古賀葵×古川慎×小原好美×鈴木崚汰×富田美憂「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」座談会|キャスト陣が異性に言われてみたい理想のセリフとは? | アニメ!アニメ!

古賀葵×古川慎×小原好美×鈴木崚汰×富田美憂「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」座談会|キャスト陣が異性に言われてみたい理想のセリフとは?

TVアニメ『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』より、四宮かぐや役の古賀葵さん、白銀御行役の古川慎さん、藤原千花役の小原好美さん、石上優役の鈴木崚汰さん、伊井野ミコ役の富田美憂さんの5名による座談会インタビューをお届け。

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古賀葵×古川慎×小原好美×鈴木崚汰×富田美憂インタビュー
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赤坂アカ原作によるTVアニメ『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』が4月から放送開始となる。

本作は秀才たちが集うエリート校・秀知院学園を舞台に、主人公である四宮かぐや(CV:古賀葵)と白銀御行(CV:古川慎)が“如何にして相手に告白させるか”という恋愛頭脳戦に知略を尽くすラブコメディ。

TVアニメ第3期となる本作では、これまでタイトルにあった『~天才たちの恋愛頭脳戦~』が消え、副題が『-ウルトラロマンティック-』に!第1期・第2期の物語を経て、いよいよ2人の恋に大展開が!?

アニメ!アニメ!では本作の放送開始を記念し、秀知院学園生徒会キャストである四宮かぐや役の古賀葵さん、白銀御行役の古川慎さん、藤原千花役の小原好美さん、石上優役の鈴木崚汰さん、伊井野ミコ役の富田美憂さんの5名による座談会インタビューを実施。シリーズを通じての思い出深いエピソードや、本作の副題になぞり「異性に言われてみたい“ウルトラロマンティック”なセリフ」など、たっぷりとお話をうかがった。

[取材・文・撮影:吉野庫之介]



キャスト陣が選ぶお気に入りのエピソードは?


――いよいよTVアニメ3期が放送開始となりますが、これまでの放送回のなかでみなさんがとくにお気に入りのエピソードを教えてください。

小原:座長!どうですか?

古賀:うわ~、難しいなあ……。1期の花火回は欠かせないですし、2期の生徒会選挙や石上くんの活躍した体育祭も外せない。そんな中でもとくにお気に入りなのは、2期第6話の「かぐや様は呼ばれない」で、選挙後に保健室にいたかぐやのもとに会長が来てくれたシーンですね。“頭脳戦”を繰り広げていた1期のころと比べて、2期からはちょっとずつお互いが素直になれる場面も増えてきたなと感じました。

古川:僕もあのシーンは好きですよ。白銀がかぐやに対してやっと勇気を出して自分の想いを言えた回でもあり、二人の距離感の進展も感じられて。あと白銀としては、藤原との特訓回が印象的ですね。

鈴木:(特訓回は)みんな好き(笑)。

古川:なまこの内臓みたいな歌声とかソーラン節とか楽しかったなあ。あの特訓回のためだけに『かぐや様』仕様のソーラン節を作っていただいたんですよね。

小原:あの曲まだ持ってます。

古川:うちにもまだありますよ。あの回の虚ろな目をした藤原の髪が太鼓の音に合わせて揺れている描写がずっとツボなんだよなあ(笑)。

鈴木:1期のバレー回も面白かったですよね。

小原:ほんとにねえ……。

古川:そんな心労が絶えない藤原ですが、どうですか?

小原:私はこの作品で「チカっとチカ千花っ」(1期第3話のED曲)をはじめ、いろんなことに挑戦させていただいたのですが、藤原は賑やかし隊長のような存在なので、そんな意味でも特訓回のエピソードでは、ママみがあるのは藤原なんですけど、お芝居の面では会長に育ててもらっているなと感じます。



あと個人的には、2期の第1話で柏木さんと翼くんがキスしているのかどうかを生徒会メンバーが覗き見ているシーンがすごく好きですね。あの回はアニメで特にキャラクターの良さが引き出されたエピソードだなと感じていて、原作ファンである私たちキャストとしても「こういう描き方するんだ!」という驚きがあって。

鈴木:汽車とか新幹線がビューンってきた演出も良かったですよね。僕もあの回の収録はフルマックスでやったなあ。

小原:そうそう、みんながどんなに叫ぼうが怒られなかった(笑)。2期になってみんなが久しぶりに集まった回でもあったので、『かぐや様』の現場ってこういう雰囲気だったなと感じた瞬間でもありましたね。鈴木くんは?

鈴木:僕がとくに衝撃を受けた回は、2期第2話の「かぐやたちは贈りたい」で巻き起こる、かぐやの脳内裁判ですね。ラジオとかでは古賀さんのことをよくイジってるんですけど、あのお芝居を聞いたら流石としか言えないなと。テストの時点でそのまま使えそうなくらい、かぐやの人格の演じ分けが素晴らしくて。

古賀:ありがとうございます!

