May'n&中島愛が「マクロスΔ」カバーソングに込めた思い…「デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!」発売記念インタビュー | アニメ!アニメ!

May'n&中島愛が「マクロスΔ」カバーソングに込めた思い…「デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!」発売記念インタビュー

『マクロス』シリーズ40周年を記念した超時空コラボアルバム「デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!」より、シェリルの歌唱を担当しているMay'nさん、ランカ役の中島愛さんによる対談インタビューをお届け。

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May'n&中島愛「デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!」発売記念インタビュー
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4月6日にリリースした『マクロス』シリーズ40周年を記念した超時空コラボアルバム「デカルチャー!!ミクスチャー!!!!!」。

今回のアルバムでは、『マクロスF』より“銀河の妖精 シェリル・ノーム”と“超時空シンデレラ ランカ・リー”、『マクロスΔ』より“戦術音楽ユニット ワルキューレ”が時空を超えてコラボレーション。ワルキューレに歌ってほしい『マクロスF』ソング、そしてシェリル&ランカに歌ってほしい『マクロスΔ』ソングを募集した投票企画「超時空コラボ歌選挙!!!!!!!」で第1位~第3位に選出された楽曲や、互いの名曲をカバーしている。

アニメ!アニメ!ではアルバムのリリースを記念し、シェリルの歌唱を担当しているMay'nさん、ランカ役の中島愛さんにインタビューを実施。各楽曲の収録秘話や聴きどころについてたっぷりとお話を伺った。

[取材・文:米田果織]


コラボレーションにプレッシャーも…試聴動画に絶賛コメント多数!


――『マクロスF』と『マクロスΔ』がコラボレーションしている同アルバム。最初にこのお話を聞いた時は、どのように思われましたか?

May'n:これまでの『マクロス』の歴史の中で、私たちが先輩たちの楽曲を歌わせていただく機会も多かったので「マクロスらしい企画だな」と思いました。楽しみになったと同時に、歌う側としては少し心配なこともあって。『マクロスF』にも『マクロスΔ』にもそれぞれファンの方がいらっしゃるので「皆さんが曲を聴いてどう思うのだろうか」と不安に思う瞬間もありました。

中島:プレッシャーを感じたのは、私も同じです。でもスタッフの方から「40周年だからこそのお祭りとなるアルバムです」と聞いて、だったら私たちも楽しまなくちゃ! と思いました。そして、聴いてくれる皆さんにも楽しんでいただけるようなアルバムを作らなきゃと、張り切ってレコーディングに挑みました。

――音程なども変えず、本来のオケのままで皆さんが収録されたとお聞きしました。

May'n:本来、作品を出す時は自分たちが一番得意なキーを探したあとにレコーディングをしているのですが、今回は原曲キーのまま歌わなければならなかったので、とても大変でしたね。原曲のイメージを崩さないように、そしてファンの方に受け入れてもらえるように、模索しながら歌いました。

――Youtubeの方に試聴動画があがっていますが、そこに寄せられたコメントは絶賛のものばかりでした。


May'n:楽曲の一部を聴いただけで、これだけの感想をいただけて、本当にありがたいです。だからこそ、試聴よりフルを聴いてほしい! フルの方が断然すばらしいですからね!

中島:May'nちゃんの言う通り。「最高!」というコメントもいただきましたが、私的には「いやいや、フルはもっと最高だよ!」と(笑)。あとは、スペシャルメドレーも本当に最高で。初回限定盤に収録されるボーナストラックで、デジタル配信では解禁されていないのですが、絶対にスルーしてほしくないです。

2人が思うシェリル像・ランカ像とは?収録前にパラレルストーリーを想像?


――さきほどレコーディングの話もありましたが、今回、ワルキューレの楽曲を収録するにあたって事前に準備したことはあったのでしょうか?

中島:ワルキューレの楽曲は、私の中のランカが歌うイメージと正反対のところにある歌詞がたくさん出てきます。例えば「非常識」や「狂気」など。それをランカはどう解釈して歌うのか、またどの世界線で歌っているのか、なぜランカやシェリルがワルキューレの歌を歌うことになったのかなど、色々と考えてしまって…。

May'n:それは私も考えました。私は、シェリルがワルキューレの楽曲を歌うことは“絶対にありえない”ことだと思っていて。なので、私の中でのパラレルストーリーを想像して、あくまで「シェリルの持ち歌」という思いで歌いました。でもランカだと、パラレルストーリーにしなくてもワルキューレの楽曲を歌うというパターンが考えられそうだよね?

