い作品だから作り手側も納得するゲームを作りたかったんだろうなと感じています。2018年の発表から、0から再度作り直したと聞いているので魂が込められているな、と。
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――FLOWのみなさんも今回ゲーム画面を初めて見たと思います。いかがですか?
昨今のゲームは本当にクオリティがすごいですよね。今回もスマホゲームですが、ゲーム機でプレイしているようなクオリティや戦闘シーンひとつ見ても「え、スマホでこの映像でプレイできるの!?」と驚きました。僕たちはがっつりファミコン世代なので、そこからゲームの進化はすごいなと感じています。
――16年間『コードギアス 反逆のルルーシュ』を一緒に作ってきたという側面もあると思いますが、ゲームの出来栄えはみなさんから見てOKラインですか?
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すごい質問ですね(笑)。それはもちろん、そうです。キャラクターなども、獲得した際のグラフィックや動きも、学生服を着ているルルーシュが出てきたときなど、みんなで「やばいね。クオリティ高いね」と言ってました。
今回のゲームはキャラガチャも魅力のひとつだと思っていて、自分の好きなキャラクターだったり、自分の好きなナイトメアフレームだったりを自由に組み合わせて自分だけの黒の騎士団・軍隊が作れるところは、作品の世界観とも非常にリンクしている部分だと思います。自分がルルーシュになったつもりで指示を出せるし。男性主人公・女性主人公として、アッシュフォード学園の生徒として、ルルーシュやスザクと学園生活が送れるのはやはりゲームならではだと思います。
――今回「PENDULUM」が主題歌となっていますが、最初に声がかかったときの印象は?
2017年あたりに相談をいただいたのですが『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』からもう10年近く経っていて、新しい『コードギアス 反逆のルルーシュ』の世界が今度はゲームになるということで興奮したのを覚えています。『コードギアス 反逆のルルーシュ』が第1期から最後まで主題歌を担当させていただいた初めての作品で、そういう意味でもすごく思い入れがあったのでまたタッグが組めるのは嬉しかったです。2018年の日本武道館FLOW15周年記念公演のアンコールで披露していて、「新しい『コードギアス』はゲームです!主題歌を担当します!」とファンのみなさまにお伝えしていたので、やっとゲームがリリースできて嬉しいです。
――「PENDULUM」にはどんな想いを込めていますか?
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本当に『コードギアス 反逆のルルーシュ』とは長い付き合いになっていて、「COLORS」が無かったら「WORLD END」は無かったし、「WORLD END」が無かったら「DICE」も無い。「DICE」が無かったら今回の「PENDULUM」もありませんでした。その時々にFLOWの音楽を刻んでくれたからこそ、今ここに我々が立てているんだろうな、という作品へのリスペクトと感謝を持って、その気持ちを曲にしました。
――メンバーのみなさんもアニメは見ますか?
ジャンプ黄金期ど真ん中世代で、テレビのゴールデンタイムでは『ドラゴンボール』などのアニメが放映されていたのでいろいろと見ていました。今期は『パリピ孔明』は音楽という点で共感を覚えますし、『BORUTO』も『NARUTO』以来、久しぶりに主題歌を担当させていただいたこともあり、ついつい見てしまいます。
――アニメに長い期間携わっていますが、昨今のアニメカルチャーについて変化は感じますか?
NetflixやAmazon Prime Videoなどといった、いつでも見返せる映像配信プラットフォームが普及したことで、昔のアニメ作品にも今の若い人たちが触れられるようになったのはとてもいいことだと思います。音楽もApple MusicやSpotifyなどを通じて「時代を気にせず、よい音楽は若い世代の人たちは聴いてくれる」という印象を持っています。
――アニメ、ゲーム、音楽、いろいろなものが重なり合ってきていますよね。
今回のゲームの中でも、僕たちの曲がダウンロードできるようになっています。こういった形で作品と音楽が密に繋がっていって、より身近になっていくのはいい傾向だと思います。
――FLOWは2022年で20周年です。バンドとして20周年続けられる秘訣や原動力を教えてください。
僕たちもこんなに長くやっているとは思っていませんでした。続いているかどうかも分からなかったです。『コードギアス 反逆のルルーシュ』のようにアニメ作品と繋がって、海外でライブを行ったり、アニメのイベントに出演したりなど、いつもの音楽ライブとは違う刺激があることは大きいです。音楽とは違う起点で僕たちの作品に触れてくれたリスナーの人たちに対して、「初めまして」という気持ちを持てるので、常に初心に帰れるような感覚です。
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2000年代初頭は「自分たちが楽しんだもん勝ち」という部分が大きく、もともとミクスチャーロックバンドとしていろいろなことをやって、いろいろなものをミックスしたものをやりたいという気持ちがありました。常にさまざまなことにチャレンジをしながら、アニメとのコラボレーションなどを通して、楽しんだり面白がったりしてこれたのが長く続けることができた理由だと考えています。
あとは、メンバーに対するリスペクトもあって、この5人じゃないとできないな、というのは感じています。このメンバーでやっているから、ずっとワクワクを止めずにやれてこれているのかなと思います。
「アニソン縛りのライブ」を開催したこともあるのですが、どれだけの人が会場に来てくれるのか全く分からないけれど「新しいチャレンジをしよう!」ということで開催をしました。もちろん、不安もとてもあったのですが結果として想定の10倍以上のチケットの申込みをいただいて。そういう新しい発見や舵切りなどは今後もし続けたいです。
――『コードギアス』をはじめ、アニメとの繋がりは深いですね。
アニメは世界中ですごく愛されています。アニメの主題歌を担当していなかったら、FLOWは海外でライブをすることは恐らく無かったと考えています。バンドとしての可能性を広げてくれた「アニメ文化」と「日本の音楽」は、世界に認知されているということを僕たち自身が目の当たりにしています。日本全国はもちろん、アフリカ大陸とオーストラリア大陸でライブができたら世界五大陸制覇となるので、そういったことも目標としていきたいです。
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――最後に、読者にメッセージをお願いします。
僕たちにとって、アニメという文化はバンドの可能性と世界観を広げてくれた存在です。これからもリスペクトを持ってアニメと繋がっていきたいです。今まで歌ってきたアニメのテーマソングも僕たちにとっては大切な曲で、ライブでもやり続けている楽曲なので、ぜひライブハウスに足を運んでもらえると嬉しいです。その場に来てくださったみなさんと一緒にライブを作り上げていけることを楽しみにしています。
――ありがとうございました!
『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』はAppStore、Google Play、DMM GAMESで好評配信中。