鈴木:あのエピソードに出てくる氷かぐや、アホかぐや、幼女かぐやたちは、物語全体を通じて大事なキャラクターで、それぞれが今のかぐやの中に存在しているという意味でもいい回だったなと。

小原:あの瞬間お芝居を聞いていた私たちは心の中でガッツポーズしたよね。

鈴木:本当によかったですよね。富田さんはどうですか?

富田:私は2期の途中から参加したこともあり、ミコの登場回がとても印象に残っています。現場の雰囲気や座組みが出来上がっている中に入っていくことにも緊張しながら収録に臨んだのですが、隣に座っていたここちゃん(小原さん)とかが「次ミコちゃんだ!」と話していて、それもプレッシャーでした(笑)。

小原:ごめんよ(笑)。

富田:『かぐや様』の収録はいつもほかのキャストさんのお芝居の熱量に引っ張っていただくことが多いのですが、登場回からそれを感じて、すごい現場だなと思ったのを覚えています。



異性に言われてみたい理想のセリフ


――本作の副題にちなんで、みなさんが「異性に言われてみたい“ウルトラロマンティック”なセリフ」を教えてください。

小原:純粋に「かわいい」って言われると嬉しいですね。あとは「おいで」って言われたい!

古川:割と攻めたね(笑)。

富田:私は結婚するときの理想のプロポーズがあって、面と向かって言われるよりも、朝ごはんとかを食べている時に「結婚しよっか?」ってすごくさりげなく言われたいんです。

鈴木:イベントとかで「いつも応援してます!結婚しよっか?」みたいな?

古川:そのプレイ面白いなあ(笑)。

富田:絶対やめてください!(笑)

古賀:私は逆に超ロマンティックにしてほしいですね。高層ビルの薄暗いレストランでシュワシュワのシャンパンの中に指輪が“ププププーン”って入っているような!

鈴木:その効果音はロマンティックじゃないから!(笑)

古川:僕はロマンティックという訳ではないけど、「もう~、しょうがないなあ~!」って笑いながらいろんなことを許してもらいたい。

鈴木:甘やかしてくれるのはいいですよね。

古川:愛の伝道師(鈴木さん)的には?

鈴木:僕は運動部だったので、お水を持ってきてくれたマネージャーに「おつかれ」って言われたいですね。それだけでいいかなって。

古川:そのあとに「お水おいしい?」って聞かれたら?

鈴木:「おいしい」って言って……。

古川鈴木:「もう~、しょうがないなあ~!」。

一同:あははは!

古賀:学校っていいですよね。体育館裏とか夕暮れ時の教室とか。

富田:王道ですよね。

小原:下駄箱とかもいいよね。「おい、探したよ。帰ろ。」とか不意に言われたい。

鈴木:それはもう付き合ってる!

古賀:教室にあるベランダとかもいいですよね。

富田:しかもカーテンがありますからね。

鈴木:絶対レースカーテン!

古賀:ちょっと影が見えるやつ!

小原:こんな妄想キャスト陣が演じています!(笑)



原作ファン待望の“あのシーン”が実現!


――3期までのシリーズを通じて、キャストのみなさんが感じる変化はありますか?

鈴木:かぐやに関しては、より古賀さんに近づいているのを感じます。3期になってよりシンクロ感が増しているなと。

古賀:スイッチのオンオフをしている意識は全然ないんだけどなあ……。

古川:古賀ちゃんもほかの現場を経てここに来ていて、その時々で培ったお芝居のやり方や、役との触れ合い方も深くなっているのかもしれないね。だからこそ、我々にはものすごくかぐやとシンクロしているように見えていて。こうなった時の古賀ちゃんはめちゃめちゃ強いから、みなさん期待していてください!と言えるくらい、彼女のお芝居に対して信頼を置いていますし、自分も負けていられないなと。古賀ちゃんの感性がたくさん詰め込まれた四宮かぐやという女の子になっていると思います。

古賀:ありがとうございます!

小原:聞かれた時に自分で答えることができないというのは、根が役者さんだからなんでしょうね。最初はその時の感覚や、培ってきたセンス、身を置いてきた環境というのをかぐやに合わせていったと思うんですけど、原作の絵のタッチもかぐやの成長に合わせてより柔らかい表情に変化していったときに、(古賀さんの)顔の表情に似てきたなと感じていて(笑)。

古川:赤坂アカ先生が古賀ちゃんに多少寄せてきたのか(笑)。

小原:それほどのかぐやみがあるんだろうなと(笑)。普段の古賀葵に対してはみんなイジれるんですけど、四宮かぐやになった時には誰も何も言えないんですよ。

富田:私も2期のころから古賀さんの収録を見ていて頼もしさを覚えていたんですけど、3期になってより後ろ姿が強くなった気がします。

古賀:筋肉が!?