中島:でも、それだと年齢問題が出てきちゃうから…。「非常識」という歌詞を見た時に、16歳のランカだったら「え~!」と驚くと思うし、20代のランカは「なるほど」とすぐに解釈できるかもしれない。そう思った時に、May'nちゃんと同じようにパラレルストーリーでワルキューレの楽曲を歌うことになったことにして、レコーディングに挑みました。

――中島さんの中のランカは、「非常識」や「狂気」などの歌詞を見てどう解釈したのでしょうか?

中島:私の中のランカは、辞書を引きました(笑)。そうやって調べて、言葉をかみ砕くことによって、どれくらい重みを持った言葉にさせるかを考えてレコーディングする気がしたので、新鮮味を歌声に乗せられたらと思いながら歌いましたね。

――ここからは収録される楽曲について、1つずつ詳しく聞かせてください。まずは、人気投票第1位となった「いけないボーダーライン」から。


May'n:この曲は、一番“シェリルが歌う”というイメージがしやすい楽曲でした。セクシーな歌詞が印象的な楽曲だと思っているので、それを表現できるように。でも、シェリルって一見セクシーに見えるのですが、決して「エロイ女」ではないんですよね。セクシーなことをしても「なんちゃって(ニコ)」とするところまでがシェリルなので、その色気の出し引きを考えながら、楽しく歌わせていただきました。

中島:ランカにとっても、「いけないボーダーライン」はイメージしやすい楽曲だったように思います。曲調も相まって、セクシーな歌詞もポップに昇華されている。シェリルもランカもマッチする楽曲だと感じました。

――人気投票第2位「僕らの戦場」に関してはいかがでしょうか?


May'n:この楽曲に関しては、『マクロスF』の世界観にも合ってると思いました。シェリルとランカが本編中で歌っても違和感がなさそう。戦場で歌っている姿が浮かんできます。なんか「ライオン」に近しいものを感じるような…。

中島:それ、わかるかもしれない!『マクロス』シリーズがテーマにしていることをストレートに表現している楽曲ですよね。それと「ライオン」同様に、サビのハモリがすごく印象に残る楽曲だと思いました。

May'n:この曲はハモリが印象的だよね。あと、この曲を歌っていてすごく不思議に思ったことがあって。もともと歌っているワルキューレはグループだから、ハモリが合っていて当然なんだけど、ランカとシェリルは合わせようとしていないのに、自然とユニゾンになっていること。

中島:その感覚って「ライオン」でも感じない? 決して相手を支えるつもりでハモリパートを歌っていないのに、邪魔にもなっていない。

May'n:あくまで「ソロアーティスト×2」になっているのが面白いよね。ワルキューレのように歌声が溶け合ったりもしないのに、邪魔にもならないという。不思議…。

――そして、人気投票第3位となったのは「破滅の純情」でした。


May'n:愛ちゃんから「最高」というLINEをもらいました(笑)。

中島:レコーディングが始まる前から「『破滅の純情』楽しみにしています」とMay'nちゃんにLINEしていたんです(笑)。この曲も別録りで、ハモリやコーラス部分は私が後から収録したのですが、先に録ったMay'nちゃんの音源を聴いてすぐに「ラスサビが最高です」とメッセージを送りました。
『マクロスF』の世界ではランカは後輩ということもあり
May'n:私もラスサビが気に入ってたから、嬉しかったな~。

中島:「これこれ! これが聞きたかったの!」という、私の想像ドンピシャ。むしろ、その想像を超えてました。

May'n:こういう曲でシェリルの色気が出せると、ハマった時の高揚感はすさまじいです。シェリルの“生き様”みたいなものを届けられた感じがしました。

中島:もう、屈服したくなりました。「ははーっ」って(笑)。

――これまでも楽曲を別で録る機会があったと思いますが、「どちらが先に録る」など決めているのでしょうか?

