リモートワークの相棒「てさぐれ!部活もの」―2021年、最も“作業用BGM”にしたアニメ【編集部が選ぶ2021年の1本】 | アニメ!アニメ!

リモートワークの相棒「てさぐれ!部活もの」―2021年、最も“作業用BGM”にしたアニメ【編集部が選ぶ2021年の1本】

「さぁ、カメラが下からグイッとパンしてタイトルロゴがドーン!」

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(C)てさぐれ!製作委員会
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■あらすじ

“新しい部活”を模索していく「てさぐり部」として活動する鈴木結愛(CV:西明日香)、佐藤陽菜(CV:明坂聡美)、高橋葵(CV:荻野可鈴)の3人。春の新入生勧誘シーズン。部長の結愛が新入部員を募集する中、今後の部の方向性を決める重大な疑問を投げかける陽菜。3人は苦悩しながらも、「自分らしい部活」とはいったい何なのか、という悩みを抱える新入生・田中心春(CV:大橋彩香)を部員として迎える。

そうして、4人の女子高生たちによる新しい1年が始まった――。

■概要

『gdgd妖精s』『直球表題ロボットアニメ』を手掛けた石ダテコー太郎氏が監督を努めた作品。「声優によるアドリブ込みのトークパート」をメインに、部活および部活を題材にした漫画・アニメのあるあるネタや、大喜利形式で「新しい部活」を話し合っていく。前述した2作品同様、全編3DCGにて制作されており、2013年~2014年にかけて第1期と第2期が、2015年にはスピンオフ(事実上の第3期)として、4コマ漫画『みならい女神 プルプルんシャルム』とのコラボ作品『てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう(以下、てさプル)』が放送された。

■2021年、最も“作業用BGM”にしたアニメ

2021年。コロナ禍になって久しい今日このごろ。多くの企業がリモートワークを採用し、自宅での作業が中心になった現代。我々アニメ!アニメ!編集部もその例にもれず、ほとんど出社することなく1年を終えました。

仕事柄、オフィスに通っていたころでも、作業の合間や作業中にアニメやゲームに触れると言ったことは多々ありましたが、自宅作業が中心になり、その機会は更に増えました。もちろん、仕事はしていますが、周囲を気にする必要がなくなり、移動に費やす時間も減った分、好きな音楽をスピーカーで流したり、スキマ時間に据え置きゲームを遊んだりと自由度が増したのです。

そんな中、私個人の話となりますが、7月にアニメ!アニメ!編集部への異動(以前はゲームメディアにいました)が決まり、環境が激変。(もとから好きでしたが)アニメというコンテンツに意識的に触れる必要が出てきました。

そして、毎日のように「作業用BGM」として日がな一日アニメを垂れ流すようになりました。最初は「新しいものに触れよう!」ということで、初見のアニメをずっと流していたのですが、ここで「見入っちゃって作業にならない」という問題が出てきます。

そうなると、画面を見ずとも聞いているだけで内容が頭に入ってくる「昔良く見た名作」を流すようになります。そうして選ばれたのが『てさぐれ!部活もの(以下、てさ部)』でした。

冒頭で記述したように、本作はトークパートがメインとなります。トークパートは、テーマとなる部活の「あるあるネタ」を共有し、大喜利形式のアドリブパートに入るという流れで展開。西明日香さん、明坂聡美さん、荻野可鈴さん、大橋彩香さん、上田麗奈さんといった女性声優たちが繰り広げる、ボケとツッコミにダジャレに中の人ネタに下ネタありのガールズトーク(?)は耳触りがよく、聞いているだけで楽しめます。というかもうほとんど声優ラジオのような趣で、作業用BGMには最適。『gdgd妖精s』『直球表題ロボットアニメ』といった同系統のアニメと共に、リモートワークの寂しさを解消してくれる心強いパートナーとして、ずーっと垂れ流していました。

もちろん「MMD」や「Cinema 4D」を駆使して作られた3DCGアニメもみどころで、たまに画面に目を向けてかわいいキャラたちに癒やされるなんてことも。本編に散りばめられた「アニメあるある演出」や、「さぁ、カメラが下からグイッとパンしてタイトルロゴがドーン!」という歌い出しで始まるメタネタまみれのOP「Stand Up!!!!」(第1期・第2期)、「やっぱりStand Up!!!!」(第3期)も大好物でした。

そして、第3期(厳密にはスピンオフ)の『てさプル』からは、4コマ漫画『みならい女神 プルプルんシャルム』とのコラボということで同作から有栖川凛(CV:三上枝織)、十六夜花音(CV:大久保瑠美)、宇佐美陽菜(CV:小松未可子)、円城寺 結衣(CV:高森奈津美)、小此木友美(CV:上坂すみれ)の5人が登場。こちらも中々なメンバーです。

『てさプル』では『てさ部』のメンバーと『プルプルんシャルム』のみならい魔女が混じり合う「シャッフル大喜利」や、まさかの遊園地&動物園ロケ、人狼に百合要素を加えた「百合狼」を遊んだりと、自由度が増していきます。

とにかく自由で、何も考えずに聞いているだけで楽しめる『てさぐれ!部活もの』。現在はHuluやニコニコ動画などで配信されています。あなたのリモートワークのオトモに、ぜひ。



なお、かなり余談になりますが、PS Vita向けにセガより発売された『ミラクルガールズフェスティバル』というリズムアクションゲームに、『てさ部』から「Stand Up!!!!」と「てさぐり部部歌」の2曲が収録されています。『ミラクルガールズフェスティバル』には本作以外にも『ゆるゆり』や『這いよれ!ニャル子さんF』『ご注文はうさぎですか??』といった複数のアニメ作品楽曲が収録されており、3DモデルによるMVとリズムゲームを楽しむことができます。

(『てさ部』は元から3Dですが)アニメ作品のキャラが3Dモデルで歌って踊る、楽曲はフル&TVサイズどちらも収録、新録ボイス有りと、アニメファンにかなり刺さる要素に加え、『初音ミク Project DIVA』と同様のシステムで作られた高品質で親しみやすいリズムゲームを楽しむことができる『ミラクルガールズフェスティバル』。2013年~2016年ごろのアニメが好きな方にはドハマリするタイトルだと思います。PS Vita向けということで今からプレイするのは少しハードルが高いのですが、機会があればこちらもぜひ。


《すえなが》

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