富田:筋肉じゃない!(笑)

古賀:かぐやは2期で人間的な心を生徒会のみんなに育んでもらったようなシーンが多かったんですよ。それ以前は機械的に利用できる人間かどうかを判別していたような子が、自分の目で見て関わっていきたいと思えるような人と付き合えるようになって。だからこそ、人間である古賀葵に近づいて見えるのかなと。そんな人間らしいかぐやを3期ではより大切にして出していきたいと思っています。



――最後にそれぞれのキャラクター目線から3期の注目ポイントを教えてください。

古賀:原作を知っていらっしゃる方々は「いよいよあそこか!」という予想をされているかもしれませんが、私自身とても楽しみにしていた部分でもあり、私がかぐやの声帯として“あのシーン”が実現するのならば、覚悟を持って臨まなければと思っています。なんと言いますか、嬉しさと……。

鈴木:愛しさと……。

小原:どの歌ですか(笑)。

古賀:そんなドキドキを感じています(笑)。あとは色々なキャラクターにも3期ではスポットライトが当たるので、注目していただければと思います。

小原:座長の言葉からも恋愛模様の発展があることを感じていただけると思うのですが、もちろんバラエティーもあり、藤原も黙っていません(笑)。1期と2期の良さがより引き出され、まとまったものが3期に出ていて、かぐや様を筆頭に各キャラクターの人間味が増しているのを回を経るごとに感じているので、そういったチームワークの良さも楽しんでいただけるのではないかと思います。



古川:3期のアフレコでは「今回本当にかぐやと白銀の話を軸にしよう」という構成の意図を感じていて、そこに絡めたコメディー回や、恋愛に関係しない回であったとしても、その片鱗がどこかしらに垣間見えるような“二人の関係の積み上げ”が詰め込まれている印象があります。そんな中で、石上やミコちゃんや早坂などのキャラクターがどのような絡み方をしていくのか、どのような変化を遂げていくのかも同時に描かれているので、実はものすごい構成になっているのではないかと。

白銀を演じる自分としても最後を迎えることが怖くて仕方がないのですが、それまでにいろいろな組み立てをしながら“あのシーン”に持っていきたいなと思いますし、副題でもある『-ウルトラロマンティック-』を回収できるように頑張りたいです。そんな思いはありつつも、みなさんには今まで通りの『かぐや様』として見ていただけると大変ありがたいですね。



鈴木:間違いないですね。

古川:あんまり注目されすぎてもね(笑)。だって『かぐや様』だもん。

鈴木:1話完結でやってきた『かぐや様』だからこそという部分もありますからね。

小原:私たちですら予想できないこともありますからね。

鈴木:1年生ズも負けてないよな!

富田:負けてないです!ミコは2期のころからものすごく生真面目で規律を重んじる性格だったのですが、3期ではキャラクターの面白い部分をより引き出してもらっているので、新たな発見をしていただけるのではないかと思います。



鈴木:話が進むことでキャラクターが成長するというのは、年月が経過して大人になっていくという意味とも絡んでいくので、それぞれがこれからどうしていきたいのかという関係性の部分もありながら、必ず“卒業”という終わりは来るんだというのは3期のポイントになるのかなと思います。

あと石上としては、つばめ先輩がたくさん出てくれたら嬉しいですね。2期では体育祭の最後に顔がわかるくらいの登場の仕方だったのですが、「そして石上優は目を閉じた」シリーズを見てくださったみなさんには、つばめ先輩の優しさや気配り上手な一面が伝わっていると思うので、手を差し伸べられた石上が彼女に対してどんな感情を抱いているのか。そしてミコに対する気持ちはどうなのか。そんな1年生ズの成長にもご注目ください。



TVアニメ『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』

【スタッフ】
原作:赤坂アカ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:畠山守
シリーズ構成:中西やすひろ
キャラクターデザイン:八尋裕子
総作画監督:矢向宏志、針場裕子、田中紀衣
プロップデザイン:木藤貴之
美術監督:若林里紗
美術設定:松本浩樹、平義樹弥
色彩設計:ホカリカナコ
CG監督:栗林裕紀
撮影監督:岡崎正春
編集:松原理恵
音楽:羽岡 佳
音響監督:明田川仁
制作:A-1 Pictures
製作:かぐや様は告らせたい製作委員会

【キャスト】
四宮かぐや:古賀葵
白銀御行:古川慎
藤原千花:小原好美
石上優:鈴木崚汰
伊井野ミコ:富田美憂
早坂愛:花守ゆみり
柏木渚:麻倉もも
大仏こばち:日高里菜
柏木の彼氏:八代拓
ナレーション:青山穣


(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

《吉野庫之介》

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