中島:『マクロスF』の世界ではランカは後輩ということもあり、放送当時から後に録ることが多かったので、出来れば今回もそうしたいとディレクターさんたちにお願いしていました。ランカが録った歌声に合わせてもらうのではなく、後輩としてシェリルさんと歌いたいというマインドがあって。

――レコーディングから、『マクロスF』で10年以上歌い続けてきた2人だからこその関係性が見えますね。

中島:ちょうど『マクロスF ギャラクシーライブ 2021[リベンジ]』が終わった時期での収録だったので、録れるタイミングも良かったよね。

May'n:お互いシェリルとランカのイメージを取り戻している、良い時期に録ることができました。今回のレコーディングでは菅野よう子さんとご一緒できなかったのですが、ライブのタイミングでお話できていたので、「シェリルはこれだ!」という絶対的な自信を持ってレコーディングに挑めたのも良かったのだと思います。

中島:菅野さんの思うシェリル像・ランカ像が絶対ではないかもしれませんが、やはり基本は菅野さんという印象が強いので…。久しぶりに歌った時に「変わっちゃったな~」と思われたくなくて。成長はしているけど「そのままだね」と言ってほしいので、いつも試験のような気持ちで菅野さんの前で歌うんですよね。ちょうど菅野さんとお会いできて、私たちの思っているシェリル像・ランカ像が「間違っていない」と確信できたタイミングでの収録だったので、そんなに悩むことなく全曲歌うことができました。

――パート割に関してはいかがでしょうか。美雲のパートをMay'nさん、フレイアのパートを中島さんが歌うことが多い印象を受けたのですが…。

May'n:その通りです。美雲とフレイアのメロディーやリズムの取り方、歌いまわしなどを真似してしまうとシェリルとランカの良さがなくなってしまうので、どれだけ原曲の要素を残すのかということを大事に歌いました。

――キーに関しては、JUNNAさんの音程はMay'nさん的に出しやすい・出しにくいなどありましたか?

May'n:とても出しにくいです。JUNNAちゃんは低音が得意な印象があったのですが、実際に歌ってみるとすごく高い! そして、単純に私が得意なキーではないんですよね。さらに、特徴的な語尾のクセも持っていて、それをどうしようか一番悩んだ部分ではありました。

――中島さんは、鈴木みのりさんのキーに関して出しやすい・出しにくいなど感じた部分はありましたか?

中島:ファンの方から、フレイアとランカの声が似ていると言われることがあります。別にどちらも似せようとはしていないのですが、私自身もランカとフレイアの歌い方や声の出し方に近いものがあると感じていて。でも、ランカとフレイアは“根っこ”が全く違うキャラクターなんですよね。私にとってフレイアの声は「陽」のイメージで、ランカの声はどこか「陰」な気がしたんです。河森正治監督から「どんなに明るく歌っていても、どこかに暗く切ない感じが出ちゃうことで、ランカ役のオーディションで君を選んだ」と言っていただけたので、今回の楽曲でもそのニュアンスが出せたらと思って歌いました。

May'n:それは私もずっと思っていることだな。今回ランカのパートをフレイアが歌ったからこそ、よりそれを再確認できた。

「愛・おぼえていますか」でようやく“お姉さん”的立ち位置に


――ソロ楽曲についても聞かせてください。May'n さんは「GIRAFFE BLUES」をどういう思いで歌われたのでしょうか?

May'n:「GIRAFFE BLUES」は、ワルキューレの中で私が一番好きな楽曲。もともとプライベートでカラオケに行った時もよく歌っていました。なので、こっそりと…ファンの方に「私が歌いたい曲、わかってるよね?」とプレッシャーをかけて投票していただきました(笑)。

中島:そうだったの(笑)!?

