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プレイヤーが各地を調査することで完成していく『ポケモンレジェンズ アルセウス』の「ポケモン図鑑」。その一方で、実は製作者であるラベン博士も陰で相当な苦労を重ねていたようです。一体彼の身に、何があったというのでしょうか…。
ラベン博士の隠れた努力
ラベン博士は、主人公と同様に「ギンガ団」の調査隊に所属する人物。経緯は不明ですが、別の地方から「ヒスイ地方」にやってきたらしく、ポケモン研究の一環として「ポケモン図鑑」の完成を目指しています。
プレイヤーはラベン博士に拾われるような形でポケモンの調査に乗り出しますが、その間ラベン博士は何をしているのでしょうか。一見、ただベースキャンプや自室で待機しているだけに見えますが、実は人知れず「ポケモン図鑑」の制作に着手していたよう。
たとえば、ムックルの記述を見てみましょう。そこではムックルの生態と共に、「小さきも翼は力強く打たれしときは一週間痛み引かず」というエピソードが語られています。文面から察するに、ラベン博士は研究の過程でムックルに襲われてしまったのかもしれません。
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さらに、スカンプーの欄ではラベン博士の“熱い研究者魂”を垣間見ることに。スカンプーは、名前や見た目からわかるように、動物のスカンクがモチーフとなったポケモン。外敵から身を守る際には、激臭の液体を噴出すると言われています。その臭いは、仮に衣服に付着してしまうと24時間は取れないのだそう。
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そんなスカンプーの放つ液体に対し、勇猛果敢に挑んだラベン博士。臭いの経験談として、「ポケモン図鑑」には「その効力たるや嗅げば記憶を喪失するほど」と記載されていました。もし博士まで記憶喪失になっていたら大変な事態です。
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さらなる研究の代償
それ以外にも、ラベン博士は研究者にとって致命的な損害を被っていた様子。その背景については、レアコイルの図鑑説明に記されていました。
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レアコイルは、3匹のコイルが磁力線で連結した姿のポケモン。また「じしゃくポケモン」と分類されている通り、強力な磁力を発生させると言われていました。そんなレアコイルの特性を調査する過程で、悲劇が襲いかかったようです。
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レアコイルの欄を見てみると、「強き磁力を放つゆえ研究機器を破壊され厄介なり」といった愚痴めいた記述が。どうやら磁力によって、研究機器がおしゃかになってしまったようです。学問の発展に犠牲は付き物ですが、時代背景的にもそのダメージはかなり大きかったのではないでしょうか。
プレイヤーがさまざまな危険にさらされることで、徐々に完成していく「ポケモン図鑑」。その陰でラベン博士も相当な苦労を重ねていたということを、くれぐれもお忘れなく…。