May'n:歌唱曲に決定して大喜びしたのですが、いざ歌うとなると「シェリルとしてどうやって歌おうか?」とすごく悩んでしまって。「この曲を歌えてうれしい!」というMay'n個人の思いは絶対に表現してはいけないし…。なので、自分の中のパラレルストーリーを特に細かく考えて歌いました。シェリルは色々なものを抱えていても、たった一人、誰にも見られないように泣いたり悩んだりする女の子。「GIRAFFE BLUES」はそれを表現するのにピッタリな楽曲だと思い、シェリルの強さと弱さを絶妙に表現できるように歌いました。

――中島さんは「不確定性☆COSMIC MOVEMENT」を歌唱されました。

中島:スタッフさんから何曲か提案していただいたのですが、私の中で「ランカがソロで歌うならこれしかない」と思って選曲しました。先ほど言ったように、ワルキューレの楽曲の歌詞は、私の中のランカのイメージとは対極にあるものが多いんですよね。その中で、私が思うランカにピッタリだと思ったのが「不確定性☆COSMIC MOVEMENT」。ライブでワルキューレのみんなと一緒に歌った思い出の曲でもあるので、ぜひ今回も歌いたいなと思いました。

May'n:確かに、私の中のランカのイメージにもピッタリな選曲だと思った。

中島:良かった~! でも、掛け声的なフレーズが入るパートがあって「そこはいろんな人の声を入れてみたらどうですか?」とスタッフさんに提案されました。たしかにその方が楽しい楽曲になるとは思ったのですが、私は「それは意味が違って来るぞ」と(笑)。せっかくのソロ楽曲なので、いろんなランカの声色を散りばめて、“ランカを楽しめる”楽曲にしていただきました。

――そして、ワルキューレも含めた全員で「愛・おぼえていますか」も歌唱。この楽曲が入ることで、より『マクロス』らしいCDとなっていますね。

May'n:ワルキューレの皆さんに向けて「ようこそ『マクロス』へ」という気持ちで歌いました(笑)。また、みんなで一緒に歌ったことによって、ようやく『マクロスF』が“お姉さん”的位置になったんだなと強く確信して。『マクロス』はこうやって歴史を繋いでいくんだな…としみじみした気持ちになってしまいました。

中島:ランカ役に決まって一番最初にレコーディングしたのが「愛・おぼえていますか」でした。2007年の秋ごろだったのですが、それから14年が経ち、今回の楽曲も当時と同じスタジオで収録したんです。マイクの位置、スタッフさんの見え方、そして歌い出しがランカから…ということで当時のことが走馬灯のように蘇ってきて、感慨深い気持ちになりましたね。

11年ぶりの単独ライブがBlu-ray化!“今だからこそ”という表情に注目


――6月には、昨年行われた『マクロスF ギャラクシーライブ 2021[リベンジ]~まだまだふたりはこれから!私たちの歌を聴け!!~』のBlu-rayの発売も決定しました。当時の印象的なエピソード、また見どころを教えてください。

May'n:今思い出しても、最高のライブでした。パッケージでも、その最高な時間をお届けできると思います。

中島:約11年ぶりの単独ライブだったのですが、11年前から「いつかまたやりたい!」と願っていたので本当に良かったです。今でも、あのアンコールで見せたMay'nちゃんの笑顔が脳裏に浮かびます。

May'n:パッケージには、愛ちゃんが「ここのMay'nちゃんの笑顔がかわいいから使ってください!」と言ってくれたカットが入っています(笑)。

中島:最初は使われていなかったんですよ。「え、なんでここが使われていないんですか? 差し替えた方がいいですよ」と主張して(笑)。11年前は、やはり緊張感から私もピリピリとした笑顔になってしまっていたところもあったので…。それが11年という月日を経て、お互いいろんな経験を重ねて、本当に良い表情をするようになったと思いました。そんな“今だからこそ”というライブができたので、ぜひ見ていただきたいです。

――最後に、ファンの方に向けてメッセージをお願いします。

May'n:お祭りのようなコラボCDが出来上がりました! シェリルの新しい楽曲だと思って『マクロスF』ファンの方には楽しんでいただけると思うし、『マクロスΔ』ファンの方にも「『マクロスF』の歌姫もすごい!」と感じてもらえると思います。これからも『マクロス』をよろしくお願いします!

中島:『マクロスF』と『マクロスΔ』の世界線がクロスオーバーしたからこそ見えてくる景色や、それぞれのキャラクターの個性が浮かび上がってくるCDになっています。個人的には絶対にスペシャルメドレーを聞いてほしいので、ぜひよろしくお願いします!




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《米田果織》

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